マツダ CX-5 「10万kmを走破したマツダCX-5 XDに乗ってみた。」のユーザーレビュー

10万kmを走破したマツダCX-5 XDに乗ってみた。

2018.3.7

総評

今回、タイムズレンタカーさんより、平成27年式にして走行距離102,000km超の個体を半日レンタルし、市街地、高速、山岳路などを走ってきました。

走り込んだディーゼル車がどんなフィーリングを示すのか、非常に興味があったのですが、機関的には全く問題がなく、良くも悪くもディーゼル車の特徴を感じ取ることができました。

自分のように街乗りメインで、たまに高速走行を楽しむと言う場合、なかなか難しい選択ですね。

CX-5で高速を走ると、実に快適です。
これだけで欲しいと思ったくらい。
10万キロを超えた旧モデルですらそう感じるのですから、新車はさぞかし素晴らしいだろうと思います。

ただ、街中だとディーゼルならではの音・振動が引っかかります。チョイ乗りメインだとガソリンがいいでしょうね。エンジン内にスラッジも溜め込みやすくなるらしいですし。

今やヨーロッパでもディーゼル人気は急速に下火になっているようですので、数年後には今の直6やV8エンジンみたいに希少価値になっているかも知れません。
乗るなら今のうちかも。（日本では軽油が余っているらしいので、有効活用するという意味では生き延びる道があるか？）

実は僕もちょっと欲しい（笑

満足している点

少なくともVWあたりのドイツ車から乗り換えても決してガッカリしない乗り味。
これで新車価格300万円ならお買い得。VWティグアンに400万円以上払うのなら、こっちの選択肢の方がいいかも知れない。

スピードに乗った時の力強さと静けさ。

バッチリ決まる、ドライビングポジション。

全幅1.84mの割に運転しやすいこと。

Touranとほぼ同重量にして、（多分）2割は好燃費。燃料費で言えば4割節約できること。

不満な点

低速時の音・振動はやっぱりガソリン車並みとはいかないこと。

1,500回転以下は少々トルク不足を感じること。

パワーウィンドウのパネルに貼られたドライカーボン風トリムがいかにもニセモノっぽいこと。

ドイツ車に比べると、塗装が弱そうなこと。

デザイン

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走行性能

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おなじみ2.2L SKYACTIV-Dエンジンです。
ディーゼルにして14:1という低圧縮比を実現し、尿素SCRなどの後処理設備抜きで排ガス規制をクリアしたエンジンですが、さすがに1,500rpm以下では少々線の細さを感じます。エンジン回転数の上昇に対して車速が付いていかないです。
そして、10万キロ突破の個体のせいかもしれませんが、低速域では振動も結構大きく、ステアリングもバイブレータのように細かく震えます。
街中だけ走っていると、結構ストレスになるかも知れません。

それが、60km/hを超えるとウソのように静かになり、2,000rpm付近をキープしたまま1.6ton近い巨体をグワーッと加速させます。
さらに、この日は箱根ターンパイクも走ってみたのですが、ほとんど5速と6速だけで登り切りました。確かにV8のようなトルク感。

良くも悪くも、ディーゼルらしいエンジンですね。

ハンドリングは素直だと思います。フロントに1ton近く荷重がかかっている割によく曲がると思います。
ただ、高速でスティックしたみたいにステアリングが重くなるのは、もうちょっと何とかならないかと思います（好みの問題か）。

乗り心地

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乗り心地は多少硬さがありますし、開口の大きなSUVなのでそこここから軋み音みたいなのも聞こえてきますが、ウチのCross Touranも似たようなものですので、まずまずなんじゃないでしょうか。
（ちなみに今回乗ったのはベースグレードで、タイヤは17インチのスタッドレス（DUNLOP WINTER MAXX 225/65 R17）でした）

フロントシートももう少し骨盤の押さえを効かすと良いと思いますが、200km走って疲れなかったので、良しとしましょう。
何よりもドライビングポジションがバッチリ決まるのが良いですね。
オルガン式アクセルペダルも◎。

積載性

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通常時で500Lの容量があるそうです。
トノカバーをテールゲートと連動して開閉することができるのは、ちょっと感動。
この辺りの使い勝手の良さはさすが、日本車ですねぇ。

燃費

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都内と箱根の往復で246kmを走った後のインパネ内の燃費計では平均で16.8km/Lと示していました。
その一方で、返却前に給油したら18.3L入ったので、満タン法で計算すると13.4km/Lです。
レンタカーなので、いつトリップメータをリセットしたのかもわからないですけどね。

でも、感覚的にはCross Touranよりも2割くらい燃費が良いようです。
もちろん燃料単価がハイオク比で2割安い軽油を使うので、燃料代としてはCross Touran比で4割近く安く上がることになります。

価格

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故障経験

10万キロの個体だからだと思いますが、飛び石による塗装のハゲが多数確認されました。
塗装はあんまり強くなさそうな印象です。

あと、これは誰かが壊したのでしょうが、センターコンソールボックスの蓋が壊れていて、開けっ放しになっていました。