いい車でした。 でもやっぱダメです。
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新型マーチ、ようやく借り出して1000kmほど走ってきました。
ディーラー試乗の印象がかなり悪く、また出
2010.9.8
- 総評
- いい車でした。 でもやっぱダメです。
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新型マーチ、ようやく借り出して1000kmほど走ってきました。
ディーラー試乗の印象がかなり悪く、また出発前レンタカー店の説明で電源ソケットすら付いていないことがわかり、期待値がグッと下がったものでした。やっぱりなと・・・
ところが・・・
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- 満足している点
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店から出る時の段差を越えて「あれ?」
アクセルペダルを踏んで「あれ?」
渋滞路でのストップ&ゴーの繰り返しで「あれ?」
郊外路のハーフスロットルの加減速で「あれ?」
高速道路のレーンチェンジ、加速、追い越し車線での持続走行で「あれ?」
連続カーブの中高速で通り抜けて「あれ?」
砂利道や轍のある道の通過で「あれ?」
アイドリングの静かさに「あれ?」ボンネットを開ければプルプルエンジンは振動してるのに・・・
先代4気筒マーチはもちろん、他の国産コンパクトカーよりイイではないか!
そんな印象を受けた1000kmでした。
ディーラーの人は、日本にある品質管理センターで日本人が1台1台チェックしているから、品質に問題はありませんと言っていたが、これはやばいんではないか。あまりにも試乗車とレンタカーで違いがありすぎた。それとも私の試乗時の感覚がおかしかったのか・・・
乗って感じた短所は2つ(以下短所を書かせてもらいます。)
1つは燃費。16.7㎞/L。
電源がとれずレーダー探知機が使えない中、比較走行した愛車軽や他のコンパクトカーほどにはスピードを出せない状況の中でこの値はいただけない。アイドルストップのつかないグレードにしてもだ。(しかも渋滞路を除いての値)
加えて、売りのアイドリングストップ機構搭載車も、エコロジーには○でもエコノミーでは×である。
というのも、同車には専用バッテリーが必要で、その価格5万円強。数年おきに乗せ換えるとしたら、同機構で浮いたガソリン代はあっという間に持って行かれる。返ってマイナスになろう。日産よ、こういうのもちゃんと客に説明してるんだろうな。
もう1つは雨天・降雪時の視界。
右Aピラーの死角は4度と良好。
問題は左前方の視界。
幸いにも(?)運転中雨が降ってきて、ワイパーを使う機会があったのだが、左側の拭き残しの多さといったら―――特に雪の日は危ないぞ。
しかし、今回レンタカーに乗って、全般的に車「自体」は「いい!」と思わざるをえませんでした。
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- 不満な点
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が!
日産の姿勢には相変わらず納得できません。
日産No.2の言葉とトヨタトップの言葉と読み比べて思いました。
まずは日産自動車最高執行責任者の言葉(大手Y新聞への寄稿)
「私は今、日本での自動車生産の維持に強い危機感を感じている」「今こそ官民が力を合わせ、国内生産の競争力回復への行動を起こし、日本の製造業の再成長を目指す必要があるのではないか」
早々に日本の労働者を切り捨て、日本向け主力車種生産拠点を海外に移した日産が言う言葉か・・・ゴーンはお上が状況を整えてくれたら国内で生産してやってもいいよと言っていた。その舌の乾かぬうちに「官民で力を合わせて」だと。その言葉の重みはえらく軽く感じてしまうのは私だけであろうか。
そしてトヨタ社長の言葉
別の大手A新聞の単独インタビューに応じ、「規模の追求だけの成長でなく、いい車づくりを目指す」と述べ、急速な円高には「状況は大変厳しい」「基本は売れるところで作る」としながらも「日本でのものづくりにこだわる」と強調した。トヨタはリーマン・ショックで販売が落ち込むまで規模重視の経営を志向していたが、「車づくりを通じて社会に貢献するのが我々の会社が生まれた理由」と、販売台数や利益規模にこだわらない姿勢を示した。
日本の労働者だったかGDPだったか、全体の6割が自動車に関わっているという記事を何かで読んだことがある。日本経済の根幹をなす自動車。
トヨタ=善、日産=悪と短絡的に断ずるつもりはない。しかし、今回のマーチの素性を調べれば調べるほど、私は日産を応援したくなくなってしまうのである。
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- デザイン
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- 走行性能
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- 積載性
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- 燃費
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- 価格
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- 故障経験