ホンダ S2000 「運動神経の塊のような車 9000回転まで回り、2リッターながら250psを発生するという世界でも稀なエンジンを搭載するピュアスポーツカー。それだけが良」のユーザーレビュー

運動神経の塊のような車 9000回転まで回り、2リッターながら250psを発生するという世界でも稀なエンジンを搭載するピュアスポーツカー。それだけが良

2009.2.8

総評

運動神経の塊のような車
9000回転まで回り、2リッターながら250psを発生するという世界でも稀なエンジンを搭載するピュアスポーツカー。それだけが良くも悪くもS2000である。
　ボディスタイルはフロントはエラが張って力強さを強調しているが、他は貧相で魅力に欠け、インテリアも非常に安っぽい出来で、とてもじゃないが乗り出し400万弱するような車には見えない。しかしS2000にそういう批評をするのは野暮かもしれない。何故ならこの車は、常にタンクトップに短パン、頭にハチマキ巻いて「スポーツするぞ！」と気合入れているような車だからである。
　そんな車だけあってハンドリングは非常にスタビリティが高く、かなりの速度でコーナーを曲がろうとしても、まるでレールの上を走っているかのようにスッと曲がっていく。しかし限界が高いだけに限界を超えた時の動きも一気に行くので、振り回すにはある程度の腕が必要である。
　エンジンも非常にレスポンスが高く、アクセルを踏み込むと一気に吹け上がる。特にハイカムに切り替わった時の音やトルク感は凄まじく、非常に気持ち良いエンジンである。
よく低速トルクの無さを指摘されているが、乗ってみると全くそんな事が無く、いたって普通の車である。そう言われるのはクラッチペダルのストロークが少し長いのと重い事が原因でエンストしやすいからだろうと思われる。
　ボディ剛性もほんとにオープンカー？かと思うくらい高く、下手なクローズドボディの車よりよっぽど高くカッチリしている。いかにボディ剛性がコーナリング速度の高さに貢献しているのかがわかる。
　世の中のほとんどの車がプラットフォームやエンジンを使い回ししている中で、S2000という車はホンダにしては珍しいFRで、しかも専用シャシ、専用ボディ、専用エンジンと非常にコストがかかっている車で、本来400万以下で買えるというのはバーゲンセールなのである。…しかしこの車に400万を出そうと思える魅力があるか？と問われると少し疑問が残るのも確かである。スポーツカーというのは高性能で速ければ良いってモノでは無く、やはり見た目の色気や運転してある程度のユルさも必要である。タンクトップに短パン、頭にハチマキ巻いて気合が入っているのはわかるが、普通の車好きユーザーはせめてジャージにニット帽くらいが心地良いのである。
ほんとに好きな人は必ず満足出来る車だが、それ以外の人は少し暑苦しく疲れる車かもしれない。

満足している点

・よどみなく吹け上がるエンジン
・思ったラインを確実にトレース出来るハンドリング
・オープンカーとは思えない程高いボディ剛性
・意外と街乗り燃費が良い
・素早く開閉の出来る電動幌

不満な点

・高い車には見えないエクステリア
・チープなインテリア
・少し窮屈な室内
・素っ気無いデジタルメーター
・傷が付くとどんどん見えにくくなる初期型のリアウィンドウ

デザイン

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走行性能

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乗り心地

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積載性

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燃費

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価格

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故障経験