メルセデス・ベンツ 190シリーズ 「現在のスポーツメルセデスの原点」のユーザーレビュー

現在のスポーツメルセデスの原点

2019.5.25

総評

走りは徹底して基本がしっかりしている。
今のクルマと比べても高速安定性も遜色がない。
2.316や2.516だと現代レベルのパワーなので走りも十分で殊の外特殊なメンテも不要。フルエアロ装着。
その代わり、1.9リッターや2.3リッターでは現代ではパワー不足で燃費も悪いのでヴィンテージとして割り切らないと不満が出ます。
装備は当時の国産車と比べても少なく、物足りなさは感じるが、車内はレザーとウッド（本物）とファブリックで仕上げられ、高級感は半端では無い。
オーディオは交換できるので替えてしまえば現代のオーディオに対応できます。
スピーカーは純正が生きていればいい音出します。（大抵は寿命尽きて壊れていると思います。
このサイズのメルセデスは2度と出ない事もあり、
今では旧車となったが、出物があればゼッタイ満足できるクルマです。

満足している点

視界は広く、重量は適切、５ナンバーサイズながら前後ともに広い。16バルブモデルと2.6はパワーも十分。ボディは過ぎる程頑丈。トランク容量も十分。
部品メンテは想像以上にし易いので少し慣れていれば道具次第で簡単に自分で交換ができる。
16バルブモデルは当初からAMG同型のフルエアロとスカットル（オーバーフェンダー）が付いている。
エボリューションモデルだと、フルハイドロショックなので定期的な点検交換と、周期的なバルブクリアランス調整が必要だが、レーシングモデルの種車なので価値が高い。

不満な点

昔の外車なので部品の耐用年数が低い、度々取り替えないといけない。パワーウインドウのスイッチ部のコネクターがカシメの無いタイプなので振動で抜けてしまい、当時物はSクラスでさえ動かなくなる事しばしば。
サンルーフのギヤが痛んで動かなくなった。交換修理には20万円以上かかる。
ステアリングダンパーの寿命が短く、ヘタると直進性能が激落ちする。
防錆面では国産車に負けるサビは出やすい。
当時のプラスティック部品は極度に耐久が弱く。パリパリと割れるのでリペアが必要。特に喫煙車はルーバーが割れて痛み易い。
メーター内の時計が壊れやすい。
ベンツ独特の機構が多く、面喰らう場合がある。
1.9リッターと2.3リッターではアンダーパワーは否めない。

デザイン

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走行性能

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安定感が半端なく、16バルブモデルは200キロオーバーが可能なポテンシャル。オートマは当時４速しかないので相性が良いとは言えないです。
わざとするLo発進すると加速はいいです。轟音と共に急加速できます。
ラック＆ピニオンではないですが、慣れれば、十分求めたハンドリングが可能です。

乗り心地

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高級車のフワフワを想像すると裏切られる硬さです。基本、200キロでアウトバーンを走ってもふらつかない設定なので諦めてください。
ところがギャップの処理等では細かいガタガタや国産車の硬いサスによるドッカンドッカンはまったくありません。
コーナーでもロールやふらつきは皆無です。
当時の最高の電子制御サスのトヨタ車より上です。
1日ぶっ続けで乗っても不思議と疲れないです。

積載性

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とても広いトランク。ハイデッキなのでどんどん積める。

燃費

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2.3１６の場合リッター7ｋｍ。同馬力の日産1800ccターボエンジンとスペックも燃費も同じ。

価格

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故障経験

プラスティックの劣化起因の故障。
冷却水タンク割れ。エアコンルーバー割れ破損。パワーウインドウスイッチ下コネクター振動外れによる作動停止。ワイパーユニット破損。オートアンテナ上下作動停止。メーター内時計作動停止。サンルーフ作動ギア破損作動停止。ラジエーター水漏れ交換。ハイドロサスオイル漏れ。ステアリングダンパー寿命交換。オイル上がり。エアコン微量ガス漏れ。