日産 ブルーバード のみんなの質問

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雪に強いスバルと言いますが、スバルのAWDシステムは他社とどうちがうのですか?

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乗用車型の四駆で、単一車種だけでなく、全ラインナップで一貫した四駆の哲学を踏襲しているメーカーは、スバルとアウディのみです。

スバルは1970年代から乗用車型4WDを市販してきました。アウディは1980年に世界で初めてフルタイム4WD(クワトロシステム)を市販しました。今でもなおこの2メーカーは、全車種において4WDを武器にした戦略です。というのも、この2メーカーには共通点があります。

◆ エンジン縦置である
まず、いずれもFFメーカーだったのですが、なんとエンジンが縦置きなのです。普通、FFは横置ですよね? 縦置といえば普通はFR車ですが、縦置きFFであったことが後に4WDのアドバンテージへとつながります。 スバルは東北電力の依頼でレオーネバンにブルーバード(当時FR)のドライブシャフトを取り付け、短期間に4WDのプロトを作ってみせました。これができたのも縦置FFであった構造が大きいです。アウディがフルタイム4WDを世に先駆けて開発できたのも同じです。元々FF縦置を前提にエンジンを作っているので、全ラインナップにも波及できるのです。

◆ 左右対称である
このような縦置エンジンは、車体の構造を左右を対象にしやすいです。横置エンジンだとどうしても左右対称にはなりませんので、実際には左右でハンドリングが異なったりと技術者泣かせであったりもします。その点でも縦置エンジンはシンプルといえます。(現在アウディは、A3以下は横置を採用していますが、それはVWグループのユニットを流用しているためです。A3とA4との大きな差はエンジン縦置、横置の違いです)

◆ 4WDシステム
スバルもアウディも、4WDシステムはセンターデフまたはそれに類する装置にエンジンのパワーを伝え、そこから前後輪に駆動力をデリバリーします。これにより常時四輪に駆動配分された状態になります。これが本当の意味での「フルタイム4WD」といわれるものです。この方式は他社にもありますが、全車種に一貫してこうしたシステムを踏襲できるメーカーはほとんどないです。

果たして、今や世の中の主流は、横置FF車をベースとした「スタンバイ式4WD」という簡易式の仕組みです。この方式はエンジンの駆動力は前輪のみにつながれています。後輪と前輪はドライブシャフトがつながっているのですが、通常の直進走行では後輪にはエンジンパワーは伝わらず、地面を通じて回っているだけ。つまり単なるFF車です。ではどのように4WDになるのかというと、前後輪をつなぐシャフトの間に、例えば「ビスカスカップリング」のような装置を取り付けます。ビスカスカップリングは入口と出口で回転差が発生した際に装置内の液体が硬化します。つまり、前輪が滑った際に後輪との間に回転差が生じ、ビスカス内の液体が粘性を増し、後輪にも駆動力を伝えはじめるというシステムです。滑ってから4WDになりますし、肝心のエンジンブレーキでもFFのままという簡易的なものです。このような簡素な4WDでも「4WD」のエンブレムを取り付けて走っています。このような簡素な仕組が主流になっているのは軽量安価で作れるためです。軽量がゆえ燃費にも貢献します。さらに最近では横滑防止装置やトラクションコントロールといった電子デバイスが標準装備化されるようになっていますので、簡素な4WDシステムの走行安定性を補うことができるようになったためです。

実際にはアウディやスバルのような四駆システムこそ「フルタイム4WD」と呼ばれるべきものなのですが、その定義が曖昧なまま時代が過ぎたため、スズキなどが4WD切替ボタンやレバーのない4WDも「フルタイム4WD」と背伸びした名称でカタログ上に載せてしまいました。これによりフルタイム4WDの拡大解釈が進んでしまったわけです。このような背景で増殖するスタンバイ式4WDと差別化する意味も含め、スバルでは4WDではなくAWD(全輪駆動)と呼んでいるようです。

◆ 低重心・軽量・ハイパワー
ここまでの説明でスバルとアウディが他社の四駆に対してのアドバンテージがご理解いただけたと思いますが、最後に、スバルとアウディの決定的な違いをご説明します。

スバルにはアウディにはない武器があります。それが水平対向エンジン(ボクサーエンジン)です。水平対向エンジンを量産するメーカーは世界に2つしかありません。ひとつがポルシェ、もうひとつが日本のスバルです。
ボクサーエンジンは重心が低くできる他、軽量コンパクトというメリットがあります。V型4気筒は振動が大きくなりやすいため、世の4気筒は直列4気筒が主流です。しかしながら、水平対向4気筒は180度V4の形をしていますが、V4とは異なり対向するピストンで振動を打ち消しやすく、振動を抑えやすいのです。これが水平対向6気筒になると理論上は完全バランスといって、振動を無くすことができます(理論上です)。また、スバルのフラット4(水平対向4気筒)のエンジンブロックを見ると、あまりの小ささに驚くと思います。スバルは、左右対称で低重心で軽量でコンパクトでハイパワーなフラット4を主力として採用している世界唯一の自動車メーカーです。スバルは、それを「シンメトリカルAWD」=左右対称の全輪駆動と呼んでいます。この基本的な素性の優れた四駆システムに、運動性能に優れたストロークの長いサスペンションシステムと電子デバイスを組み合わせています。それをオリジナルの全車種に踏襲していますから、そうそう他社メーカーが追い付ける水準ではないのです。

こんな独自の技術を持つメーカーがこの国で生まれたことは日本人は幸せですね。今後もさらに発展していっていただきたいです。長くなり失礼いたしました。お役に立てましたら幸いです。

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その他の回答 (2件)

  • もともと、豪絶エリアを管理する電力会社より、それまでジープ型しかなかった4WD車ではなく、荷物も人も乗せられて、なおかつジープ型に少しは匹敵するようなライトバン型(今でいう、ツーリングワゴン型)の4WD車を作ってほしい、と依頼されて開発した。これが、乗用車型4WDの始まりです。

    受注をしたスバルは、雪に強く、床が高く、4WDで、ライトバンで、乗用車と等しく人が乗れて、後ろに荷物が積めるライトバン4WDを作りました。

    もともとが、そういう用途に合うように設計した。これが、他社と大きく違う点です。

    雪やラフロードでの性能を高めるために、床を高く設計し、サスをうんと伸ばした状態で走行する仕組みであったため、オンロード性能や、高速安定性には、やや悪い影響がでることとは否めませんでした。

    その「オフロードや雪にめっぽう強い4WDなんだから、他の事は仕方がない」という伝統を断ち切り、走行性能のために4WD技術を用いた、その第1号が初代の「レガシー」です。

    2輪で駆動するより、4輪の方が安定します。オンロードでも、とても有効であったのです。若干オンロードよりに、普段の道を重視して、新しい4WDを作った、というわけです。一方、フロアを下げ、重心を下げたため、地面との隙間は狭くなり、雪道などでは、いままでのようなタフネスさは失ってしまいました。しかし、こっちのほうが、より多くのユーザーに適し、販売台数も大幅に伸びた、というわけです。

    なのでスバルは、もともとスタートした時点での高い技術を、普段使いに応用しているから、他社より雪に強いってことでしょう。

  • 燃費を犠牲にしてもフルタイム4WDにこだわってるから。

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