洗練された車としての素質と先進機能の融合
2016年に登場した現行型 (W/S213)は、“Eクラス”という名称を初めて採用したW/S124から数えて5代目となるモデルだ。およそ4年を経て昨年秋にマイナーチェンジを行った。 メルセデスはW/S124を20世紀型Eクラスの完成形と位置づけており、W/S210以降、21世紀型Eクラスの完成に向けて試行錯誤を重ねている。
そんな中、Eクラスがマイナーチェンジを実施。しかし、マイナーチェンジといえども、その変更箇所は多岐にわたる。
エクステリアは、最新デザインの底辺がワイドな台形のダイヤモンドグリルを標準装備し、バンパーはAウイングデザインとなった。ヘッドライトも形状変更されており、中身はマルチビームLEDヘッドライトを採用。上部に配されたLEDポジショニングライトが特徴的だ。セダンのリアコンビネーションランプは1ピースだったものが、横長の2ピース構造になった。 試乗車はセダン、ステーションワゴンともに「E200スポーツ」。インテリアではダブルスポークのスポーツステアリングが最大の変更点。
発表会では、このスポーツステアリングと標準モデルが採用するラグジュアリィーステアリングについて、インテリアデザインを統括するハンス・ピーター・ヴンダリッヒ氏が、「約30年間、ステアリングのデザインに携わっているが、この2つはメルセデス史上最も美しい」と述べていたのが印象的だった。
エアバッグを収める部分を従来よりもコンパクトに、そして右スポークにはコックピットスクリーンの、左スポークにはセンタースクリーンの操作スイッチが集約されている。スワイプ&タッチの動作で様々な機能を切り替えることができるうえ、慣れればブラインド操作も可能だ。
さらに、ステアリングに関して進化したポイントが、アクティブステアリングアシストを使用している際のドライバーの手の検知方法がトルク式から静電容量式になったこと。
ACCと併用して部分自動運転で走行していると、トルク検知式の場合だとステアリングを握っているにも関わらずアラートが頻発し、その解除のためにわざわざステアリングを操舵して入力する必要があった。しかし、静電容量式であれば、100%検知とまではいかないものの軽く触れている状態でドライバーを認識してくれるため、使い勝手が大幅に向上した。 インフォテインメントシステムは、「ハイ、メルセデス」でお馴染みのMBUXを追加。さらに、ナビゲーションには日本初のAR(Augmented Reality=拡張現実)機能が搭載された。
これは目的地へと案内する際、マップ上でハイライトするだけでなく、交差点などのピンポイントでは実際の映像をナビゲーションの画面上に映し出し、その上に進むべき方向を矢印で表示するというものだ。マップ表示だけでは、どこを曲がれば良いのかわかりにくい複雑な交差点などで効果を発揮し、ルートが一目瞭然だ。
さらに、インパネに向かってVサインをかざすことでプリセットした機能を起動するジェスチャーコントロールも搭載されていた。ライトを点灯させたり、あらかじめ登録していた自宅を目的地としてセットしたりするなどといったことが瞬時に行える。
ADAS(先進運転支援システム)も、もちろん最新版が全車に装備される。アクティブブレーキアシストは、右折の際に対向車線の直進車を検知し速度10km/h以内であれば自動ブレーキを作動させる、いわゆる右直事故に備えるなど、大幅に進化している。 「E200」はバリエーションの多いEクラスのパワートレインの中で、最もベーシックなものだ。1.5L直4ターボエンジンにBSG(ベルトドリブン・スターター・ジェネレーター)を組み合わせ、48V電気システムによって構成されたいわゆるマイルドハイブリッドシステムだ。
ガソリンエンジン単体で最高出力184ps、最大トルク280N・mを発揮。また、回生ブレーキなどによるエネルギーを約1KWhのリチウムイオンバッテリーに蓄え、そして2500回転以下の低回転時などにBSGによって14ps/160N・mのアシストを行うというものだ。
とても1.5Lとは思えない。事前に聞かされていなければそんな小排気量エンジンだとは想像もできないほどしっかり走る。
BSGのサポートはもちろんだが、9速ATもエンジンの効率のよい回転域をきっちり使いこなしているようだ。インジケーターを眺めていると、小刻みにシフトチェンジを行い、効率よく走らせようという意図が伝わってくる。
サスペンションは、いわゆる電子制御式のアダプティブダンピングシステムやエアサスではなく、コンベンショナルなものながら、一定以上の負荷がかかった場合に減衰力を高めるセレクティブダンピングシステムを採用していた。
Eクラスは乗り心地が悪化する傾向にあるランフラットタイヤを標準装備しているのだが、それをうまく履きこなしていた。
SUV全盛の時代で、セダンやステーションワゴンの人気は下火になりつつあるというが、Eクラスに乗るとステアリングを切ったら切った分だけ曲がる、ブレーキは踏んだら踏んだ分だけ止まる。まさに車の基本はセダンにあり、ということがよくわかる。
車選びに迷ったら、Back to Basics でEクラス、大いにありだ。 文/藤野太一、写真/河野敦樹【試乗車 諸元・スペック表】●セダン E200 スポーツ (BSG搭載モデル)型式4AA-213077C最小回転半径5.4m駆動方式FR全長×全幅×全高4.94m×1.85m×1.46mドア数4ホイールベース2.94mミッション9AT前トレッド/後トレッド1.6m/1.59mAI-SHIFT-室内(全長×全幅×全高)-m×-m×-m4WS-車両重量1720kgシート列数2最大積載量-kg乗車定員5名車両総重量-kgミッション位置コラム最低地上高0.13mマニュアルモード◯標準色ポーラーホワイトオプション色オブシディアンブラック、カバンサイトブルー、セレナイトグレー、ダイヤモンドホワイト、ヒヤシンスレッド、グラファイトグレー、モハーベシルバー、ハイテックシルバー、セレナイトグレーマグノ掲載コメント-型式4AA-213077C駆動方式FRドア数4ミッション9ATAI-SHIFT-4WS-標準色ポーラーホワイトオプション色オブシディアンブラック、カバンサイトブルー、セレナイトグレー、ダイヤモンドホワイト、ヒヤシンスレッド、グラファイトグレー、モハーベシルバー、ハイテックシルバー、セレナイトグレーマグノシート列数2乗車定員5名ミッション位置コラムマニュアルモード◯最小回転半径5.4m全長×全幅×全高4.94m×1.85m×1.46mホイールベース2.94m前トレッド/後トレッド1.6m/1.59m室内(全長×全幅×全高)-m×-m×-m車両重量1720kg最大積載量-kg車両総重量-kg最低地上高0.13m掲載用コメント-エンジン型式M264環境対策エンジンH30年基準 ☆☆☆種類直列4気筒DOHC使用燃料ハイオク過給器ターボ燃料タンク容量66リットル可変気筒装置-燃費(10.15モード)-km/L総排気量1497cc燃費(WLTCモード)13.1km/L└市街地:10km/L└郊外:13.4km/L└高速:14.8km/L燃費基準達成-最高出力184ps最大トルク/回転数n・m(kg・m)/rpm280(28.6)/4000エンジン型式M264種類直列4気筒DOHC過給器ターボ可変気筒装置-総排気量1497cc最高出力184ps最大トルク/回転数n・m(kg・m)/rpm280(28.6)/4000環境対策エンジンH30年基準 ☆☆☆使用燃料ハイオク燃料タンク容量66リットル燃費(10.15モード)-km/L燃費(WLTCモード)13.1km/L└市街地:10km/L└郊外: 13.4km/L└高速: 14.8km/L燃費基準達成-●ワゴン E200 スポーツ (BSG搭載モデル)型式4AA-213277C最小回転半径5.4m駆動方式FR全長×全幅×全高4.96m×1.85m×1.47mドア数5ホイールベース2.94mミッション9AT前トレッド/後トレッド1.6m/1.59mAI-SHIFT-室内(全長×全幅×全高)-m×-m×-m4WS-車両重量1790kgシート列数2最大積載量-kg乗車定員5名車両総重量-kgミッション位置コラム最低地上高0.13mマニュアルモード◯標準色ポーラーホワイトオプション色オブシディアンブラック、カバンサイトブルー、セレナイトグレー、ダイヤモンドホワイト、ヒヤシンスレッド、グラファイトグレー、モハーベシルバー、ハイテックシルバー、セレナイトグレーマグノ掲載コメント-型式4AA-213277C駆動方式FRドア数5ミッション9ATAI-SHIFT-4WS-標準色ポーラーホワイトオプション色オブシディアンブラック、カバンサイトブルー、セレナイトグレー、ダイヤモンドホワイト、ヒヤシンスレッド、グラファイトグレー、モハーベシルバー、ハイテックシルバー、セレナイトグレーマグノシート列数2乗車定員5名ミッション位置コラムマニュアルモード◯最小回転半径5.4m全長×全幅×全高4.96m×1.85m×1.47mホイールベース2.94m前トレッド/後トレッド1.6m/1.59m室内(全長×全幅×全高)-m×-m×-m車両重量1790kg最大積載量-kg車両総重量-kg最低地上高0.13m掲載用コメント-エンジン型式M264環境対策エンジンH30年基準 ☆☆☆種類直列4気筒DOHC使用燃料ハイオク過給器ターボ燃料タンク容量66リットル可変気筒装置-燃費(10.15モード)-km/L総排気量1497cc燃費(WLTCモード)12.7km/L└市街地:9.9km/L└郊外:12.9km/L└高速:14.2km/L燃費基準達成-最高出力184ps最大トルク/回転数n・m(kg・m)/rpm280(28.6)/4000エンジン型式M264種類直列4気筒DOHC過給器ターボ可変気筒装置-総排気量1497cc最高出力184ps最大トルク/回転数n・m(kg・m)/rpm280(28.6)/4000環境対策エンジンH30年基準 ☆☆☆使用燃料ハイオク燃料タンク容量66リットル燃費(10.15モード)-km/L燃費(WLTCモード)12.7km/L└市街地:9.9km/L└郊外: 12.9km/L└高速: 14.2km/L燃費基準達成-
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買えない人達。
セダンはファミリーカーの基本であり、高級車の基本でもある。
セダンを蔑ろにして下品で走りもつまらないミニバンやSUVばかり作る日本車とは違い、いつの時代も揺るぎない圧倒的存在!!