マツダ CX-60 「理想的仕様だが熟成不足、不具合多数だったが7回目リプロで改善するも限界か、マイナーチェンジに期待」のユーザーレビュー

tki******** tki********さん

マツダ CX-60

グレード:XDハイブリッド エクスクルーシブモダン_4WD(AT_3.3) 2022年式

乗車形式:マイカー

評価

3

走行性能
4
乗り心地
2
燃費
5
デザイン
5
積載性
5
価格
3

理想的仕様だが熟成不足、不具合多数だったが7回目リプロで改善するも限界か、マイナーチェンジに期待

2023.2.18

総評
長年マツダを乗り継いできた。CX-5のロードノイズと始動時の振動&エンジン音にうんざりし、仕様的にはほぼ理想で終の車と考え、試乗車が用意されてない段階で契約した。
500万円の車としてはあらゆる面で熟成不足で大変がっかりした。この商品性でよく市場に出したものだ。開発や経営陣の評価能力が疑われる。
残った問題は、粗い路面でのロードノイズと低速で若干のシフトショックともたつき。低速走行の多い市街地ではコツコツし、また車体が揺すられ乗り心地が悪い。モーターとバッテリーを強化して、発進・減速を全てモーターでアシストすべきで、中途半端なハイブリッドはNG。
6気筒らしからぬエンジンノイズは、モーターとのマッチング技術の経験不足が伺える。
マイナーチェンジではタイヤをレグノかアドバンにしたいものだ。
時期買換えの参考に、ZR-V、ハリヤ、ラブ4、エクストレイル、レクサス350hを試乗したが、スムースさはCX-60を凌駕している。ロードノイズはレクサスが一番少なかった(但し630万円の価格ほどの絶対的静粛感は無し、タイヤがアレンザ001で選択ミス、また運転席が狭いのが最大の難点)。ZR-Vはアドバンは良いがアレンザは煩い。但しいずれも今すぐ大金をかけて買い替えるほどのインパクトは無かった。価格が妥当なエクストレイルの燃費が良かったら考えたかもしれない(3割以上悪い)。マツダは昔からロードノイズより操安性を重視する傾向があり、いまだに両立ができていない。
シフトの問題、粗い路面でのロードノイズ、低速の乗り心地の悪さが改善されたら、このクラス上位の車になるのは間違い無い。6気筒のイメージ通りの静かさ・滑らかさ・スムースさを提供できなければもうマツダ車に乗ることはないだろう。CX-60がマイナーで改善されず、時期ホンダCR-Vが良かったら買換えるかもしれない。
満足している点
フロントグリルのデザインとセンターコンソールの立派さ&使い勝手の良さ、CX-5より重いのに燃費は良い、4WDの安心感・安定感、CX-5より良いハンドリング。サイズはCX-5より大きいが取り回しは良い。価格並みの静粛性は無いがCX-5よりは良く長距離は楽。
不満な点
価格に見合う高級車に必要な静粛性と発進・減速時のスムースさ、低速での快適性に欠け乗るたびにストレスを感じてきたが、度重なるリプロで最近の生産車並みに改善、あともう少し。内容は多すぎて詳しく書ききれないが、主な項目は以下。
【1】 路面の良いところでの滑らかさが一転、高速含めた粗い路面でのロードノイズと、低速での乗り心地の悪さと、不快なゴトゴト・ガタガタ音。FRレイアウトとサス形式から良いはずが期待外れ。ホイールは20インチでなく19インチで、タイヤはアレンザでなくレグノまたはアドバンだったらまだ良かったはず、全くの選択ミス。リアダンパーが交換されたが効果は良く分からない。
【2】 当初、低速でのギクシャク感、停止前・i-Stop停止時・Ⅾ→N→D時のギィ―・ガガーといった異音はひどかった。7回目リプロで最新生産車並みに改善したが、極低速でシフトダウン時若干違和感有り。ハイブリッドでないDE車を試乗したらギクシャク感はほぼ問題ないレベルだった。1~3速のコツッとした変速ショックはなくなったが、高級車としてはトルコンやハイブリッドのスムースさには届いていない。
【3】 i-Stop再始動時のドンというような爆音はリプロで解消した。6気筒らしからぬドロドロしたアイドル音もかなり改善。ハイブリッドでないDE車の滑らかな音に及ばず。ともかく発進・減速停止を全てモーターで行えば、ハイブリッド車と同等になるだろう。
【4】 i-Activesenseがらみの不具合多数だった。当初ステアリングアシストはハンドルが時々細かく動き違和感大だった。リプロでもやや残るが許容レベルになった。ステアリングアシスト使用時、時々キャンセルの現象はまだ治らず。
レーン逸脱警告システムの不要な警告音(逸脱していないのに鳴る)はまだ出るのでオフにするも、ステアリングアシスト使用時は出る。
高速で体の動きを止めた時の急ブレーキがかかる現象は解消。
ちょっとサイドミラーを見ていたら「わき見」の警告は出なくなった。
全てのドライバー支援システムは作動停止にしていたが今はオンに戻した。
ハンドルを握っていてもしばしば出る「握ってない」の警告ははまだ出る。
【5】 全く使い物にならないAMラジオ(感度が非常に悪い、不具合レベル)は頭にくる。CX-5から付け替えた純正のドラレコからノイズが出ている(ドラレコをオフにするとノイズは消える)。メーカー・ディーラーから対応されず。他社車の試乗時聞いたら問題は無いとのこと、またCX-5では起きていないので、CX-60のプリントアンテナに問題がありそうだ。仕方なくラジコを使用、ラジコは音質が良いが、走行中良く切れるし局の選曲は危険でできないのが難点。
【6】 MRCC使用時の操作性不良(CX-5の良さが踏襲されていない)、降雪時作動停止(そのたび止まって拭き取りが必要)&交差点で前の車が止まっている場合は減速しない(これはCX-5も同じ)。他社車の試乗時聞いたら、この不具合は同じ機構を使う各社共通に起きており、対策が無い様だ。
高速で追い越し車線に出たら追い越し車両を感知して減速する現象はほぼ解消。
速度回復の加速度は適度になり応答性も良くなった。
高速での追い越し終了後、走行車線に戻る時車間距離が十分あるのに時々警告が出てブレーキがかかる現象も解消。
【7】 シートベルトの引き出しが難しい。指が入る隙間が全くない(CX-5では有った)。仕方ないので大型のボタンを縫い付けて、すべて収容されないようにし隙間を設けた。バックドアのハンズフリーは1回ではほとんど開かない、最低2回、3回の時もある。
【8】 当初長距離走ると左もも裏側が痛くなった。ハニカムクッションを敷いたら解消し、CX-5より快適になった。
デザイン

5

フロントグリルデザインとセンターコンソール。
走行性能

4

発進してから3速まではシフトショックが在り、通常速度になるまで、もたもたしスムースさにかける。但し一旦走り出せばスムースで、CX-5では減速していたカーブでも減速せずともロールなく通過できる。
乗り心地

2

低速のでこぼこ路面では車体が揺さぶられる。それ以外は快適。荒れた路面のロードノイズは高級車のレベルではない。トンネル内での騒音も大きすぎる。
積載性

5

CX-5と全く同じで文句なし。
燃費

5

かなりデータが積みあがった。CX-5比、2WD→4WD&重量+260kgなのに、総平均で+12%はすごい、高速は非常に燃費が良いが一般道が混じると少ない距離でも悪化代が大きい。ここが通常のハイブリットとの一番の違い。一方注ぎ方でデータがばらつくので、特に少ない給油量の時は信頼性が低い。メーター燃費は実燃費(満タン法)より平均で4%良く出る。
以下は2.9万㎞時点での実燃費。
Max24.5,Min15.1,Ave21.1(CX-5 18.8)
価格

3

下取りは良かったが、このレベルの商品性では高すぎる。
故障経験
商品性の不具合レベルの問題はあるが、いわゆる故障と呼べる物は今のところ無い。しかし気になる点がいくつかある。
ウォッシャー油面低下の警告が出た時は、3L以上たっぷり入れないと再警告が出るので注意。気温がかなり下がると凍結したのか出なくなった。
ステアリングギアボックス交換後USB1&2の切り替えができなくなった。電源を落としたことに由るシステムの誤作動と思われる。ディラーで診てもらったが治らず、困ったものだ。

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