ヘッドライト以外は「ふつう」?
: 変わった顔を持つ車は、使用感も変わっているのか、実際に乗ってきました。
外観の第一印象は「ボンネットが高い、厚い
2010.6.22
- 総評
- ヘッドライト以外は「ふつう」?
: 変わった顔を持つ車は、使用感も変わっているのか、実際に乗ってきました。
外観の第一印象は「ボンネットが高い、厚い、前が重そう」というものだった。
ドアを開ける。重いドア、閉まり具合も重い音がしていい感じだ。堅めのシートはセールスマンの言うとおり長距離でも疲れにくい予感を持たせてくれる。
写真では、テカテカのセンターコンソールがウザッタそうと思っていたのですが、実際は、運転中は全く視界に入らず、触れることもなく、なんの問題もなかった。
プッシュ式エンジンスターターも、最近の車では珍しくなく、「変わって」はいない。
問題の運転。
1.5Lエンジンに205/16インチとパワーの割に大きく重いタイヤ、エンジンをぶん回してゆったり加速していくのかと思っていたのだが、さにあらず。
最初はノーマルモード。青信号で前がかなり空いたので軽く加速して、50㎞/hくらいかなと思いメーターを見ると70㎞/h。慌ててアクセルを離した。静粛性、低振動、視点の高さが原因のように思う。とくに視点が高いと、近くが見えすぎず、運転が疲れにくいようだ。
スポーツモードにした時の加速感は、遅いということはもちろんないが、速いという感覚でもなかった。ただし燃費は悪く、ノーマルモードで普通に街中を走って9km/L。スポーツモードで気持ちよく走ると7km/L。
エコモードの低加速感にはストレスが溜まりそう。800㎏級軽NAのCVT並みの加速といったところか。バネ下重量を如実に上げる大タイヤは燃費を悪くするようだ。エコモードでも11km/Lしか走らなかった。
全幅は1765㎜。デカッと感じたゴルフに迫る幅だ。が、ゴルフよりなぜか乗りやすかった。明らかにゴルフより車体左端を意識しなかった。試乗後、19を見ていたら理由が見えてきた。ショルダーラインが太くその分キャビンが狭くなっている。室内にいる限り、広さは5ナンバー並みで、精神的に運転が楽なのだ。実測はしていないが、左右ドアミラー間も車幅の割には狭い部類だろう。
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- 満足している点
- ①視界。
右Aピラーの位置。
最近の車はこれを倒し、右からの車を時に隠し、とても危険な状況を作る。ところが19はこれを立てて手前に持ってきている。ゆえに、見かけの太さは5度と太いのだが、かなり視野の右のほうにあるので、ピラーに隠れた車が急に出てきてひやっという事態を避けられそうである。
フロントコンビランプの存在。
ヘッドライトがよくある位置にあるこのランプが運転席からの視界に入り、車幅を確認しやすい。
サイドウインドウ下端が高い。
これが高いので、近くの速く流れる景色が隠れ疲れにくいだろう。
②インテリジェントコントロールパネル(長い・・)。
ボタン1つでレスポンスを変える機構は少なくなくなったが、コイツはディスプレイ内グラフの色と形も変わるので新鮮だった。見やすい。
③乗り心地
静粛性(ロードノイズはそれなりに聞こえてくるが、エンジン音が小さい。予想外の速度が出ていた原因の1つにこのことがあると思った。)、旋回時の意外なロールの少なさ。
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- 不満な点
- ④後ドアハンドルの高さ
これがリヤウインドウの後にある。シビックユーロもこのタイプだが、何より19のは位置が高い。子どもや高齢者は開け閉めに苦労しそうだ。2ドアクーペスタイルを意識したということだが、いかがなものか。
⑤燃費
10・15モードでは19km/L。実燃費に近いJC08モードでも17.8 km/Lだが、実際に乗った感覚では、エコモードでもはそこまではいけそうにないように思えた。
⑥狭いラゲッジスペース
ハッチバックは前傾し、また後部シート背もたれを倒しても平らにはならず、タイヤハウスの張り出しも大きく、荷物はあまり積めない。
⑦横滑り防止装置がつかない。
オプションですら付けられないとは・・・この秋発売のターボモデルに付くとのこと。ただし200万円を大きく越えそうだ。
◎結論
フロントデザインが奇抜だが、使用感は普通だ。いきなり乗っても違和感なく運転できる。よくいえば破綻がない。真面目に作られている。静かな加速には驚かされたがそこまでだ。もっと乗りたいという気持ちになれなかった。長所②で挙げたIパネルには新鮮さを感じた。
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- デザイン
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- 走行性能
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- 乗り心地
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- 積載性
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- 燃費
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- 価格
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- 故障経験