2024年4月
■2024年4月
ホンダは、ハイブリッドシステムを採用したコンパクトSUV「ヴェゼル」をマイナーチェンジして、2024年4月25日に発表、翌4月26日に発売した。
2021年4月のフルモデルチェンジ以来となる今回のマイナーチェンジでは、「EXPAND YOUR LIFE(エクスパンド ユア ライフ)」をグランドコンセプトに、内外装をアップグレード。また、「e:HEV X」にアウトドアテイストを追加した「HuNT(ハント)パッケージ」を新たに設定した。さらに、従来はグレードとして設定されていた「e:HEV プレイ」を、「e:HEV Zのプレイパッケージ」として新設定している。
エクステリアでは、フロントグリルやフロントバンパーの形状を変更。また、リアコンビネーションランプをLED化したほか、水平基調の2段のグラフィックに統一することで、フロントからリアまで360°水平基調のキャラクターラインを際立たせている。
インテリアについては、前席のセンターコンソールを左右対称に変更することで、運転席と助手席の双方を同様に使え、上段も下段も両席からアクセスしやすい形状とした。
加えて、ダッシュボードやルーフ、フロアの各遮音材と防音材の厚み、配置を最適化することで、エンジン始動音やロードノイズを低減させて静粛性を高め、さらに上質で快適な移動空間を実現したという。また2WD車は、ダンパー減衰力をより緻密に見直すことで、フラットで無駄のない動きを追求し、より快適な乗り心地を目指している。
パワートレーンは、従来と同じく2モーターハイブリッドシステム「e:HEV」を搭載。最高出力78kW(106ps)、最大トルク127Nmを発生する1.5リッターエンジンに、最高出力96kW(131ps)、最大トルク253Nmの駆動モーターと電気式無段変速機を組み合わせる動力性能も従来と変わりない。ただし、エネルギーマネジメント制御を見直すことで、エンジン始動回数や停止頻度を大幅に低減するとともに、アクセルレスポンスをさらに向上させたという。
安全面では、安全運転支援システム「ホンダセンシング」を標準装備。従来の衝突軽減ブレーキ<CMBS>や路外逸脱抑制機能、渋滞追従機能付アダプティブクルーズコントロール<ACC>、車線維持支援システム<LKAS>の機能向上に加え、トラフィックジャムアシスト(渋滞運転支援機能)、急アクセル抑制機能(オプション)の機能を追加した。「e:HEV Z」と「e:HEV Z プレイパッケージ」には、アダプティブドライビングビームも追加採用している。
また、今回設定された「e:HEV X ハントパッケージ」は、ルーフレールの採用に加えて、専用アルミホイールやカッパー・メタリック塗装のフォグライトガーニッシュなどを専用装備。インテリアは、プライムスムース×ファブリックにカーキ&ネイビーの専用カラーのコンビシートを備え、ファブリックの素材には撥水・撥油機能のあるFABTECT(ファブテクト)を採用している。
もう一方の「e:HEV Z プレイパッケージ」は、従来の「e:HEV プレイ」からフロントグリルに配置したトリコロールのアクセントの配色を変えたほか、ドアロアーガーニッシュはアクセントを効かせたブルーに変更。内装は従来のグレージュの色味を継承しながら、ピンストライプ/ステッチにライトブルーを配色している。
ボディカラーは、「e:HEV X」と「e:HEV Z」に新色の「シーベットブルー・パール」を新たに設定するとともに、ヴェゼルでは初採用となる「スレートグレー・パール」と「ボタニカルグリーン・パール」の2色を含む全7色を設定した。「e:HEV X ハントパッケージ」は前述の3色をはじめ全5色のラインアップ。「e:HEV Z プレイパッケージ」は、ルーフがブラックまたはシルバーとなる2トーンカラーのみの設定で、全5色となる。