軽の風雲児の実力とは
車の大ヒット商品には必ずその時代の空気を反映した革新性が備わっているものである。
やがてそれが圧倒的なスピードで普及すると、普遍
2013.1.22
- 総評
- 軽の風雲児の実力とは
車の大ヒット商品には必ずその時代の空気を反映した革新性が備わっているものである。
やがてそれが圧倒的なスピードで普及すると、普遍化しスタンダードになり、定番のカテゴリー
として定着する。NBOXの売れ行きを見て思うのはこの車は紛れもなく軽自動車の新たな
スタンダードになりカテゴライズされる車ということだ。いや待てよ、ダイハツのタントの2番煎じで革新ではないのではないかと思う方もいるかもしれないが、 タントのユーザーはあくまでも子育て世代の若年夫婦がほとんどであり、それ以外の層は購入しようとは考えないし、ましてや普通車からのダウンサイジングしてまで乗りたいとは思わないだろう。でもNBOXはあらゆる世代が購入したいと思わせるものを持っている。一人で乗っても、夫婦で乗っても
仲間で乗っても、仕事で使っても、もちろん子供と一緒でもどんなシーチュエーションでも
様々なライフスタイルに車がはまる点。車によって人のイメージが固定されないのだ。そこが決定的に違う。イメージが湧かないのではない。人はこの車を見てライフスタイルのイメージを湧かそうとさせる点で革新的なのだ。これ初代ワゴンR登場した時のインパクトに似ていると思う。
ただワゴンRは20年前で車がまだまだ売れてた時代の話。今の逆境の中でと考えるとそれ以上
のインパクトがあるのではないかさえ思う。客観的に魅力のある車であると承知の上でここからは代車として高速含めて100kmほど走った私の主観を以下に述べたいと思う。
- 満足している点
- ◎街中で流すには十分と思わせるパワーと静粛性の高いエンジン。
明らかにJC1ライフよりは活発に走る。
高速も100キロまでならスムーズに加速し巡航時の静粛性も高い。
◎当たり前だが乗降性の良さ・両側スライド・小学生なら立てる室内スペース
女性や子供がメロメロになるのもうなずける
◎VSA・スマートキーが全車標準装備と装備レベルが高い。
ただそのぶんしっかり車両価格に転嫁されているが・・・
◎存在感のあり、かつキュートなスタイル(カスタムのえぐい顔はやりすぎと思うが・・・)
- 不満な点
- ●100kmプラスαを超えてのさまざまな不安定感。
空力を無視したボディなので仕方がないが、その速度域になると
横風の影響からキャビンからのさまざまな細かな異音、ハンドルに常に神経を注がないと
いけない これだけで私はロングドライブはしたいと思わない。
●フル加速時のエンジンノイズ
それまでが静かだから余計に残念。加速の度に軽自動車であることを痛感する。
●スタートボタンなぜ左側?
キーシリンダーって右ですよね?だったらボタンは右が自然なのに左だから戸惑う
それもハンドルにスッポリ隠れてしまって顔をかがめないと見当たらない。
慣れろってか?たぶん私は慣れないだろう。
●ピタ駐ミラーとリアカメラの精度の悪さ。
ギャザスナビが装着されていたがリアカメラで見ると障害物すれすれ あれっと思って
見たらなんと1m以上も離れていた。おかしすぎるとディーラーに見て貰ったらこの機種
のリアカメラは全部そうだった。要改善レベル!ピタ駐ミラーと相まって車庫いれは酔いそうに
なる。
●おそらく数年後は出回りすぎて新味が急速になくなるだろう。ただ道具としては出来がいいので
売れなくなることはないが。
この車ですべては賄えません。少なくとも高速でロングドライブをこなそうなんて気はおきなかった。ターボならマシかといえばそうではなく この車と構造のディメンションの問題で
高速ドライブには適していないことが改めて感じた。街中での走行性能が高いので
いけると期待させるから落胆が大きい。改善は必要ない。街乗りスペシャルとして進化すればいい。
- デザイン
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- 走行性能
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- 乗り心地
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- 積載性
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- 燃費
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- 価格
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- 故障経験