主力車種の海外生産は許せない
旧型マーチはそのかわいらしいスタイルがとても好きでした。新しいマーチはスタイルにかわいらしさを残しながらも一新し新鮮味が
2010.7.22
- 総評
- 主力車種の海外生産は許せない
旧型マーチはそのかわいらしいスタイルがとても好きでした。新しいマーチはスタイルにかわいらしさを残しながらも一新し新鮮味があります。新型マーチにはCVTも導入され、アイドリングストップも導入されたおかげで26km/Lの低燃費で、ガソリン代を節約できます。昨年のガソリン高時には車の使用もためらわれ、いずれ近い将来同じような、あるいはそれ以上のガソリン高も予想され、このコンパクトクラスはより燃費のよさが求められている中大変優れた車だと思います。気になる3気筒による騒音、振動もダイハツ、トヨタの3気筒1000ccより新しい分優れているように思います。しかしいただけないのがタイで生産し輸入ということで、それでは基幹産業としての自動車生産の日本の空洞化につながり、主力車種としてはやってはいけない掟破りだと憤りを感じます。たとえばマーチのオープンカーであるマイクラは英国での生産で輸入価格は250万と高いので、これらの少量の販売しか見込めない車種を人件費の安いタイで生産することにより、価格を引き下げられるのであれば歓迎できます。またタイでの生産するメリットは車両価格の引き下げが可能になったとのことですが、確かに一番下のグレードの12Sは\999,600と一見安く思えますが、12Sは売りのアイドリングストップは付いておらず、装備を削った社用車向けのグレードだと思います。個人で買うグレードとしては日産のホームページのお薦めのグレードとしてあることからも判るように最低でも一つ上の12Xになると思われます。12Xとなると価格は\1,229,550に跳ね上がり、なおかつオーディオ、スピーカー、タコメーター、ドアミラーウインカーなども付いていないので、実質的には競合他社のヴィッツ、フィットと比べると大体同じ スイフト、デミオに比較すると割高にさえ思えます。もう10万円くらいは安くないとタイでの生産のメリットは感じられません。このマーチが売れることにより、トヨタやホンダなどの他メーカーが主力車種の海外生産を追随しないことを切に願います。
- 満足している点
- ★何といっても26km/Lという低燃費
ハイブリットを除けば軽自動車や競合他社のコンパクトカーの中でもナンバーワン。坂道でもス トップする、より進んだアイドリングストップで、右折時ハンドルを切っただけでもエンジンが 再始動し、より普通に運転できる。
★コンパクトな車体サイズ
全長3780mm、全幅1665mmは共にこのクラスの中でも小さく、取り回しに優れている。最小回転半径も4、5メートルと軽自動車並みでUターン等も楽。コンパクトな為車両重量も950kgと軽量。 モデルチェンジでもいたずらに車体寸法を大きくしなかった事はすばらしい。
★プッシュスタート式ボタン
高級感を感じさせるプッシュ式エンジンスタートボタン。反面プッシュ式はインテリジェントキ ーが壊れた場合や、電池切れ、落として失くした場合面倒なことになる。(ノブを回すタイプだと、壊れたり電池切れをした際でもインテリジェンスキーに内蔵された通常のキーを使いスター トさせることができ安心)
★新開発のエンジン、新世代のCVT
3気筒としては静かな新エンジン。副変速機を備えたエレクトニック新CVT。一新した外観と相ま って新型車に乗る新鮮味を味わえる。
- 不満な点
- ★タイでの生産
企業としての理念を疑う。長期的に見て、日産自身にとっても自らの首を絞めることになると思 う。自動車業界においてもひいては日本の経済にとっても許されざること。
★一見安く思えるが実はそうでもない価格
装備を比較するとけっして割安ではない。ディーラーオプションもいちいち割高。それにフロアカーペット一つとっても\21,000と他社と比べ高く、他のオプション品もほとんどが2~3割他社より割高に設定されています。故障した際の部品価格も輸入車は割高になることが多いので懸念されます。
★メーカーオプションがやや少ない。
ディスチャージランプがオプションでも付けられない。(マイナーチェンジ、特別仕様車の為に わざとそうした?と勘ぐってしまう) 又そろそろこのクラスにも横滑り防止装置のオプション設定があってもいいと思うのだが。6スピーカーなども選べない。
- デザイン
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- 走行性能
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- 乗り心地
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- 積載性
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- 燃費
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- 価格
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- 故障経験