マツダ ロードスターRF 「ちょっと大人のスポーツクーペ」のユーザーレビュー

ちょっと大人のスポーツクーペ

2017.2.27

総評

ソフトトップの1.5・兄弟車のアバルト124スパイダーいずれも試乗しましたが、RFも含めてそれぞれ性格は明確に分かれており立派に存在理由があると思います。
フルオープンの開放感を存分に味わえる軽快な1.5、外観や硬い乗り味にターボエンジンのキャラクターを前面に押し出したエンターテイナーのアバルトに対してRFはやはり屋根「も」開けられるちょっと落ち着いたスポーツクーペの感があります。
今の自分としてはRFに最も惹かれますが、実際に3つから選べるとしたら、またロードスター・RFのいずれかに決めたとしてもグレード選択で相当に迷うに違いないと思いました。

満足している点

スポーツカー以外の何ものでもない成り立ち、今や希少なNAらしいレスポンスを存分に味わえるエンジン。

不満な点

約1時間の試乗の範囲では見あたりませんでした。

デザイン

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走行性能

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普段乗っている147の1.6とどうしても比べてしまいますが、1.5でも不足なかったのがトランスミッションのギア比も共通の(タイヤ径はわずかに大きいですが)2.0は排気量拡大がストレートに効いて線の太さを感じられました。
クラッチも6万km近く走った147より軽く、まことにラクチンです。
細かな加減速時のレスポンスもターボのアバルト124とは一線を画しますが、最も印象に残ったのが回転落ちの速さです。お世辞にもこれが速いとは言い難い147に慣れているとたまにシフトアップのタイミングが合わず、ショックを出してしまってi-DMに白ランプで怒られる(笑)こともありました。
ブレーキはオプションのブレンボ対向ピストンキャリパーが付いていました。強い制動はかけていませんがタッチやコントロール性は信頼できる印象でした。
ステアリングはモーターアシストですが試乗の範囲では不自然な感触はなく、油圧の147と比べても違和感はありませんでした。
外見上目立つRFの特徴のリアクォーターパネルですが、絶対サイズが小さいためか実際はさほど斜め後方視界の邪魔にはならず、街中でも不自由はありませんでした。

乗り心地

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RSはビルシュタインのダンパーが標準で、試乗車にはオプションのBBS製鍛造アルミホイールも付いていました(ブレンボのブレーキとセットなのはばね下重量を大きく変化させないためでしょうか)。
タイヤサイズ自体も1.5の195/50R16から205/45R17と太く薄く大きくなっていますが(アバルトと同サイズ)、アバルトほどがつがつ揺すられる訳ではなくコーナーではジワリとロールを許しつつ抜けていくしなやかさもあります。
途中でトップを下ろすと直後に前後隔壁上あたりが外乱で震え出す感じがしましたが、しばらく走ると何故か気にならなくなりました。

積載性

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以前乗っていた初代コペン(L880K)よりも物入れは確保されているので小物の置き場所には不自由しないと思われますが、着ていたダウンジャケットは2人乗車だとトランクに入れるしかありませんでした。
シート裏に押し込むことも不可能ではなかったのかもしれませんが、営業さんに「トランクへどうぞ」と言われた上では試せませんでした(笑)。

燃費

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i-stop作動・エアコン切で峠道を含む郊外と市街地で約30kmを1時間かけて走りましたが、マツダコネクトの燃費計では15km/L台でした。
試乗ということで基本大人しく乗ったとはいえ(峠道では4速以下で3000～4000rpmあたりも使いましたが)以前乗っていた1.3Lのデミオ(DE型・MT)と大差ないのは驚きました。

価格

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故障経験

試乗なので不明です。