4輪アライメントについて

Question

ＪＺＸ１００なのですが、タイヤを新調し先日4輪アライメントを取りました。
この車両の調整可能箇所であるトーイン・キャンパーの左右ズレを調整した結果、キングピン・インクルーデッドについては左右差が発生した模様です。

そもそもキングピン・インクルーデッドって何でしょうか？
問題ありでしょうか？

調整前より狂う事自体オカシイので、これら二点の数値のみ機械のミスプリントかとも思いましたが、そうでもないようです。
店員さんに聞けば「問題ない」との事なのですが、ステアを左一杯切り込み大きく曲がる際、右前輪が少々ぎこちない様な感じもします。
通常の走行時は快適です。
ご教授お願い致します。

補足

回答有り難うございます。 因みに車両は改造車両で標準車高よりは50ミリ程度ダウンしており新車から無事故です。

Answer 1

http://www.craft-web.co.jp/tenpo/yokkaichi/araiment/images/ia.gif

SAI角（キングピン傾斜角）
車の前からロアボールジョイントとサスペンションサポート中心（ストラット式ではショックアブソーバーの中心、Wウィッシュボーン式ではアッパーリンクとサードリンクの取り付け点）線と、タイヤの接地面からの垂直線との角度をキングピン角＝SAI角と言います。
●ハンドルを切った後の復元力に影響が出ます。
●走行中に受けるタイヤの衝撃をステアリングに対して和らげる事が出来ます。


インクルーデッドアングル
SAI角とキャンバー角を合わせた角度がインクルーデッドアングルと言います。左右同じにならなくてはいけません。角度が左右で違うと、走行中の流れやタイヤの片減りが発生してしまいます。
特に気をつけなくてはならないのは、車高調整式のピロアッパーマウント装着車で、タイヤのキャンバー角を変える場合にアブソーバで個別に合わせてしまうと左右差がすぐに出てしまい、停止状態でのキャンバー角が合っているだけで、走行時は重心位置のズレにより安定性は得られなくなります。


JZX100のアライメント基準値が入手できたので以下に挙げます

【フロント】
キャンバー：-0°15′±30′（＝-0.25°±0.50°） 左右差限度30′(=0.50°)以内
キャスター：-5°45′±45′
トーイン：1±1 mm
キングピンアングル：-9°00′±45′

【リア】
キャンバー：-0°40′±30′（＝-0.67°±0.50°） 左右差限度30′(=0.50°)以内
トーイン：2±1 mm

結論を申しますと、残念ながら、今回のアライメント調整結果の
キングピン角は許容範囲を超えてます。

Answer 2

＞キングピン・インクルーデッドって何でしょうか？
キングピン角、古い呼び方ですが、ハンドルを切りタイヤが回る時の軸の傾きです。
車の正面（又は真後ろ）から見た時の垂直からの傾きです。
インクルーデッド角、タイヤと上記軸の角度です。 ですので、キングピン角とキャンバ角の足し算になります。

今回のトーイン、キャンバーとも計測の誤差範囲程度の微調整かと。
これでキングピン角が３度近くも変わる事はありえないでしょう。
事故で大きく車体が歪んだとか、サスペンションのアームを社外品に変えた様な変化量かと。
この計測結果が本当なら、かなり心配な車です。

この様な計測結果を平気で出し説明も出来ないショップの場合、その他の計測やら調整やら、私なら全く信用できません。

ちなみに、総じて調整前のデーターの方が良い感じです。
今回、キャンバ―をよりネガティブにして（ハの字にして）さらにトーを逆方向に変えている様子なので、タイヤの偏摩耗が心配です。
前輪内側の摩耗に気をつけましょう。（注意してみないと気付きにくですので）

もうひとつ、ハンドルを大きく切った時のアライメントがＴＯＯＴです。
プリントアウトよりＴＯＯＴ計測の機能は有ると思いますが、この結果が出ていないのも気になります。
ＴＯＯＴ計測の為にはハンドルを操作する手間が必要ですので、その分の手抜きか、
或いは、ひどい数値なので意図的に省略したか（キングピン角の無神経さからコレは無いかな）。

ご参考までに。