メルセデス・ベンツ GLCクラス 「魅力はエアサスとリアアクスルステアリング」のユーザーレビュー

魅力はエアサスとリアアクスルステアリング

2023.7.29

総評

価格とのバランスで判断しがちですが、車としてはとても良いです。細かな装備を考えると割高に感じるところもあるものの、おそらく先々出てくる上級グレードとのヒエラルキー形成のためにやむを得ないんでしょう。ドアパネルひとつ取ってもA、Bクラスより良さを感じることができますし、基本性能はかなり高く、高級感は十分感じられます。今時点での先進性を感じることのできる一台です。
過度に奇抜なデザインにせず、でも主張はしっかりとしていて、考えられた機能美を随所に感じることができます。落ち着いた、大人の優雅さとレベルの高さを肌で感じることがてき、だからこそメルセデスなんだよなと改めて感心しました。
ウクライナ侵攻で日本への船便も不安定な中、ドイツ、ブレーメンから大西洋、パナマ運河を通ってアメリカ経由で何ヶ月もかかって日立港までやってきてくれたと思うと感慨深く、長く付き合って行こうと思います。

満足している点

乗り心地と静粛性

不満な点

価格
リアのエアコン操作パネルがないこと
ランニングボードが選べないこと
本国にあるプレミアムが選べないこと
シートベンチレーションがないこと

デザイン

4

初見ではライト形状が今ひとつ魅力を感じなかったものの、実物を目にするととても迫力のあるフロントマスクです。お気に入りは、リアのデザイン。メルセデス共通の三角形状のリアランプは夜の始動がエモい。
サイドは少し物足りない、迫力に欠ける。ランニングボードを付けたい。

走行性能

4

走り込みはまだまだこれからだけど、街乗りで流しているレベルではとても上質。
エアサスがとてもマイルド。前車GLBがガツンとくる突き上げ路面でも、こちらは1枚オブラートに包まれた感覚。今後の遠乗りが楽しみです。
ひとつ気になる点としては、Cオールテレインでも多少感じていたところですが、低速からゆっくり止まるようなシーンでは完全に止まる前にエンジン回転が落ちて滑走状態になります。このため一瞬制動力が抜けたような感覚になり、少しヒヤッとします。
パワーはそこそこ。欲を言えばキリがないけど、まぁ十分なレベル。決してパワフルではないてす。

乗り心地

5

エアサスとリアアクスルステアリングは乗り心地が良いし、取り回しが楽。ロードノイズも振動も抑えられてるので、とても穏やかに乗れます。
Cオールテレインを乗っていたので、操作系も含めて新たな驚きはないものの、乗り心地だけは１枚上かも。
また、2トンを超えるにも関わらず、全体的に軽さを感じます。試乗の時に感じたステアリングの軽さはよくよく運転してみると、カーブではリアアクスルステアリングがあるおかげで、車の動きに素早さを感じるためかも。すぐに慣れますが、小回りは効くし、もう他の車には乗れないです。ディーゼルのカラカラ音はあるものの、交差点では無音。ISGのおかげで始動はほんと滑らかなのでアイドルストップが苦にならない。走り出してしまうと巡行ペースではほとんど聞こえません。

積載性

4

そこそこ広い。PHEVでないおかげで、床下収納スペースが広大なのが嬉しいポイント。色々なものを隠しておけます。

燃費

4

ディーゼルなので経済的。

価格

2

デジタルホワイトのフルオプションに加え、純正のデジタルルームミラー、ロードシルガード、テールゲートのインテリアLEDライト、コーティングを追加したので、目が飛び出るような価格になりました。

故障経験

まだなし