三菱 ミラージュ 「多くを求めない人のベーシックカー」の専門家レビュー ※掲載内容は執筆日時点の情報です。

工藤 貴宏
工藤 貴宏(著者の記事一覧
自動車ジャーナリスト
評価

2

デザイン
3
走行性能
2
乗り心地
4
積載性
2
燃費
5
価格
5

多くを求めない人のベーシックカー

2021.9.30

年式
2012年8月〜モデル
総評
サイズとエンジンがひとまわり大きいハッチバックの軽自動車(アルトやミラなどのタイプ)と考えればキャラクターを理解しやすいだろう。走りも装備も声高に主張できる部分はないが、移動ツールと思えば質実剛健で理にかなったクルマと言える。
満足している点
値段の安さ、実燃費の良さ、軽い車体がもたらす素直な動きなど。豪華さや操縦性の良さを求める人には向かないが、足と割り切って乗る人とは相性がいい。なにより、新車でも中古でも買いやすいプライスが素晴らしい。
不満な点
旋回性、操縦性、そして加速といった動的性能に期待してはいけない。とはいえ、日常的に走る分には全く問題がないから道具として考えればこれはこれで悪くないかも。まさにベーシックカーだ。
デザイン

3

2012年発売の6代目ミラージュは、新興国に向けたベーシックカーという意味合いも強く、初期モデルはデザインもシンプル。2016年以降の中期モデルではバンパー形状を変更したほか、メッキの飾りなどが加わり上質感は大幅アップ。イチオシは2020年以降のモデルで、なんと全面的に刷新してダイナミックシールドになっている。この顔つきは素直にかっこいいと思える。
走行性能

2

車体構造もエンジンもコスト重視のシンプルな設計で、大きな期待はすべきではない。たとえば旋回性能などはロールが大きくて懐かしい感じ。動力性能的にも物足りない感覚が否めないところだ。しかし「ちょっと大きなベーシック軽自動車」くらいに思って接すれば気にならないかもしれない。
乗り心地

4

路面の整った道を走ることを前提に言えば、乗り心地は決して悪くない。サスペンション自体を硬くしていないから、乗員に嫌な衝撃が伝わらないのだ。ただし、荒れた路面になると車体の揺れが収まりにくく、新興国向けのシンプルな作りが露呈する。
積載性

2

背が低いハッチバックタイプのコンパクトカーとしては平均水準と言ったところ。何を求めるかによって答えが変わってくるが、軽スーパーハイトワゴンの後席を畳まない状態と同じくらいは荷物が積めるし、後席を倒して荷室拡大も可能。多くを求めなければこれで十分。
燃費

5

軽いボディと高効率エンジンのコンビネーションにより、ハイブリッドなどモーターの補助に頼らずWLTCモード燃費20.8km/Lという成績は高く評価したい。走行中だけでなく製造時も廃棄時も環境負荷の少ない、本当のエコカーといえる。
価格

5

お買い得感が自慢で、2012年の6代目デビュー時にはなんと100万円を切るモデルも用意されていたほど。今でこそ143万円スタートとなるが、軽自動車並みのプライスだから買いやすい。たしかに構造も装備もシンプルだが、こういうニーズに向けた車種と理解すれば意義のあるモデルだ。
工藤 貴宏
工藤 貴宏
自動車ジャーナリスト
1976年生まれ。クルマ好きが高じ、大学在学中に自動車雑誌の編集部でアルバイトしたことをきっかけに、そのまま就職。そして編集プロダクションを経てフリーランスの自動車ライターに。日々新車を試乗し、日夜レポートを書く日々も気がつけば10年以上。そろそろ、家族に内緒でスポーツカーを買う癖はなんとかしないと。日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員日本自動車ジャーナリスト協会会員
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