2015年5月
■2015年5月
メルセデス・ベンツ日本は、究極のハイパフォーマンスを追求するブランドとして「メルセデスAMG」を新たに掲げ、それを代表するモデルとしてメルセデスAMG GTを2015年5月8日に発表して受注を開始した。メルセデスAMG GTはSLS AMGに続く、メルセデスAMG社による完全自社開発スポーツカーの第2弾となるモデルだ。
外観デザインは力強いパワードームを備えたロングノーズとショートデッキ、大径ホイール、幅広のテールエンドにより典型的なスポーツカーのスタイルを形づくっている。大きくアーチを描く曲面を多用することで官能的で彫刻のようなエクステリアが与えられ、サイドビューはドーム形に弧を描くルーフラインが特徴だ。
フロントマスクはスリーポインテッドスターを中央に配した立体的なダイヤモンドグリルと水平のルーバーが力強さを表現する。
インテリアデザインは奥行きの深い傾斜したダッシュボードや、航空機のコックピットのような雰囲気を醸し出すインテリアがメルセデスAMG GTのダイナミックな性格を強調している。
専用に新開発されたAMG製のV型8気筒4.0リッターの直噴+ツインターボ仕様エンジンは、徹底して軽量化を図るとともに、ターボをVバンク内側に配置するホットインサイドVレイアウトがもたらすコンパクト化と吸気経路の最適化など、メルセデスAMGの技術が盛り込まれている。
これらの最新技術により、GT用のエンジンは340kW(462ps)/600N・m、GT S用は375kW(501ps)/650N・mを発揮する。GT Sはパワーウエイトレシオ3.08で、AMGスピードシフトDCTとの組み合わせによって、0-100km/h加速3.8秒を実現する。
アルミニウムスペースフレームによる軽量化のほか、フロントミッドシップのレイアウトや、トランスミッションを後部に搭載するトランスアクスルレイアウトにより、理想的な47:53の前後重量配分を実現したのも特徴だ。
メルセデスの安全運転支援システムレーダーセーフティパッケージや350リッター(VDA方式)の容量を確保したラゲッジルームなど、スポーツカーでありながら日常の快適性と高い安全性も実現している。
メルセデスAMG GTにはGTとGT Sの2グレードが設定され、GTには機械式AMG LSDを装備して強力なトラクションと安定感あるハンドリングを提供する。GT Sには電子制御AMG LSDを装備し、走行状況と路面の摩擦係数に応じたより素早くきめ細かな可変ロッキング機構によって、トラクションおよび限界領域におけるコーナリングスピードをいっそう向上させている。
サスペンションは前後ダブルウィッシュボーン式で、GT Sには電子制御ダンピングシステムを搭載したAMG RIDE CONTROLスポーツサスペンションを装備する。ほかに3ステージESPやAMG強化ブレーキシステム、AMGパフォーマンスエグゾーストシステムなども備えている。