マツダ MX-30 「行き過ぎた個性派、奇車が好きな人向け」のユーザーレビュー

行き過ぎた個性派、奇車が好きな人向け

2022.12.30

総評

走り・燃費・実用性を車に求めない。
そんな人のための車です。
一般的な評価軸に照らせば、お世辞にも“良い車”ではないです。
しかしそんな変な車、商業的に終わってるような車が普通にディーラーでコミコミ300万円台で買えてしまう事が奇跡だと思います。
奇抜・奇天烈・奇跡の奇車、刺さったなら買いです。
こんな車が買えるのも今だけかもしれませんし。

満足している点

とにかくデザインが最高。
端正かつ謙虚、上品。

不満な点

とにかく不便極まりない。
フリースタイルドアの恩恵に与れるのはだだっ広い駐車場がある地域だけ。
市街地の商業施設の狭い駐車場では、後ろ側のドアを開けることは不可能。
前側のドアも一般的な車より長く重いので、乗り降りには神経を使う。

デザイン

5

メッキやキャラクターラインを極力廃した、クリーンかつソリッドな外装デザインです。
近年流行りのギラついた、押しの強いデザインが好みではない私にとってこれ以上の車はありません。
内装もまるでリビングのような落ち着きある空間。
モダンコンフィデンスの、明るいが落ち着いた配色が素晴らしいです。
また内装の質感もよく、コルク・皮・ファブリックの肌触りの違いを味わっているだけでも楽しいです。

走行性能

3

これも近年の流行りには逆行し、穏やかな走りをする車です。
青信号でスタートダッシュ決めたい人には、かったるい、と思われるかもしれません。
一応SPORTモードにすればアクセルのツキがよくなり、踏み込めばレッドゾーンまで気持ちよく吹け上がります。
音も派手ではありませんが爽快。
ですが、車のキャラクターには合ってないと思うのであまり使っていません。
また、峠道でも非常にゆったりですが、決して腰砕けのような感じではなく、安心して曲がっていく事ができます。
この辺りはしっかりした18インチタイヤのおかげかなと感じます。

乗り心地

5

とても良いです。
流石に高級車のようなフラットライド、とまではいきませんが、突き上げなどは上手くいなしてくれます。
大きな入力に対しても、タイヤとサスペンションがよく動いて吸収し、運転者に不快な感触は与えません。
また、遮音性も優秀で、音楽をかけながらのドライブが本当に楽しいです。

積載性

1

荷室容量、後部座席の広さ共にBセグコンパクト+α程度。
後部座席は仕立て、乗り心地共に良好で座ってしまえば快適ですが、純粋なスペースは狭く常用はしたくないです。
荷室容量は二人～三人で二泊三日旅行が限界でしょうか。
機材がたっぷり必要なレジャーは厳しいと思います。

燃費

3

今のところ平均15km/l程度でほぼカタログ値通りです。
MAZDAのディーゼルから乗り換えると燃料費が嵩むなーとは感じます。

価格

5

実用性を求めるのであればより安いヴェゼル、カローラクロス等に全方位劣っています。
また、趣味の車であれば、86、ロードスターなどを選べばより楽しいことは間違いありません。
しかし、総評でも書いてますが、そういった一般的な評価軸とは異なる、癖の強い奇車がこの装備内容この価格で買える、というのは超絶バーゲンプライスだと思います。

故障経験

今のところなし