2020年10月
■2020年10月
ホンダは、新型の電気自動車(EV)「Honda e(ホンダ イー)」を2020年8月27日に発表、同年10月30日に発売した。
Honda eは、発進・停止を繰り返すシティユースをターゲットに据えたEV。シンプルかつモダンな2ボックスのプロポーション、親しみやすさと未来感覚を兼ね備えたスタイリングを特徴とする。
ラインアップはベースグレードの「Honda e」、装備内容の充実した「Honda e アドバンス」の2グレード。ボディサイズは全長3895㎜×全幅1750㎜×全高1510㎜、ホイールベース2530㎜。コンパクトなボディは取り回し性にすぐれ、最小回転半径は4.3mを実現している。
スモールEV専用のプラットフォームを新開発し、車体中央の床下にはバッテリーを格納する薄型IPU(インテリジェントパワーユニット)を、リヤにはモーターを搭載して後輪を駆動する。リチウムイオン電池は両グレードともに35.5kWhの出力だが、モーター出力はホンダeが最高出力100kW(136ps)なのに対して、アドバンスは113kW(154ps)と差がつけられており(最大トルクはともに315Nm)、ホンダeが283km、アドバンスは259km(ともにWLTCモード)と、航続距離でも違いを見せる。
両モデルとも「ノーマル」、「スポーツ」の走行モードに加え、アクセルペダルで加減速の強さを調節できる「シングルペダルコントロール」のオン/オフ、さらに減速度の選択が出来、走行シーンに合わせて走行特性を自在に選択することが可能だ。
インテリアは5つの液晶画面を水平に配置した「ワイドビジョンインストルメンタルパネル」を採用。中央には12.3インチの画面を2つ並べた「ホンダコネクトディスプレイ」を配置した。運転席と助手席で表示機能を選択したり、左右のアプリを入れ替えるなどの自在な操作が行えるほか、クラウドAIによる音声認識と情報提供を行う「ホンダパーソナルアシスタント」も搭載されている。
スマートフォンとの連携機能も充実し、スマートフォンをキーの代わりとしてパワーオンまで使えるほか(アンドロイドのみ)、エアコンの遠隔操作や目的地設定、充電タイマーの設定も可能。それ以外にも170万画素の高精細カメラを利用したサイドカメラミラーシステム、ボタンを押すだけで縦列駐車などを行う駐車支援システム「ホンダパーキングパイロット(アドバンスのみ)」、1500Wまで使えるAC100V電源(アドバンス)なども装備されている。
衝突被害軽減ブレーキ、渋滞追従機能付きアダプティブクルーズコントロール、オートハイビームなどの安全運転支援システム「ホンダセンシング」は標準装備。