フィットの燃費:カタログ値との差
フィットのレビューで短所に、カタログ値(24.0km/L)からのずれが大きいというコメントがありました。
確かに自
2009.6.22
- 総評
- フィットの燃費:カタログ値との差
フィットのレビューで短所に、カタログ値(24.0km/L)からのずれが大きいというコメントがありました。
確かに自分が乗った実績でも20km/L以下です。これは別にメーカーが嘘を言っているわけではなく、フィットのせいにされるのもかわいそうなので、ちょっと一言。
だって、日本の車はほとんどがそうでしょう。特にパワーに余裕の無いコンパクトカーの実燃費は、カタログ値(10-15モード)の70%程度あれば合格だと僕は思っています。
何で、そんなことが起こるかというと、日本の燃費測定法が実際の使用条件にあっていないから。
国土交通省認可の10-15モードはこんな条件で測定しています。
・3,000km 慣らし走行後の車両 (新車状態は不利)
・完全暖機状態 60km/h 15分暖機後測定 (始動直後はガソリンが濃い状態で不利)
・走行抵抗設定 車両(空車)+110kg (一応2名乗車分を考慮している)
・搭載電気機器、エアコン OFF状態 (今エアコンOFFで乗る人っている?)
・実走行ではなくシャシーダイナモという機械の上で行われる。
おまけに、加速も20km/hまでに7秒、50km/hまでに18秒もかけています。エコ運転の目安でさえ20km/hまでの加速が5秒です。最高速度も70km/hまでです。
なので、エンジンが暖まらない15分以下のチョイ乗りが多い、スタートダッシュが得意、常にエアコンかけっぱなし、高速道路は100km/h以上で走る、と言う人は当然大きく燃費が下がります。
同じ車でも欧州の燃費基準だと全然違う数値になります。フィットは日本では10-15モードで24.0km/Lですが、英国HONDAのHPでJAZZ(フィット)の燃費を調べると、カタログ燃費は市街地(urban)モードで15.3km/L、郊外(extra urban)モードでも21.7km/Lです。(この値もエアコンはOFFだと思います)
まあ、こんなもんでしょう。欧州基準の方が実際に近いですね。
今お使いのフィットの実燃費が、この市街地モードからも大きく離れているというならば、ちょっと問題があるかも知れません。
- 満足している点
- 前のレビューにも書きましたので、詳しくは書きませんが、レンタカーなどで良く使うコンパクトカー(フィット・デミオ・ヴィッツ・マーチ)の中ではとしては実用的には一番でしょう。
*スイフトやコルトは乗った実績が少ないので対象外です。
特に、以下の3つは素晴らしいと思います。
①実用性:広い後部座席とラゲッジスペース。
②燃費:普通に乗っても15km/Lは走ります。
③走行性能:高速道路でも不満は感じない。
我が家にはデミオがあり、同じ市内に住む妹がフィットに乗っていて、どちらも通勤、お買い物中心という似た使い方をしています。デミオはCVTを選ばなかったということもありますが、比較するとフィットの方が実燃費は1~2km/L燃費は良いです。
個人的には「HONDA green machine 003」としても良いくらいだと思います。
- 不満な点
- この値段と1.3Lクラスということを考えれば特にありません。良く出来た車だと思います。
それじゃあ、「何であなたはフィットを買わなかったの?」という声が何処からか聞こえてきそうですが、フィットを選ばなかった理由は以下の通り。
・デザイン : これは個人の好みの問題です。でもこれが一番の理由でした。
・大きさ : セカンドカーなので後部座席やラゲッジスペースは重視しなかった。
・色 : コンパクトカーは台数が多いので駐車場で目立つ色が欲しかった。
デミオはメタリックグリーンを選びました。
目立つだけでなく結構似合っています。
・維持費 : 重量が1t未満のデミオの方が重量税が安い(6300円/年=ガソリン60L分)。
デミオは、燃費は多少悪いが、家では買い物中心です。
走行距離は少ないので、この差額で解消されると思いました。
と言うわけで、車の性能自体には不満はありません。最後までフィットを買おうかと迷いました。僕の中で実用性重視ならフィットが一番、という評価は今も変わりません。
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