いつまで人気が続くのか不明
某ディーラー社長いわく、「ばか売れです」、らしい。早速、近くのディーラーに試乗モニターとして2泊3日借りた聞いてみたら、今
2012.5.16
- 総評
- いつまで人気が続くのか不明
某ディーラー社長いわく、「ばか売れです」、らしい。早速、近くのディーラーに試乗モニターとして2泊3日借りた聞いてみたら、今からオーダーでしても1年は待つ覚悟が必要だとか。五月末オーダーで来年の4月末納車になるそうだ。注文生産で通常でも半年待ちらしい。これまでとはまったく違う客層が店に押し寄せてきた、とも聞く。
あの超ユニークなハンサムルックスに、泣く子も黙るレンジローバーブランド、そして時代性のある小ぶりなサイズとお値段、とくれば、やたら豪華に大きくなって逆に貧乏くさくなってしまった国産コンパクトSUVに代わって、人気を集めるのも当然だ。レンジローバーというブランドのみならず、輸入クロスオーバー車全般に対する憧れも、日本の“背高グルマ”ファンには根強くあったのかも知れない。
冷静に考えてみれば、ランドローバーブランドで登場してもおかしくなかったモデルであり(事実、コンセプトカーは“LRX”だった)、コイツが本当にレンジローバーブランドのプレミアム性を高めてくれるのかどうかについても、少なからず疑問が沸く。
おそらく。“ランドローバー”としては、レンジローバーブランドのもはや揺るぎようのない強さを認識したうえでの世界戦略価格車であったのだろう。そして、空力ボディや燃費スペシャル仕様の存在(本国)を見れば、無骨&オフロードというランド&レンジのブランドイメージをひとまず最新トレンドにのせておきたいという切羽詰まった事情もあった。
さらに、(新しいモノ好き、格好重視の)新興市場で期待されるばく大な台数と利益。それはもちろん、将来のビジネス展開、たとえば次期型レンジローバー、への原資稼ぎである。激戦必死のプレミアムSUVセグメントにおいて、これからも末永く“砂漠のロールスロイス”であり続けるために
- 満足している点
- デザインコンセプトのLRXは3ドアだったから、やっぱり3ドアのデザインが目を引く。後席閉塞感が強いのは、座面の低さからくつのだがオプションんグラスルーフをくけると解消される
本当のことを言うと、BMWミニが当初そうであったように、しばらく素晴らしい3ドアでファミリィカー臭を消し、スペシャリティカーとして踏ん張って欲しかったのだけれど、レンジは既に確立されたブランドだし、台数を稼がなければいけない状況にあることも容易に想像がつくから5ドア同時リリースもやむなしだ
ともあれ、とっぽいクルマには、多少の手間を厭わず、自分のライフスタイルをねじ曲げてでも乗りこなしたいと思う方だから、自分なら誰が反対しようとゼッタイ3ドアを選ぶことだろう。
ファッショナブルなオプションいろいろ組み合わせ商法は、ミニBMWが“実用化”し、その後、シトロエンなどが後追いしている。個人・個性化をキーワードに、今後のトレンドになることは、間違いない。 屋根の色も選べるのだ
マルチビューカメラらは360度見えて前輪の切り幅も確認でき全てが見えるのはすばらしい
スタイルと同様に走りも3ドアクーペ/20インチタイヤ+マグネライドのダイナミックが良かった
対して、ダイナミックの走りは本当にダイナミックだった。ボディが軽くなったことも利いているのだろう、全般的にとても軽快かつモダンで、レンジローバーというよりもアウディのようである。20インチという大径タイヤを難なく履きこなし、段差や凸凹での不快なショックなどほとんどなし。磁性流体ダンパーのおかげだ。
真骨頂は連続するコーナーをちょっと気分よく攻め込むような場面だ。視線の高さ以外、SUVを駆っていることを忘れてしまうほどアジリティゆたか。ロールも少なく、地上高が高いにもかかわらず、路面を舐めるように走る。
ミッションはアイシン制で安心感はました。加速もそこそこでキューブレーキでABS作動で自動ファサードが点灯する。
試すことはできなかったけれど、それでオフ性能はいかにもレンジらしいという話が本当なら、コンパクトSUVとしてオールマイティに当代ナンバー1レベルの性能だと思う。静粛性もかなり高い。
- 不満な点
- 気になったのは、ミラーのでかさ(右折時に気になる)と、40km/hあたりでの電動パワステの違和感くらい、だった。
待ちきれない、納車時間 後だしジャンケンの反則勝ち
インテリアのデザインと見栄え質感は、500万円カーとしては、まずまず。レンジローバー級の高級感は、残念ながら、ない(当然だけれど)。
- デザイン
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- 走行性能
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- 乗り心地
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- 積載性
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- 燃費
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- 価格
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- 故障経験