メルセデス・ベンツ Sクラス のみんなの質問

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W140型のSクラスの購入を検討しています。
私は20代半ばの会社員なので、収入的にもS320かS280辺りの直6の右ハンドルモデルで考えています。

お聞きしたいのは

・モデル年式やグレードに

よる仕様の違いであったり、特有のウィークポイント
・この年代のメルセデスを購入する上で、こういったところはしっかり見た方が良いというような注意点
・維持していく上で乗り方や気にかけたり気を付けた方が良い点等


私自身、格安多走行低年式の車を何台か所有した経験も有り、過去の記録が残っているものや正規もの、購入後も消耗品の交換等をしっかり行えば、多走行でもしっかりし車なのかなという認識はあります。

ですが、低年式のメルセデスは所有したことが無く、検索してもS500や600の情報は多いのですが、S320ましてやエントリーモデルのS280の情報が少ないので購入や維持についてアドバイス頂けたらと思っています。

W140は学生時代からの憧れで、購入したらフルノーマルで大事に乗りたいと思っていますが、憧れだけで乗れるような車では無いのでそれなりの覚悟と予算的な余裕は見ているつもりです。


長文になってしまいましたが、よろしくお願い致します。

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ベストアンサーに選ばれた回答

当方走行距離13万キロの最終型W140 S500を可愛がっています。
20代でメルセデス、良いですねぇ。私も18才で免許取得後すぐにメルセデスに乗ったら教習車とは雲泥の差で感動し、それ以来ずっとメルセデス党です。是非とも末永くお幸せに。
お約束ですがこの書き込みには責任は持てませんので参考程度で御願いします。

まず、メルセデス・ベンツSクラスW140は、メルセデス・ベンツがロールス・ロイスシルバースピリットやベントレーミュルザンヌに対抗し、21世紀へ向けて20世紀最高の車を目指して、「Das Beste oder nichts.(最善か、無か)」の栄光を担うべく威信をかけ開発したモデルです。
新車価格は1991年10月当時600SEL→2,103万円、500SEL→1,523万円、500SE→1,403万円、300SE→1,003万円というプライスをつけた車(ちなみに1994年からはかなりの値下げとなりこれが原因でコストダウンなどと言われましたが、実際はバブル崩壊以降の急激な円高進行による結果でドイツ本国では新車価格が上昇しています)で、開発費は予算を超過してしまい最終的には30億ドイツマルク(日本円で凡そ2,700億円)というセルシオ(750億円)も真っ青な程掛かっており、それ相応の覚悟とお金が必要であることをご理解下さい。

さて、年式やグレードによる違いですが、当方が所有している当時のカタログによると、日本正規輸入車だと1991年発売当初は300SE/500SE/500SEL/600SELというラインナップでした。中でも300SEはベロアが標準で本革がオプションでした(500SEL以上はどちらかを選択)。ウッドパネルはゼブラとされ、ウォールナットウッドパネルは500からでした。他にも電動のリアシートバックやヘッドレスト(ロングボディに標準装備のもの)、メモリ付フロントパワーシート&電動ステアリングがオプションで、装備面では上位グレードと比べると物足りないかなと思います。

名称変更以前の93年カタログには上記オプションの価格も載っていますが、本革が10万円、電動リアシートが17万円、メモリ付フロントパワーシート&電動ステアリングが55万円となっています。

名称変更と同時にS280がランナップに加わり、S280とS320で装備面は殆ど変わりませんがウッドパネルがゼブラ(S280)、ウォールナット(S320~)となり、電動のリアシートは設定自体が無くなるなど変更がありました。エンジンもS320については変更され、300SEではM1040エンジンでLHジェトロニック→M1049のモトロニックとなりました。モトロニックインジェクションシステムは燃料噴射量と点火タイミングをコンピューターで管理するシステムで、より複雑な制御となったためか300SE時代10モード燃費5.9km/Lから10・15モードとモード違いではありますが8.1km/Lと大幅にアップし、エンジンスペックも300SEで最高出力235ps/5,800rpm、最大トルク32.3kgm/4,100rpmだったものが最高出力235ps/5,600rpm、最大トルク32.8kgm/3,750rpmとなりました。尚後年W140の全グレードがこのモトロニックインジェクションシステムを採用しています。

94年になると中期型にマイナーチェンジしましたが、途中でS280がカタログ落ちし直6エンジン搭載車はS320のみになってしまいました。S280の情報が極端に少ないのは僅か2年ちょっとしか正規輸入されなかったためではないかと思われます。またこの頃100Lだった燃料タンク容量が90Lへ変更されています(96年4月時のカタログに記載あり)。

96年になると後期型にマイナーチェンジしましたが、その後の97年11月時のカタログではS320は装備が充実させられ、インフォメーション&コミュニケーションシステム、自動防眩ルームミラー、レインセンサー、メモリ付フロントパワーシートなどが標準装備となっています。注意しておきたいのはインフォメーション&コミュニケーションシステムで、エアコンの操作もこれで行うため画面が写らなくなったりするとエアコン操作も出来なくなります。またエンジンスペックが少々ダウンし最高出力231ps/5,600rpm、最大トルク32.1kgm/3,750rpm、カタログ燃費値7.9km/Lとなり、何故か燃料タンク容量が100Lへ戻されています。ATには500以上で先行採用されていた電子制御5速AT(722.6型ミッション)がついに採用されました。

ウィークポイントはW140の場合搭載エンジンやグレード別のオプション装備、ロング系のリアエアコン・リアレベライザー以外はほぼ同じですので、とりあえずW140全般の注意話になりますが、要注意部分はエンジン、AT、エアコン、足回りの4つです。エンジンは特にエンジンハーネスに気をつけて下さい。この時代のメルセデスはエンジンハーネスにリサイクル素材を採用しておりボロボロとなってしまいショート→コンピューター故障で最悪車両が燃えます。中期以降?のドアミラーも同様なハーネスを採用しておりショートしますので点検して下さい。オイル漏れはにじみ程度ならよくあることですが、明らかに漏れている(アンダーカバーや地面に付着、尚エンジンアンダーカバーは後期では排熱の関係からか不採用もあるみたいです)レベルなら場所によっては修理を要します。

ATは走行中にショックがなくきちんとつながるか、停車時のR→D、D→R操作時につながりに時間はかかるか、ショックはあるかどうかを確認して下さい。R→D、D→Rなどで2秒以上かかるのならO/Hを覚悟して下さい。722.4型(機械式4速AT)と722.6型(電子制御5速AT)があり、双方ともATFやフィルターを定期的に交換されていることが望ましいです。722.6型はエレクトリックプレートが交換されているとなお良いです。またこのタイプはロックアップもついているので減速時(3速→2速時など)にショックが出るかどうかも確認して下さい。ATのカプラーも放置しておくと毛細管現象でコンピューター内にATFが浸入し故障の原因になるので交換をオススメします。

エアコンはきちんと作動するか(温度、風量)どうか?例えばエバポレーター交換となるとダッシュボードを脱着しないと交換出来ないため高くつきます。

足回りはきちんとまっすぐ走るか、轍にハンドルが取られないか、ショックが抜けていないかどうか確認して下さい。これに関しては私も苦労しました。ステアリングダンパー、アイドラアームブッシュ、アッパーアーム、ロアアーム、ボールジョイント、スタビリンク、スタビブッシュ、タイロッドエンド、ショックブソーバー4本を交換しようやくまともに走るくらいになりました。距離を沢山走っている個体であればリサーキュレーティングボールのステアリングギアボックスの調整やO/H、ハブベアリングの点検などもして下さい。

他にもメルセデスとは言え錆びるので錆の状態(足回りやジャッキアップホール内部、ドア下部など)や各部ゴム・ブッシュ・マウント関係(各種ホース系は勿論の事、ドアウェザーストリップ、エンジンマウント・ミッションマウントなども)もチェック要です。W140特有のサイドウィンドウ二重ガラスも重いからかパワーウィンドウ関係の不具合が多いです。私もフロントのレギュレーターギア欠け、リアの滑車の不具合2回、パワーウィンドウコンピュータの故障で全4枚不動などを経験しました。また細かいところでは各種コンピューター(パワーウィンドウコンピューター故障では漏電も発生しバッテリーが上がりました)、トランクハンドル&バキュームポンプ、イグニッションコイル、BAS/ASR警告灯点灯(この時はブレーキスイッチの故障)など枚挙に暇がないくらいです。聞くところによるとフロントシート内部のエアバッグの破れ、触媒、エンジン補機なども壊れるようで、正直どこが壊れるか検討もつきません(汗)。


購入する上で見る点は上記ウィークポイントの他、今までどの程度整備されていたかを調べて下さい。仰るとおりメンテナンスさえしていれば多走行でもしっかりとした車です。私なら100万キロ走行してはいるけどフルレストアされ新車同然な個体、10万キロだけどメンテナンスが行き届いていない個体という極端な例でも100万キロの方を選択します。今までどれだけ手が行き届いていたかは今後にも響きますから。また大切にされていた個体は整備もしっかりされている場合が多いので、ボディ・内装の汚れや傷のチェックは勿論、装備品の動作に問題はないか、キー(メインキー2本、補助キー、フラットキーの3種類4本)や取扱説明書等一式揃っているかをチェックしましょう。ビークルデータカードを紛失してしまうことが多いようです。出来れば車好きな友人でも誘い二人以上で現車確認をしましょう。自分で気づかないことを気づいてくれる可能性があるからです。

維持して行く上で心がける点は、まず女の子に接するような感じで丁寧にして下さい。動作を行う時は一呼吸置いたり一回一回丁寧に行いましょう。例としてATのR→D、D→R操作時はきちんとつながったのを確認してから動くようにし、パワーウィンドウは4枚一気に作動させるのではなく一枚一枚丁寧に作動させる等です。急発進・急加速は避け、信号待ちなどストップ&ゴーや山道などATに負担がかかるような行動・場所は気をつけましょう。

私は神経質なため長文になってしまい申し訳ありませんが、これだけ神経質になってもツンデレなおぜうさまがW140ですorz

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