ホンダ N-ONE 「Hondaらしさ満載の小さなスペシャリティカー」の専門家レビュー ※掲載内容は執筆日時点の情報です。

Hondaらしさ満載の小さなスペシャリティカー

2021.10.29

年式

2020年11月〜モデル

総評

まるでペットのように愛着が湧くフレンドリーなフロントマスクと、大きすぎず小さすぎない室内。初心者から熟練ドライバーまで気持ちよく運転できる走行性能。流行りのスーパーハイトワゴンでもスライドドアでもない、長く乗れる相棒が欲しい人にぴったりです。

満足している点

タイヤ角度モニターやリアシートリマインダーなど、運転が不慣れな人やうっかり忘れ物が多い人に嬉しい機能がたくさんあります。広い視界と運転ポジションが適正に取りやすい空間で、どんな人にも勧められます。

不満な点

RSグレードの６MTモデルは、S660の技術を受け継いでいるのは確かですが、スポーツカーのように本格的な走りよりも、どちらかというと街中を爽快に走れるような乗り味を目指したとのこと。ハードな走りを期待するとガッカリするかも。

デザイン

5

初代と変わらず、N360から受け継ぐタイムレスデザインを採用しつつ、軽自動車初のデイタイムランニングライトを持つLEDヘッドライトを取り入れるなど、レトロモダンかつ相棒のように愛着が持てるデザインが秀逸。

走行性能

4

初代の頃から要望が多かったというMTモデルのRSが登場し、幅広い層が楽しめる走りに。ワイドトレッドで踏ん張りのきく乗り味と、ターボの軽やかでパワフルな加速フィールが特徴。ただ初代との違いは分かりにくいところ。

乗り心地

4

しっとり上質という感じではないものの、安定感がありコーナリングでもシッカリとした接地感が魅力。後席も温もりのあるシート素材などのおかげで、落ち着いてリラックスできる空間となっています。

積載性

4

ホンダ得意の低床化技術でフロアが低く抑えられたラゲッジは、底辺の横幅がもう少し欲しいところですが、床下収納に傘や靴などの小物が収納できるので、見た目より便利に使えます。後席が５：５分割でフラットに。

燃費

4

CVTモデルでWLTCモード23.0km/Lは優秀です。信号のあまりない郊外路だとさらに伸びるので、都市部よりも郊外での使用がおいしいところ。6MTモデルも実用燃費はほぼ変わらない数値が得られるはずです。

価格

2

159万円台からのスタートということで、設定は高めです。同じセダンタイプでも、実用性重視のアルトやミライース路線ではなく、あくまでプレミアムモデルの軽自動車として考える人向けです。