マツダ MX-30 「デザインに惹かれて買ってよし」の専門家レビュー ※掲載内容は執筆日時点の情報です。

山田 弘樹
山田 弘樹(著者の記事一覧
自動車ジャーナリスト
評価

4

デザイン
4
走行性能
3
乗り心地
4
積載性
2
燃費
1
価格
2

デザインに惹かれて買ってよし

2021.9.27

年式
2020年10月〜モデル
総評
マツダ車の中でもオリエンテッドなデザイン、観音開きのドア、EVの先進性。アヴァンギャルドなのに押しつけがましさがない、マツダにしかできないハイセンスさがいい。
満足している点
EVを残価設定で購入する場合、3年後の残価率が55%に設定されているところは、購入を迷っている人の後押しになる。
不満な点
マイルドハイブリッドにしろEVにしろ、パワーユニットのキャラクターがコンサバに過ぎる。もうひとつ何か、決定的なパンチ力があるといい。
デザイン

4

シンプルでセンスのいい内装は女性にも高評価で、こういうところには女性主査の感性が存分に活かされていると感じる。あえて人工皮革やペットボトルのリサイクル原料を素材とした繊維を採用するなど、サステイナブルな表現方法も時代の先端を走っている。
走行性能

3

EV、ハイブリッド共に、実に自然な乗り味がマツダらしい。
乗り心地

4

あえて加速時に擬似的なサウンドを出すことによって、EV特有のモーター音や駆動系からのノイズも打ち消されている。賛否両論あるようだが、筆者には悪い印象はまったくなかった。
積載性

2

観音開きのドアからも分かるようにデザインを優先した車であることは明らか。家族でのキャンプが趣味というような積載性にプライオリティのある人には向かない。
燃費

1

あえてバッテリー容量を小さくしたことで、EVモデルの航続距離は実質200km弱といったところ。ハイブリッドも15.1km/Lと、特筆すべき燃費性能ではない。
価格

2

マイルドハイブリッドの242万円〜という価格は魅力的。EVの451万円〜という価格は決して安くないが、このデザインが好きで、EVモデルの先進性に共感できる人には出せない額ではないと思える。
山田 弘樹
山田 弘樹
自動車ジャーナリスト
自動車雑誌「Tipo」の副編集長を経てフリーランスに。編集部在籍時代に参戦した「VW GTi CUP」からレース活動も始め、ワンメイクレースやスーパー耐久に参戦。この経験を活かし現在執筆活動中。愛車は86年式のAE86と95年式の911カレラ。日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員A.J.A.J.(日本自動車ジャーナリスト協会)会員
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