ドイツ製Dセグワゴンとの比較検討
ディーラーで聞けば、今まではランドローバーをあまり検討していなかった顧客、特にドイツ製Dセグワゴンからの乗り換え検討
2012.7.21
- 総評
- ドイツ製Dセグワゴンとの比較検討
ディーラーで聞けば、今まではランドローバーをあまり検討していなかった顧客、特にドイツ製Dセグワゴンからの乗り換え検討でショールームを訪れる客が増えたそうです。実は私もその一人、異なるディーラーで2回に渡って長めの試乗をお願いし、Dセグワゴンで実現してきたライフスタイルをイヴォークでも堪能できるかという視点で見させて頂きました。 総評としては、結局タイトルとは矛盾するのですが、SUVはSUVであって、特に乗り味においては、車高がまったく異なるDセグワゴンと比較することはできないなあ、ということでした。 非常に大雑把に言えば、SUVやステーションワゴンが本来持っている外観のかっこよさ・荷室の使い勝手の良さ等は共通の評価ポイントになるのでしょうけど、こと乗り味においては、見晴らしよく運転したい、悪路も運転したいならばSUVでしょうし、地を這うような走りを楽しみたいならばワゴン、というごくありきたりな違いを認識するに至りました^^; なので、以下はSUVとワゴンに共通して求められる外観や実用性を中心にコメントさせて頂いています。
- 満足している点
- インテリアの質感:ドイツ御三家のDセグワゴンとは明らかに異なるテイストのインテリア。一言で言うならとってもオシャレ。いろんなマテリアルにずっと触れていたい衝動に駆られます。逆に言えば「ガンガン走るぞ」タイプの方には不向きかもしれません。エレガントな内装は、気持ちを優しくさせるので、良くも悪くも走りに対する闘争心をかき消してしまいます。
内外装の選択肢が多い:最新のドイツ製Dセグワゴンは、特に外装についてはどれもこれも地味な色しか選べなくなってきておりガッカリしているのですが、イヴォークは選択肢が多く、明るいブルーやライム色もあったりしますし、ルーフやインテリアの選択肢もいろいろあるので、自分好みの内外装に仕立てやすいのではないかと思います。
動力性能:2リッターターボの動力性能は、必要にして十分以上のものを感じました。直噴ターボらしく、低回転からトルクも太いですし、重量もDセグワゴンよりはやや重いもののSUVとしてみれば軽いので、急な坂道も試したのですが、そこでの力感もしっかりしていました。SUVにありがちなRのきついカーブでの横揺れもあまり感じません。街乗りだけでなくいろんな走行シーンにおいて満足のいく走りが出来ると思われます。
価格:エンジン性能・4WDであることを考慮すると、(特にpureは)ドイツ製Dセグワゴンと比べて非常に価格競争力があると思います。たとえばPureにテックパック(キセノン+ナビ)をつけると、性能・装備的にほぼアウディA4アバント2.0TFSIクワトロと似たものになりますが、A4は541万円、イヴォークは487万円(450+37)なので、かなりお買い得と言えます。
- 不満な点
- ラゲッジスペース:通常時カタログ値によると、575リットルあるとのこと。この数字自体は、3シリ新型(495リットル)・A4(490リットル)・C(450リットル)よりも100リットル前後多いものですが、実際に奥行き・横幅を測ってみると、すごく短いです。特に奥行きは「なんじゃこりゃ?」というほど短い。おそらくは高さで容量を稼いでいるのでしょううけど、実質的な使い勝手はDセグワゴンには遠く及ばず、Cセグハッチバックに近いという印象です。
エクステリア:他でも書いている方がいらっしゃいましたが、実車が写真に大きく負けています。なんでだろう?と自分なりに考えたのですが、写真では横方向の各種ラインがエッジをきかせて全体のフォルムをシャープに見せていたのですが、実車ではそのラインがさほど目立たず、全長の短さ、SUV的全高とあいまって、非常にボッテリ、あるいはずんぐりむっくりな感じに見えてしまいました。最新のDセグワゴンは、(良いか悪いかはともかく)かなりエッジの効いたショルダーライン・ウエストラインを持っているので、それに見慣れた後にイヴォークを見ると、意外にもノッペリに見えてしまうのです。多くの人はイヴォークの外観を一番の長所にあげており、私も写真で見ていたうちは同じように思っていたのですが、実車を見て非常にがっかりしたのが正直なところです。
- デザイン
-
-
- 走行性能
-
-
- 乗り心地
-
-
- 積載性
-
-
- 燃費
-
-
- 価格
-
-
- 故障経験