ホンダ フリードハイブリッド 「新型フリードハイブリッドの試乗車を運転した感想」のユーザーレビュー

sabo3 sabo3さん

ホンダ フリードハイブリッド

グレード:ハイブリッド EX_6人乗り(DCT_1.5) 2016年式

乗車形式:試乗

評価

3

走行性能
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乗り心地
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燃費
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デザイン
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積載性
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価格
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新型フリードハイブリッドの試乗車を運転した感想

2018.7.26

総評
全体的にはスパイク、そしてガソリン車と比べても走りに関してはそれほど大きな違いは感じない。スパイクの不満である電動パワステの感覚とハンドリングは大きくは変わっていないように感じる。とはいえ乗り心地の良さについてはその違いはかなり大きく、ガソリン車と比べても価格なりの価値はあると言ってもいいかも知れない。ただ全体的な演出やイメージ的にあくまで「フツーのクルマ」という感じでしかなく、個人的には内装の質感やロードノイズ、乗車人数と積載性、バッテリーによる足元の狭さなどを総合するとやはりどうしても割高感は拭えないところである。
が、これだけ売れているのだから当然メーカーとしては正解ということになるのだろう。「モビリオ」から始まった新しいコンセプトは自ら市場を切り開いてきたのである。そう考えると、開発陣の姿勢は評価に値すると思う。
しかしここまで売れるということは新しいコンセプトが評価されたと考えるより、まさに「フツーのクルマ」として万人に受け入れられたという考え方の方が自然だろう。価格についてもこれが適正なのだということに当然なるのである。この「フツーのクルマ」に対し価格がどうだの走りがどうだのという事自体、もはや無意味だろう。走りがいいのが希望ならそのようなモデルはちゃんと用意されているのであり、その対価を払って「ModuloX」を買えばいい、それがメーカーの答えである。
満足している点
新型フリード(ハイブリッド、FF)に試乗した感想。新型フリードのガソリン車、そして所有するフリードスパイク(ガソリン、FF)と比べてみる。
ガソリン車は2回試乗したが今更ながらハイブリッドに初めて乗ったので感想。フィットも含めi−DCDは初経験。

まず外見。旧型と並んでいると新型はホントにフツー。特にリヤはあまりにフツー過ぎて全く個性がない。雰囲気(イメージ)としてはなんとなく「インサイト」のような少し年寄りくさい印象。全体的に旧型より小さく見えるのはそういった心象のせいもあるかもしれない。
次に室内。インパネ周りのデザインも、何度見てもあまりにオーソドックスで全く面白みがない。ホントにフツーのクルマ、という感じである。外見同様旧型が多少「遊び」の部分を演出していたのに比べ、完全に「ファミリーカー」または「大衆車」という位置づけになったような感じ。これはこれで新しいフツーというか、言い換えればスタンダードとして完成度が上がったと言えなくもないが。
ガソリン車と比べるとシフトレバーが大きく違うところだが、自分はシフトパターンをスッとは理解できなかった。当然慣れれば問題ないだろうがレンタカーなどは少し注意が必要かもしれない。インパネに表示される情報も多く最初はちょっとごちゃごちゃした印象だったが、いちいち表示されるものを見ようとするのも最初だけだろうからこれも慣れの問題だろう。

内装の質感は、最高グレードだったので多少のプラスアルファがあるものの基本的にはごくフツー。ドア周りやシートのプライムスムースという材質は個人的には単なる合皮という感じ。試乗車はおそらくこの材質が干渉して運転席ドアの閉まりが若干悪くなっているうえに、閉まる瞬間「ブ」という音がしていた。全体的に黒系色なので、あずき色のように見えてプラスチック感がかなり気になるモカ系色に比べ安っぽさは若干薄まっている。ミドルエリアの黒木目調は、バブル期のそれとは質感が違い高級感はない。ピアノブラックの部分も、今の流行りのようだがキズやほこりや汚れが目立つだけでかえって安っぽく感じるのでそろそろやめて欲しい。

エアコンの操作部は、見た目は全体的にボタンやダイヤルが小さく使いづらそうだが、実際は配置や形状が特徴づけられていて見なくても操作しやすい。これはデザインとして優秀だと思う(例えば現行ステップワゴンは似たようなボタンが整然と並んでいて見ないと操作できない)。ただ逆にダイヤル操作に合わせて色が変わる機能はムダということになる(見ないのだから)。

電動パワステの感覚は、シエンタや他のミドルクラスミニバンに比べやはり軽い。多くの他車を試乗した後なので今回改めて感じた。スパイクよりは手応えがあるが街中をフツーに走っただけでは相変わらず軽すぎると感じる。少し郊外のカーブでもやはりステアリングインフォメーションは希薄だし、クルマ全体の挙動としてもスパイクよりは良くなったと思うがリヤタイヤの感覚もやはり希薄である。

居住性は、ガソリン車と比べバッテリーのせいで床が明らかに高くなっているためウォークスルーは腰をかがめる量が当然大きくなる。また二列目シートは座った時に前席の下に足を入れることが出来ないのでどうやっても太ももの裏が浮くし、三列目シートは自分の場合頭が天井にかする。もちろん身長には大きく個人差があり人によっては問題ないだろうが、フリードというクルマの最大の利点はこのパッケージングにおける二列目の居住性であり、その点で明らかにガソリン車より劣るということについては認識しておく必要があるだろう。
不満な点
最大のポイントである乗り心地は、スパイクより全然いい。穴ボコや段差の当たりが柔らかい。スパイクはいちいち「ドシャン」という感じで、住宅街のガタガタ道などではそーっと走る感じになるが、新型フリードはあまり気にせず走れる。まあフツーの車であればこれくらいが常識的だとは思うが。スパイクの最大の不満点で、購入当時ネットでも検索してみたが、「ミニバンは人や物を多く載せるし自重もあるので硬いのはどれも同じ」ということだった。なので新型フリードの乗り心地の良さについては、ここ数年での技術的な進歩なのだろう。タイヤ的にはスパイクの185/70R14に対し185/65R15だが、こちらの方が全然ソフトに感じる。また新型フリードのガソリン車に比べても明らかに段差の当たりがやわらかいと思う。この辺りは床下のバッテリーによる重量やフロア剛性の違いなどもあるだろうが、ハイブリッドに対するグレード構成的な差別化によるものだろうと推測する。確かにいいのだが価格からすれば当然というレベルかもしれない。

ハイブリッドについては、走り始めはモーターのみでの走行だがデパートの駐車場内でもなければすぐにエンジンがかかる。他車との比較でよく言われるとおりEV走行はごく僅かでしかない。
モーターのアシストについてはこれと言ってパワーを演出している感じではなく、フル加速も充分だが驚くようなものではない。もちろん車重に対するエンジンの排気量と回転数、静粛性などから考えればモーターのアシストは当然大きいハズだが、それを意識するようなことはほとんどない(それらに対する価格的な意味でもある意味フツーのレベルである)。
モーター音については、ごく低速であれば明らかに聞こえるが特に大きなものではない(モーターなのか他の部品なのかすら判らないが)。初めての人間とっては確かに気にはなったが、おそらくいいとか悪いとかということではないだろう。
エンジン音については、フツーに走っている限り全く気にならない。低速であれば気にしていればエンジンがかかった時点で音に気づくというレベル。アクセルを踏み込んだ時のエンジン音もごく静かであり、音質も悪くない。そういう意味では、ネット上に多くあるEV走行の少なさに不満を持つユーザーの気持ちはあまり理解できないところだ。
EV走行時の感覚も特別なものは全くなくそれは味付けの方向性なのだろうが、やはり多くのユーザーは特別な演出を施したほうが喜ぶということなのだろう。
逆に言うと、クルマの騒音に関してはロードノイズのほうがよほど大きいということを初めて実感した気がする。日産がセレナe−POWERの宣伝でEV走行における静かさのメリットを「美術館」と表現しているが、現実的にはエンジン音よりも根本的な遮音処理やタイヤの方がよほど影響が大きいハズである。

DCTは初経験。走り始めのクリープ現象的なモノがかなり少ないと感じた以外特に他のミッションとの違いは感じなかった(というかよく考えればこれはモーター走行のためだった)。加速も減速も極めてスムーズでありCVTと比べ問題も全く感じない。逆にDCTのウリであるダイレクト感は、あるといえばあるような気はするがスパイクでもいわゆるCVT感は感じたことがないのでフツーに走る分には特段メリットがないということになる。アクセルを踏み込むとエンジン音と共にシフトアップしていく感覚はあり、しかもそれがとてもスムーズでCVTより「クルマらしさ」を感じる部分はあるのだが、シフトレバーを「L」にしてもCVTの「L」と同じような反応しかなくパドルシフトもないので走り的にはDCTの意味はほとんどない。もちろん燃費的なメリットはあるのかもしれないが、それ以外ただフツーに走るものでしかないとすればこのミッションが今後も生き残っていくようには思えない。
デザイン

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走行性能

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乗り心地

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積載性

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燃費

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価格

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故障経験

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