ﾋﾟﾛｱｯﾊﾟｰﾏｳﾝﾄとはどのようなものでどのような効果があるんですか(>_<)？

Answer 1

rastastylemomentさんへ

詳しく言い直すと、ピローボールでダンパーのスピンドルシャフトを結合する構造に成ってるアッパーマウント、です。

サスペンションの上部のジョイント部を指す物で、サスペンションのストロークに伴ってダンパーが首振り運動をするので、その角度変化自由度を確保しつつ、伸び、圧縮両方向について、出来るだけしっかりがっちり固定しようとする物です。
ですから、純正仕様ではゴムの塊にスピンドルを通してボルト締めしますが、ここにピローボール
http://auctions.search.yahoo.co.jp/search?rkf=2&p=%E3%83%94%E3%83%AD%E3%83%9C%E3%83%BC%E3%83%AB&aucmaxprice=999999999&thumb=1&s1=bids&ei=utf-8
を適用して、微小なストロークでもダンパーを伸縮させようとした物です。

操縦安定性を求める場合、単に減衰力の強弱だけでは無くて、動き出しから遅れ無く減衰力が立ち上がってくれる事を求めます。
この要望に対してダンパー側では、ピストンのオリフィス(小穴)を塞ぐ形で、油圧でしなる薄板の「多板バルブ」を積み重ねる事で対応する様に成って来ていますが、折角その様なコストを掛けても、ジョイント部でフガフガと伸び縮みされたんじゃぁ、宝の持ち腐れに成ってしまいます。ので、曖昧さを排除すべく、金属ボールのジョイントに交換したりするのです。

更に、サス構造がストラットの場合、ダンパーを"折る"様な力の向きで、タイヤホイールの倒れや捻れを支えていますから、そちらについても、bushの硬度Upと同様の効果、位置決めの確実性向上が望めます。

ストラット向け製品だと副次的に、ジオメトリー変化、キャンバー角やキャスター角の調整機構を盛り込んだ物が多いですね。

デメリットは、ボールジョイントの効果的な封止法が無いので、簡単に錆が来て痩せて行き、ガタを生じ易い事です。
それと、laurel_clubrさんが指摘された様に、横に押しちゃいけない部品を横に押して使ってますから、耐久性に欠ける事です。本来なら、エンドアイのリングの中にシャフトを通す様な構造にすべきなのです。
よって、「土系」の競技参加車は意外に使いません。
又、凸凹乗り越えに伴う衝撃の緩和が大きく減殺されるので、酷い時は鉄板の箱を叩いた時の様に、モノコックの車体が"鳴き出し"ます。

・・・、未だ何か在りますかねぇ? 有りましたら補足願います。(^^;)

質問者からのお礼コメント

丁寧に回答していただきありがとうございました(^.^)

Answer 2

ボンネットを開けるとレーシーに見えます。

Answer 3

コイルオーバー型ショックアブソーバの上部マウントにゴムブッシュではなくピロボール(エンジニアリング的にはスフェリカルジョイント、日本語では球面軸受と言います)で支持したタイプのアッパーマウントです。
メリットはガタが無くブッシュによるヨレもないので、動きがシャープになります。
デメリットは、スフェリカルジョイントの本来の使い方ではないため、あっという間にガタが出て異音が出ます。(本来はラジアル方向に使うんですが、ピロアッパーマウントはスラスト方向に力が掛かる為)

Answer 4

レース専用パーツで
普段使ったらガタガタと五月蝿くなるがオチ