マツダ ロードスターRF 「愛妻に対する”愛人”のようなクルマです。」のユーザーレビュー

愛妻に対する”愛人”のようなクルマです。

2017.4.8

総評

このクルマをセカンドカーとして所有するという事は、中流家庭で成しえる“最高の贅沢”な気がする。幌車だと「ああ、あの人は疾走(はし)りたいのね」と、受け取られることが多いが、RFはそれに加えて、優雅さと高い所有欲を満たしてくれる。不満な点もあるが、満足度の高さがそれを補ってくれると思う。
私の場合で言うと、井川遥似の良妻賢母の妻(S4)がいるのにも関わらず、有村架純似の年下の女性に一目惚れしてしまい、密かに刺激的な愛人ライフを送っているような、夢のクルマである(笑)

満足している点

スバリストの私が言うのもナンですが、近年のマツダのデザインは非常に評価が高い。中でもNDロードスターは数々のデザインアワードを受賞し、RFも2017年レッド・ドット賞の最高賞の評価を受けている。
新色マシングレープレミアムメタリックとピアノブラックルーフの組み合わせは、合計10万程度かかるが、やっておいて損はない。
正直、見た人のほとんどが「カッコいい！」と感じると思う。しかし、手に入れるには”本物の勇気”が必要である(笑)
それから、仕事で疲れて帰ってきたのに、夜中に眺めていたり、ふと走り出したりするのはRFの魔力かと。

不満な点

足回りやルーフ開閉機構、匠塗りの塗装、ナッパレザーの内装等の“お金のかかっている部分”と、それ以外のチラっと見える安っぽい部分(照明関係や内張り等)のギャップが大きい。乗り出し400万は決して安くないし、S4と比べると、同じ価格帯でもコストのかけどころが極端だなと感じた。
そういうわけで、納車後に社外品パーツを色々買うハメになった(笑)
VSとRSで標準装備のBOSEサウンドシステムは、6万円程度の価値だと思えばいいかな思う。但し、ショップの初級～中級レベルのデモカーを試聴した後だと、帰路はショボーンすることになるので、よくよく検討のこと。
余談だが、マシングレーPMの補修費は通常のメタリック塗装より５割近く高いので、保管場所には気を付けるべし。(納車直後にボンネットに10円バンチで“バカ”と書かれた悲惨なRFオーナーの話を担当Dから聞いた…怖い)

デザイン

4

デザインは最高！このスタイリングと開閉ギミックで衝動買いしたといっても過言ではありません(笑)
でも、内装はちょっと・・・なところがありますね。

走行性能

4

まだ200km位しか走っていなくて、さらに初春の雨にたたられて、峠道を走っていないので不明。
でも、走ってて楽しいクルマという事は強く感じる。
オープンしたまま、ニヤニヤしていると、注意散漫になるので気を付けよう。

乗り心地

4

幌車より優しい感じがした。個人的にはRFの方が好み。S4ほどのドッシリした安定感はないが、反面機敏さがあって良い。
初期のアタリのせいか、アクセルオフ時にドライブシャフト周辺からシャラシャラ音がすることがあった。

積載性

3

ロドスタ初めてなので、グローブボックスすら無いのには驚いたが、輸入車のカブリオレの積載スペースの無さに比べたら、大分マシという事がわかった。
運転席はともかく助手席の足元は狭い気がする。目の保養の為に同乗女性にはミニスカ着用を強く推奨する。
わき見運転、ダメ絶対！

燃費

4

街乗り13～14km/Lくらい。ハイオクのNAならこんなものかなと。

価格

3

希少な国産メタルトップオープンとはいえ、決して乗り出し400万オーバーは安いわけでは無いですね・・・。

故障経験

外部プッシュ式の給油口が開かないことがあって焦った。たまたまかもしれないが。
ドライブシャフト近辺からのシャラシャラ音。試乗車には無かった気がする。これも納車初期だけかもしれない。