マツダ MAZDA3 ファストバックハイブリッド 「4人乗りのロードスターを体現した車」のユーザーレビュー

4人乗りのロードスターを体現した車

2024.11.7

総評

ロードスターに乗りたいけど、現実問題人乗せたり荷物乗せたりするし...という方や、Cセグ検討の方、グランドツアラーで快適に乗りたい方にはオススメ。高速巡航の安定感はピカイチ。

満足している点

1.圧倒的デザインの良さ。
WCDOTY2020に選ばれているのも納得。最初こそ先鋭的すぎて、微妙に感じたがだんだん虜になってしまった。

2.エンジンフィールの良さ
2500回転以降から淀みなく吹け上がっていくのと、フラットな加速感があるところが良き。最近のターボやら電気やらもいいが、こういう踏み込むほどパワーがでてきて楽しめる車も乙なもの。そこに加えて、めちゃくちゃパワーがあるわけではないから、踏み込める楽しさがあるのも良き。

3.MT+4WD+サンルーフが選べる数少ない車。
ロードスターも候補に出す以上は多少なりともスポーティーさと開放感が欲しかったが、昨今はMTもサンルーフも絶滅危惧種。ましてやそこにAWDとなると...
あるだけありがたいものだ。さらにMazda3のAWDは後輪に多くトルク配分する場合もあるってんなら、もう実質ロードスターじゃないか（）

4.純正の時点での静粛性とスピーカーレイアウトの良さ
静粛性はこのクラスにしては一つ頭抜けているように感じる。またスピーカーもフロント3wayで専門店でやるような配置を最初からやっているから、他社に比べて高音域が明確に綺麗に出力されていると感じる。

不満な点

1.高すぎ（エンジンが）
私自身は満足しているので大きく不満とまでは思わない。しかしガソリン車と6,70万前後変わってくると、もう少し燃費性能がDE並みor以上、ハイパワー寄りに振られている方がコストパフォーマンスはよく感じると思う。特に燃料がハイオクなのは初期購入した方は裏切られたように感じているかもしれない。
エンジンフィールや全域通したトルクの厚みがいいからこそ、もう少しSpirit Upgrade等で向上OPがあってもいいのではと感じた。

2.安全装備など
ドライバーモニタリングシステムなどをつけているのにも関わらず、CX-60等についているDEAやドライバーパーソナライズシステムはついておらず、モニタリングカメラの持ち腐れに感じる。これならモニタリングカメラはなくても...（）

3.ベンチレーション欲しかった！
シートベンチレーション一番上のグレードだけでもいいから付いてたら嬉しかったなあ（願望）

デザイン

5

外装はプレスラインがほとんどなく、曲面のみで表現されている。それ故に景色の映り込みを通した色味の変化が楽しめるから、飽きが来ない。
内装はバーガンディの内装で、水平で統一されたデザイン。この内装は秀逸だと何度みても思う。

走行性能

5

直線は吹け上がり良くフラットに加速するためコントロールしやすい。またAWDのおかげかカーブでもぐんぐん曲がっていくため、うまくもないのにうまくなったと勘違いしてしまう。だがターボ車とかのような特有の爆発的加速感はあまりないため、そこは好み次第。

乗り心地

4

少し硬めだが綺麗な路面なら接地感が圧倒的で安心して高速巡航できる。路面状況が悪いとゴツゴツ感が目立つが、欧州車よりも柔らかめであるため、バランスが取れていると感じる。

積載性

3

一応後部座席6:4の4を倒してスキー板2セットと2人分のスキー旅行荷物分はいけます。
あとはスタッドレスタイヤ交換時も全部倒せば積めます。
だけどアウトドアガッツリって方には荷物スペースが不足するかも。

燃費

3

このスカイアクティブXは燃費が良くないのではなく、どちらかというと悪くなりにくいエンジンであると思う。
実際、気持ちよくてまあまあ踏み込む（3000−4000回転くらいまで引っ張って変速したり）が13km/Lが11km/L（個人差も大きくあるかもだが）になるくらいであり、楽しめる良さがあるとも言える。
ただ、昨今の車を踏まえてみると燃費はお世辞にも良いとは言えない。快走路の通勤6キロで14km/L、高速巡航で18km/Lくらい、通勤渋滞にハマりながらの道だと、10km/L位の感覚。

価格

2

車自体のコスパは優秀だと思う。だがエンジンに関しては完成度は高いし満足しているが、高く感じる。SKY-Xに一度試乗して、これや！と感じたら選ぶべき。感じないなら15Sか20SかXD買ったほうが幸せになれます。

故障経験

現時点で故障などはないが新規開発のエンジンであるため、長期使用で起こり得るリスクが未知数であることがきになる。