小さな悪魔
東北勤務から関東勤務に戻り、セカンドカーとしては維持費のかかりすぎるようになったランエボから乗り換えました。
K11型は登場当初から気にな
2010.9.30
- 総評
- 小さな悪魔
東北勤務から関東勤務に戻り、セカンドカーとしては維持費のかかりすぎるようになったランエボから乗り換えました。
K11型は登場当初から気になる1台ではあったが、免許取得当初は若かった事もあってパワーの魔力に打ち勝つ事が出来ず刺激的なスポーツ系車両に乗り、若干歳を経た後中古で購入したのですが、率直な感想はもっと早く出会っておくべきだったと思います。結局、セカンドカーの必要がなくなった上に値がついたので売却してしまいましたが、新型が出た今、値ごなれが進んだ事もあってまたして気になる1台として心の中に住んでいます(笑)。セカンドカーを持つ余裕はないのですが、やっぱりいずれか再び手にしてしまうと思います・・・そんな魔力のある小さな悪魔だと思います。
- 満足している点
- ・デザインと優れたパッケージング
曲面を巧みに使ったデザインは適度にキュートなもので見た者全てから愛される良いものだと思います。世界各国で10年を好評のうちに売り切り、幅広い年齢層への販売状況も納得できます。ボディ色がカラフルに富んでいてそれが全てマッチしていたのもデザインが良かった証拠だと思います。パステル系やメタリック/パール系等普通なら奇抜で尻込みするような数々の色を着こなしていたのも魅力です。
パッケージングは、低く広く見せようと言う国産2ボックス車の常識から外れて全てのピラーが立ち気味になっていた点やシート位置の妙から実寸よりも大きく感じさせ、ひとクラス以上の上の居住空間を実現しています。トランクもボディサイズを考えれば大容量でした。後期型のドアにビルトインされて装備される折りたたみ式のカップホルダー/小物ホルダーも使いやすく、畳んだ状態では携帯の置き場に最適でした。
・素直な乗り味と懐の深い走り
素直な動きで無茶をしても決して破綻をしない懐の広さと普遍性を持ちながら攻めに転じると途端に面白さを感じさせてくれる乗り味はとても楽しく、見かけとは裏腹についつい熱くなってしまう事もできる車でした。絶対パワーはありませんが、逆にその使い切れるパワーを存分に発揮して走る走りは奥深い楽しみがあり、ハイパワー車を乗り継いできた私もまさかここまでハマり込んでしまうとは思いませんでした。・・・なるほど数々のチューナーが手掛けたコンプリートカーがたくさん出るのが納得できます。エンジンのパワーは必要十分で、大人3人乗車でロードレーサー(自転車)に抜かれた前期1リッター4速ATとは打って変わり、この最終型5速MTは電動パワステも手伝ってかパワーロスも少なく、同じ条件で高速道路の追い越し車線走行も可能でした。
・愛すべき小物類
オプション品やエンブレム類に可愛さを演出するものが多く、見ている人を幸せにさせてくれるのも特筆ものです。まるでゾウを模したような「m」の文字や、オプションで付くコーナーポールやトランクキーホールカバー、フロアマットや後期型のキーレスエントリーのキーヘッド部に模された「こんなクルマ」のイラストも適度に可愛く、持っている事への愛着が沸いてきます。何かトゲトゲした心を良い感じにほぐしてくれるまるで心の温泉のような心憎い演出が良かった。
- 不満な点
- ・1リッターと1.3リッターの装備差は最終型では小さくなっていましたが、最後までリアシートのヘッドレストと分割可倒が採用されなかったのは不親切。分割可倒は使い勝手なので目を瞑っても(でも5ドアには辛いです。)、ヘッドレストに関しては安い1リッター版ならリアシートの乗員が鞭打ちになっても良いと言う考えは欧州へ輸出している車としては恥ずかしい限りだと思います。
・トランクルームとバンパーの仕切りの桟の部分に内張りが無く鉄がむき出しのため荷物でいとも簡単に傷が付く・・・ADバンでもここには内装が付いているのに不思議。新型の写真でもここは鉄板むき出しなので設計陣はトランクに荷物を積む事を想定してないのか?と思ってしまいます。
・コストを考えれば致し方ないが、インテリアの色あいはもう少しバリエーションがあった方がこの車の魅力をもっと引き出せたと思います。・・・ただ、K12ではその点が充実してユーザーの声が活かされていたのは良かったと思います。
- デザイン
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- 走行性能
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- 乗り心地
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- 積載性
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- 燃費
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- 価格
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- 故障経験