マツダ MX-30 「ぶさかわいいデザインに惚れた。自然体の人馬一体だった。」のユーザーレビュー

まる_かん まる_かんさん

マツダ MX-30

グレード:MX-30(AT_2.0) 2020年式

乗車形式:マイカー

評価

5

走行性能
5
乗り心地
5
燃費
3
デザイン
5
積載性
4
価格
5

ぶさかわいいデザインに惚れた。自然体の人馬一体だった。

2021.10.31

総評
渋滞にイライラすることもなくなり、仕事のストレスも収まってしまう、穏やかな通勤車です。

MX-30は、マツダ人馬一体の新しいチャレンジ⇒柔らかく自然体、乗って心地よいです。

Cセグのパーソナルカーは、ちょっと珍しい存在で、理解されにくいですが、気に入りました。

<'21/12/12 4000km時点での感想に更新>
満足している点
運転が心地よいです。クルマがむやみに刺激してくることもなく、陰でいろいろ守ってくれていて、乗り手は自然体となりつつ柔らかな「人馬一体」感があります。
不満な点
外装色にプラチナクォーツメタリックが無いのが残念。
デザイン

5

風に挑みかかるネコ科な魂動に対して、MX-30はほっこりした犬科デザイン。セラミックメタリック3トーンにして、スヌーピーを連想しています。

起き上がったフロントウィンドウとノーズ、CX-30比、Cd値が悪化していそうですが、200km/hアウトバーン対応設計のCX-30と異なり、MX-30は最高速140km/hのモーター駆動が本来の姿、想定使用速度が低く、さらにロータリー発電機を押込むスペースを確保、ということで空力落として良しとされたのでは?、と想像してます。おかげで、広く懐かしい感じのフロントビューを得られて、運転しやすいです。

MHEV版は、技術的に目新しいところもないので、観音開きが最注目点になりがちですが、これも通勤EV車としてのデザインなのでしょう。新婚時代のファミリア3ドアHBが、進化して我が家に帰ってきたと思っています。

MXなので、ファミリアというより、エチュード的なレア度ですが、ロータリーPHEV版が出たら、もう一度注目されるかもしれません。

全高1550の立駐対応は我が家の必須なので、ぴったりでした。
走行性能

5

過不足ないパワーで、スムーズな自然吸気2Lエンジン。

電動やディーゼルやダウンサイジングターボと違い、2200rpm 以下ではパンチがありません。でも、それでいい、街中では穏やかに行こう、という気分になります。一方で、踏めばNAならではののびやかな加速がその上にあって、不足はありません。

マイルドハイブリッドの見える効果は、アイドルストップからの再始動が静かなことくらい。
あとは、加速時に発電機ISGを切り離してエンジン負荷を軽減しつつ、減速時に回生協調で発電。モーターとしては、エンジン効率の低い場面で、エンジンを楽にするよう、そっと動いて、トータルで何パーセントか、燃費向上させているようです。

- 変速が速くほとんどロックアップする6AT
アクセルペダルにダイレクト感があり、パドルシフトも標準装備です。

100km/hでは、2200rpmくらいと高めですが巡行は静か。加速時、2200rpm を超えたときの吹け上がり音は、あえて聞かせていると思われ、これも人馬一体の要素のひとつかと思います。

全車速クルコン(MRCC)は、自動車専用道/高速道必須です。ハンドル支援(CTS)は、小刻みにハンドルを振るので不自然、かつ、首都高では無理と思いますが、先日東北道 浦和⇔福島往復は、使えるレベル・ほとんど任せきりで、ラクでした。
HUDに、速度とナビ表示の他、クルコンの動作状態が見えるのも、特に混んでいるときに助かります。

標準装備の斜め後ろレーダー(BSM)、オプションの360°モニタは、やはり安心です。
乗り心地

5

上質な絨毯の上を歩くような初期の柔らかさと、その先のしっかりした感じが両立して快適。

腰を支えるシートで、長時間運転でも疲れません。

8スピーカーの標準オーディオは、変な共鳴音がでない上質な鳴り方で、通勤帰途、小音量でノラジョーンズを流していると、心が静まってきます。

マツダGVCプラスは、直進時の無意識の修正レベルから緊急回避まで[ドライバーの安心感が高まる]機能だそうです。柔らかめになのに、ふわふわせず安定している、そのためのGVCプラス、というMX-30への適用は、新しい価値だと思います。
積載性

4

十分満足です。

なお、デザイナー松尾氏インタビューで、「実はリアシートは人が乗るためという発想はあまりしていません。」https://car.watch.impress.co.jp/docs/news/interview/1281226.html とあります。リアシートは、オーナーのフリースペースなのです。
燃費

3

今や珍しくなってきた2L自然吸気エンジンの古典的な乗り味を味わいつつ、車重1460kgもあるわりには、良好かと。

24VのMHEVなので、マイルドというより、マイクロなHEV。i-eloop の進化形。回生協調制御のブレーキなど、高度な制御をしているわりに燃費効果は少ないですが、この技術要素は、電動化各種モデルに広がっていくのでしょう。

12Vバッテリーが高価なアイドルストップ用ではなく、一般用なのは、経費的には安くすみますね。Li2次電池は、東芝SCiBなので、長持ちするはず。
価格

5

このマイナーなクルマを考える人は、欧州コンパクトが視野に入るような人でしょう。

この上質感のCセグ車が、メーカーオプションフル価格で300万(2WD)なのは、安いと思います。

昔はニュービートル, 近々では、ミニクラブマン、が欲しいとか騒いでいたうちのヨメハンが、MX-30に納得してます。
故障経験

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