とみ~☆かいらさん
マツダ アテンザセダン
グレード:セダンXD(MT_2.2)
2012年式
乗車形式:マイカー
個人的にはディーゼルでMT、あとはそれなりにカッコイイセダンというところを評価して購入したものであるので、正直を言うと不満点の方が目立つ車でもある。
2013.7.3
- 総評
- 個人的にはディーゼルでMT、あとはそれなりにカッコイイセダンというところを評価して購入したものであるので、正直を言うと不満点の方が目立つ車でもある。
トヨタ・ニッサン辺りの大手メーカーの作り込みと比べれば、良くも悪く割り切った部分は本当に割り切ってる(ヘタすると軽並みの部分も)ので、細かい部分まで気を配った、至れりつくせりが欲しければこの車ですらカローラにも負ける部分が普通にある。
ただ、中途半端にあっちを削りこっちを盛りとやった車と比べれば、集中突破的に金を掛ける(掛けたい)部分にはしっかりと手間暇とコストを掛けてあるので、そういった落差もアバタもエクボである。
とりあえず、足回りなんかは手を入れることができる、と考えれば、それも楽しみに転化できるだろうか。
- 満足している点
- ■ディーゼルエンジンが生む余裕
SH-VPTRエンジンは素晴らしい。
ガソリンエンジンの如く回るレスポンス、ターボが生む圧倒的なトルク、そしてディーゼルのエコノミーな燃費。
トランスミッションなどの設定もエンジンの特性を存分に活かしたものであり、走りとエコノミーを両立している。
ただ、比較的低回転を常用するディーゼルエンジンであるので、如何に2ステージツインターボ化で低回転に配慮しても、流石に1500回転辺りまではあまりターボが効いてくれないのがハッキリと認識できる特性でもある。
■意外と高い内装の質感
基本的に300万円前後の車であるので、決して高い素材の部品なんて使っていないのだと思う。
だけれども、全体のデザインをしっかりと吟味をして、限られたコストの中で何ができるかというのが考え尽くされている感じで、質感自体は並だけれどもそのデザインコーディネートなどの統一感やセンスが良く、結果として品質感が高い。
- 不満な点
- ■煮詰めの足りない足回り
スポーティと評してしまえば如何にも締まった足回りのように感じるけれども、正直なところ一昔前の国産車のレベルを脱していない。
バネ自体は実はあんまり硬くないと思う。
恐らくはダンパーのチューニングがよろしくない。渋くストロークすることを拒む割には、揺り返しなど伸び側の動きはかなりだらしない。
そこに19インチホイールの重いバネ下が合わさって大入力時にはドタンと暴れる。
そのため硬く感じるのに妙にフワフワもする、アンバランスな乗り味になってしまっている。
ちょうど、ダウンサスだけ入れた車みたいな感じ。
FF車の割りには妙に回頭性良く曲がるハンドリングなどの走り自体の質は高いが、走りに注力し過ぎてるのか快適性まで含めると最近のこういうテの車としては及第点ギリギリ。
10年前ならハイレベルな足回りと褒められたかもしれない。
他グレードにある17インチ仕様はサスセッティング自体は全く変わってないように感じるが、バネ下が軽い分だけ若干マシ。
■犠牲にされたパッケージング
いわゆるカタログに出てくる寸法、視覚的なユーティリティはFFビッグセダンだけあって文句はない。
が、スポーツカー並みとも言える異様に太いサイドシルや車両感覚が極めて掴みづらい着座位置など、そのパッケージングの設計思想は悪い意味でスポーツカーそのもの。
おそらく、デザインのしわ寄せがそういうパッケージングに来てしまっているのだろう。
■「個性のない」デザイン
これはアテンザだけの問題ではないが、鼓動デザインと表したデザインモチーフが画一的過ぎる。
シルエットの作り方などは秀逸なのに、顔だけCX-5のそれをそのまま取って付けたような、そして次期アクセラにもそのまま通じてしまう「個性の無さ」は致命的。
そしておそらく次期モデルは現行型の面影が殆ど無いくらい全く違うデザインになるのだろう。
この辺りは意識改革したほうが良い。
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