2009年10月
■2009年10月
2004年のジュネーブ・モーターショーでデビューした二世代目エキシージ。ロード向けレースカーとして初代モデルと同様の思想を受け継いでいる。全長3797mmは国産のトヨタMR-Sより若干小さめだが、車両重量875kg(オプション無し)となると軽自動車のコペンよりわずか45kg重いだけ。これにトヨタ製1.8リッターDOHCエンジンにルーツ式スーパーチャージャーを組み合わせ、コックピットの後方、リア駆動ホイールの前方に搭載する。エンジンはグレードに応じて2種類のチューニングがある。トランスミッションは6速MTのみの設定だ。完全に平面化された車両底面部や、160km/h走行で41.2kgのダウンフォースを生み出すトータル・エアロダイナミック・パッケージの採用により、一般道の走行からサーキット走行に至るまで、卓越したハンドリングを実現する。サスペンションは前後ともダブルウィッシュボーンで、ビルシュタイン製のダンパーはエリーゼより約20%強化されている。2007年12月にはマイナーチェンジとバリエーションの整理が行われ、エキシージSとエキシージS PPの2グレードの設定となった。トヨタ製エンジンに組み合わされるスーパーチャージャーにはインタークーラーが装着されており、この点でエリーゼSC用のエンジンとも異なっている。エキシージS用が163kw215Nmの実力で、ファインチューンが加えられたエキシージS PP用は179kw/230Nmの実力となる。