2010年10月
■2010年10月
クーガはヨーロッパフォード製のミディアムSUVで、2010年10月から日本市場に導入された。この時点のフォードのラインナップではエスケープとエクスプローラー・スポーツトラックの中間に位置するモデルとなる。基本プラットフォームはフォーカスなどと同じで、オフロードでの高い走破性を確保するとともに、オンロードでのドライビングダイナミクスを実現したSUVである。ボディサイズは全幅が1850mmに達するが、全長は4445mmと比較的コンパクトなサイズだ。外観デザインはフォードのキネテックデザインを具現化し、SUVらしい力強さとスマートな先進性とが表現されている。インテリアも新鮮な乗用車感覚でまとめられた。搭載エンジンは直列5気筒2.5リッターのDOHCターボで、147kW/320N・m(200ps/32.6kg-m)のパワー&トルクを発生し、セレクトシフトモード付き5速ATと組み合わされる。4WDシステムは高い走破性を誇るハルデックス社製のインテリジェントAWDシステムが採用され、通常の走行は燃費の良いFFに近い状態とされ、路面状況に応じて最大で前後50:50の駆動力配分となるほか、発進時には後輪にも10%程度の駆動力が配分して安定性を高める仕組み。安全面では、クルマの横転を防止するARM(アンチロールオーバーミティゲーション)がESPに組み込まれ、統合的に各乗員保護装置を機能させるインテリジェントプロテクションシステムなどが装備されている。
■2012年9月
フォードジャパンはコンパクトSUVのクーガに最上級モデルとしてインディビジュアルを追加し、2012年9月1日から発売すると発表した。
インディビジュアルはクーガのデザインコンセプトであるキネティック(動的な)デザインを強調し、より個性的で、スポーティな印象を高めたモデルに仕上げている。
エクステリアは、フロント、サイド、リアに専用のボディキットと大型リアスポイラーを装着し、19インチのタイヤ&アルミホイールも装備してクーガの走行性能を強調した。
インテリアには専用のブラックの本革を採用し、シートとドアトリムにはホワイトのパイピングをアクセントとして施し、フロントシートには“Individual”のロゴをエンボス加工であしらうなど、質感を追求した仕様に仕上げている。