メルセデス・ベンツ Eクラス セダン 「降りたくなくなる車」のユーザーレビュー

降りたくなくなる車

2020.7.2

総評

久しぶり満足できるメルセデスに出会った気がします。

ディーゼルモデルということもあり、シャープさには欠けますが、一つ一つの反応や動きが非常にまったりとしており、だが確実に動作する感覚は、往年のベンツに通じるものを感じます。

また、フル搭載された数々の安全デバイスは、「最善か無か」を感じさせてくれ、この車を所有する大きな意義となっており、満足感が高いです。このあたり、以前所有していた 124 に通じるものを感じます。

性能が過剰でなく、さりとて不足のないセッティングはストレスフリーに直結しており、一旦運転席に座ると、降りたくなくなってしまいます。相当な距離を走っても疲労感がなく、物足りない感覚が残ります。

大変満足しています。

満足している点

過不足のない適度なパワー感。
昔ながらのタメのある快適な乗り心地。
現在考えられる最善の安全装備群。
ブルメスターのサウンドシステム。静かな車内と相まって、クラシック音楽など、とても心地よく聴くことができます。

不満な点

センターコンソール（アームレスト）付近の軋み音。
ピアノブラック部分周辺のメッキパーツが少し安っぽいこと。

デザイン

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走行性能

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C230（W202 直４）、E400（V8 W210）、300CE-24（C124 直６）、CLK320（W209 V6）、C250（C204 直４）など乗り継いできた経験からの感想となりますが…

2リッターディーゼルなので、爆発的なパワーは持ち合わせていませんが、それでも街乗りでは後続車を突き放して完全に流れをリードできますし、高速の合流も楽々。ガソリン 2.5リッタークラス（直噴ターボ）あたりとの比較で、最高速域の加速感が少し敵わないかな…といった程度。速度自体は出ますので、追っかけっこをしない限りはこれで十分だと感じます。

コーナーリングなどの運動性能は、Cクラスなどに比べると、やはりその重量なりのものといえますが、逆に言うと、Cクラスにはない落ち着きがあります。一瞬のタメのあと、ゆっくりとロールを始める動きは安心感があり、快適のそのものです。切ればクイっと向きを変えてくれるハンドリングは持ち合わせていますが、まったりした昔のベンツの乗り味が戻ってきている感じがします。

乗り心地

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ランフラットを履いているせいか、最後の最後に一部硬い部分がある感覚です。それでも、乗り心地は相当いいです。市街地・ワインディングから高速道路まで、非常に滑らかに走ります。
Cクラスでは、（柔らかさも、ふんばり性能も）持てる性能の10割を使って快適に仕上げてある感覚ですが、このEクラスでは、7~8割の性能で仕上げたような、「まだ余裕のある感じ」のようなものを感じます。

静粛性は、この車のトピックといっていい部分ではないでしょうか。大変静かです。振動もほとんどありません。

積載性

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トランクは広く、電動車椅子なども楽に積載可能です。海外出張などが多い身にはとても助かります。

燃費

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普通に走って 16km/l ほど。
高速では 20km/l はかたいです。
約600km を走って軽油40リッターほど。3800円で済みました。

価格

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故障経験