新しいモデルという印象が沸かない・・・
会社から自宅への帰路途上に日産販売店があり、立ち寄って見てみました。ウェブの写真では良さそうに見えたのですが、
2010.7.23
- 総評
- 新しいモデルという印象が沸かない・・・
会社から自宅への帰路途上に日産販売店があり、立ち寄って見てみました。ウェブの写真では良さそうに見えたのですが、実車を見るとガッカリ。パッソとヴィッツのキメラのようなフロントマスク。バックは先代マーチの片鱗は残しているものの、妙に野暮ったい。ふと、思い出したのが、韓国での光景です。そう、韓国車にデザインが似ているのです。マーチのデザイナーは韓国の人なのでしょうか?かつてはアジアンカーと称されて野暮ったかった韓国車も、最近は洗練されたデザインになってきているので、マーチは先祖還りした印象。
内装は先代マーチの部品を結構多用してるような印象です。まぁ、代える必要も無いのでしょうが・・・どうしてもモデル末期に販売されたマーチコレットの方がお得でなりません。グローバルカーと称していますが、中国市場では1.5Lモデルのみの販売です。ティーダと同じエンジン形式ですが、日本では1.5Lは(特にフィット1.5Lと)勝負にならないから販売しないのでしょうか?
結局のところ、日本の自動車市場でシェアを伸ばすことを断念した、ということなのでしょうね。(かつてはシェア2位だったのが、現在では5位らしいので・・・)国内生産をしていれば、どうしても国内で販売できない分は輸出しなければならないし、その分、収支が悪化してしまいます。海外生産であれば国内の販売に一喜一憂する必要が無いですからね。(国内の売り上げが減って困るのは販社のみ。販社と日産は基本的に別資本ですから・・・)国内での販売の伸びが期待できない以上、今後も海外生産車種は増えていくのでしょうね・・・
- 満足している点
- 1)シンプルなデザイン
2)日産車として初めてアイドリングストップを採用した。燃費は従来よりは確かに良くなると思う。でも、レシプロエンジンでは、マツダやフォルクスワーゲンのコンセプトには及ばないと思う。販売の日産になろうとしているようだが、販売力ではトヨタにかなわないと思うのだが・・・技術の日産を望むのは過去の郷愁なのかな・・・
- 不満な点
- 1)タイ生産が批判されていますが、日産は仏国政府が筆頭株主の会社の子会社ですから、経済合理性に従った判断をするのは仕方ないと思います。問題は日本に生産を留めておけないと判断させる日本政府の無策では?タイは自動車産業に税制優遇をかけ、生産上のメリットは大きい。片や、日本は法人税増税を叫ぶ公党が一定の議席を得ているように、企業活動に冷たい国家です。企業が日本から出て行くのは必然でしょう。(企業減税は雇用対策の一環というのは先進国では常識なんですが・・・)タイ生産でも値段がそれほど下がっていませんから、国外生産は単純に企業利潤の最大化の追求の問題だったということなのでしょうね。
2)シンプルながら個性的だった先代に比べてインテリアもエクステリアも没個性的。妙にアジア圏の国々の車とデザインの相似を感じます。
3)中国市場で存在する1.5Lモデルがなくなってしまった。
4)8年ぶりのフルモデルチェンジなのに、海外生産車という以外、目新しさが無い事。アイドリングストップ機構自体の採用は、日産を日系メーカーと考えると、日系メーカー中、最も遅かった部類。価格も安い、と喧伝しているけど、四輪自動車では1cc=\1,000円が実現して久しいので、最量販価格帯が1.2Lで120万円台なら別にお得感はありません。タイ産マーチの売れ行き好調なら、ホンダは中国生産のフィット(欧州向け生産車)の輸入を始めるのでは?多分、値段を下げてくるでしょうから、その時マーチは日本市場から駆逐されてしまうかもしれませんね。
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