マツダ CX-5 「マツダ渾身のスタンダード」のユーザーレビュー

マツダ渾身のスタンダード

2018.1.2

総評

ありふれた前輪駆動の6速AT、しかも上物が大きく重くて、重心が高いSUV。
コンポーネンツは殆ど旧型の流用。
そこそこ自動車マニアな私の常識では、こんなクルマのドライブ、たのしいはずがないです。旧型も特段走って楽しい車じゃなかったですし。
でも実際に買って乗ってみると、操舵感ひとつとっても、FFなのにスムーズで剛直、トルク変動もない、修正舵もほとんど要らない、上家もゆらゆらしない。頼り甲斐があって、おちついて楽しく運転出来ます。
車の性能とあつらえは、数字で表わされた車両諸元だけではわかりません。だから乗ってみるのですが、私は試乗してもまるで分かりませんでした（笑）
でも作り込みの成果、基本性能の充実感は、暫く乗るとじわじわきます。CX-5は次の「第七世代」の始まり、6.5世代だとマツダはいいます。
今時点ではいくつか注文はありますが、これを次の世代スタンダードとして新技術で磨きがかかるであろうこれからのマツダには、ますます期待大です。

満足している点

⬜️走り
まっすぐ気持ちよく走るところ。ステアリングフィールがこんなに気持ちいいFFは初めて。
⬜️エンジン
2.2D、従順な性能で静かで働きもの。燃費も含めなんの不満も無いです。
⬜️ルックス
CX-3の時もそうでしたがひと目で気に入りました。実車に触れるとドア下部のくびれと豊かなリアフェンダーに目が行きます。あと細かい所で、ドアミラー内蔵のサイドカメラ。このおかげで間抜けな助手席補助ミラーが不要になるのはルックス的に大きいです。
⬜️安全デバイス
全車速追従のACCは一般道でも使いやすいし、ヘッドアップディスプレイ、後方接近警報や自動ブレーキの存在感は、安全への寄与を実感できます。
⬜️オートホールド
停車時にフットブレーキを離してもブレーキを継続してくれるオートホールド機構。手放せなくなりました。
⬜️サンルーフ
白内装にサンルーフで室内がいつも明るいです。

不満な点

⬜️ナビモニター
車両情報を表示できるモニターが標準で、低価格のオプションでDVDやナビをセット出来るのは有難いです。BOSEサウンドも廉価な割に音量を上げるほど綺麗に鳴るし文句なしです。でもモニターが今どき7インチというのは残念すぎます。全てを台無しにする破壊力です（笑）
⬜️AT
トルコン式ATでダイレクト感があって、同クラスの国産では一番のミッション。でもドイツやアメリカのミドルSUVは普通に8段以上で、モード選択出来るものばかり。このハンデは大きいです。燃費とドライバビリティに効果的な新しいATがそろそろ欲しいです。

デザイン

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走行性能

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試乗のときは、先代と比べてパンチが無いと感じていました。馴染んだいまはドライバーの意志に添って泉から溢れるようなトルク感が扱いやすく、ほとんどアクセルを開けずに走る快感、ディーゼルの醍醐味があります。これに高効率な8速ATを組み合わせたら、さぞ素晴らしい車になるはず。

乗り心地

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当たりは柔らかく、振動は少なく、静粛性も先代比で際立ちますが、トヨタの同クラスは更に優れています。
ただ、乗り心地よりも走り味を優先したい私にとって、良い落とし所です。

積載性

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ミドルクラスワゴン並みの容積があって、きちんとラゲッジ全面がモケット貼りになっています。ラゲッジ照明が不足しているのは市販の人感センサーLEDライトで解決しました。

燃費

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渋滞しがちな街乗りや通勤で、1リッター11〜12キロ。高速を使ってのんびり走ると20キロちょっと。力の割に燃料代がかからないので給油も楽しみです。

価格

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故障経験