k11マーチは10年作られ、飽きられもせず最後までしっかりと売れ続けた車でした。日本カーオブザイヤー、RJCカーオブザイヤー、欧州カーオブザイヤー全て
2009.10.27
- 総評
- k11マーチは10年作られ、飽きられもせず最後までしっかりと売れ続けた車でした。日本カーオブザイヤー、RJCカーオブザイヤー、欧州カーオブザイヤー全てを受賞した日本初の車でした。自分がそれを知ったのは今回購入を考えた時でしたが、昔の友人の車の思い出、今回購入した後の印象から考えて、「それもおかしくないな」と思います。
老若男女誰が乗っても違和感のないデザイン。見やすく小さいため運転する時の安心感は抜群。
男性にとっては物足りなさがある分だけ何とかしようとする楽しさを持ち、女性にとっては扱いづらい程のハイパワーではない安心なエンジン。扱いやすい素直なハンドリング(足回りは普通のコンパクトカーよりちょっと凝った造りになっている)。
トランクは思ったより載るし、後部座席もちょっと乗る分には十分。
書いていると「当たり前じゃん」と思うようなことばかりだけど、これを実現している車って案外ないと思います。今まで何度かレンタカーで色々な車に乗った身としてそう思います。
ただ、恐らくこの車は前期型のMTを一番の基礎に置いて設計されたと思うので、前期型MTが一番運転していて楽しいのではないでしょうか。というのは、時代が経つに従って安全基準が高くなり、それをクリアするため、段々と車体が重くなっていったからです。前期型だと700kg台!だったわけで、きっとこのエンジンはその位の重さの車を引っ張るように本来出来ていたんだろうなーと、出足の加速の悪さを体験するたびに思うからです。そう思って街中を見ると、未だに前期型が一杯走っています。少なくとも新車にどうしても乗り換えたいと思わせるような不満点がないからこその現象ではないでしょうか。
ライバルだったスターレット、それこそ初代ヴィッツより今では良く見るかも知れないマーチ。この移り変わりの激しい車社会の中で、スペシャルな何かがあったんだろうし、今それを自分も感じてながら楽しく運転しています。
さすがに設計が古い車なので、万人に勧められない面があります。今の車に慣れた人だと、装備の貧弱さ、チープさ、狭さ、エンジンの五月蝿さに納得できない可能性は高いのかなぁと思います。
でも、それとは違った楽しみが自動車にはあるんだよ、と言いたい。
車というものの楽しさの本質を感じられる車です。
- 満足している点
- 飽きの来ないデザイン。10年前友人が乗っていて惚れて、それ以来町で見かけるたびずっと気になっていました。所有してからも駐車場に行って見かけるたび「いいなぁ」と悦に入ってます。軽と見まがう小ささ、シルエットで識別できてしまう丸っこさ、どこから見ても統一されたイメージを持つ全体のバランスの良さ、ごてごて飾り立ててないすっきり感、お尻がきゅっと引き締まった軽やかさ、すごく気に入ってます。町で現在の車と比べても、未だ古びたデザインではありません。
乗って見ての見切りの良さ。最近の車はコクピットからボンネットの先端が見えません。それどころかボンネットも見えない車が多い(私の身長は170cm)。後方視界もスタイル重視で犠牲になり勝ち。その点K11マーチの視野の広さ、死角の少なさは特筆すべきものでしょう。車両感覚が掴めない私のような人でも安心して運転できます。
車両の小ささも運転していて安心感を与えられる点です。狭い小路や交差点の右折車が並ぶ狭い場所でも比較的怖くなく進めます。後ろの3ナンバーの車が狭くて進めない時なんか、「勝った!」とこっそり喜んでます。
中速域(60km付近)の伸びが良さ。加速は悪いのですが、そのあたりに差し掛かってくると、ぐいーんとスピードに乗ってきます。軽い車というのを実感する瞬間で、羽が生えたかのようです。
またハンドリングは素直です。曲がらせようと思っただけすっと曲がります。ノーマルだとロールが大きくて辛いので、自分はキューブのスタビをつけています。ただ、ロールは治まってもその分アンダーステアが出るので、つけてないほうがハンドリングがずっと素直で気持ちいい
- 不満な点
- 出足の加速。とにかく出足は遅い。エンジンの回転数の急激な上昇を無視すれば人並みに加速しますが、そうするとエンジンがとっても五月蝿くなり、更に燃費がガクンと落ちます。
坂道の非力さ。ちょっとキツイ坂になると時速50km~60kmしか出ない(無理やり踏めばなんとかなるけどすごい音になる)、しかも下手すれば減速します。後ろに車がいたりすると申し訳ない気持ちになります。
インテリアの収納の少なさ。今の車の収納の多さを知ってしまうと、ちょっと悲しい。ドアの収納は一冊地図入れたら満タン、運転席の下は小さいティッシュボックスじゃないと取り出しにくい、CDデッキ下のコップ入れは使いにくいし、後部座席のコップ入れはひとつだけ。ペンとか、電卓とか取り出しやすく置く場所がないのです。
タコメーターがないこと。上記の如く回転数が上がりすぎてしまうことが多々あるので、「こんなときタコメーターがあれば、もっと回転数に気をつけて運転するのに」といつも思ってしまいます。
燃費。街中では10km/lがせいぜい。自分の乗る距離が短いのもあるんでしょうが、結構低くてびっくりしてます。ATのせいもあるでしょう。MTの人のマーチは燃費が良いという報告が多いです。嫁さんがAT限定でなければMTにしたのですが…。
シートとハンドル。シートは成人男性には狭い!肩があふれます。元々腰痛持ちで、以前の愛車でも傷めてましたが、マーチのシートもずっと乗っているのは辛いです。背中の曲面が自分に合ってない時があり、信号待ちのたびあっち向いてこっち向いてしたりします。また、フットペダルの間隔にシートを合わせ、ハンドルに手を楽に届
- デザイン
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- 走行性能
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- 乗り心地
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- 積載性
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- 燃費
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- 価格
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- 故障経験