フィアット ムルティプラ 「クルマをあきらめたくない人のミニバン 懇意にしているディーラーからの案内で試乗したのが1回、整備中の代車として借りたのが1回、計2回試乗しました。 」のユーザーレビュー

クルマをあきらめたくない人のミニバン 懇意にしているディーラーからの案内で試乗したのが1回、整備中の代車として借りたのが1回、計2回試乗しました。

2007.1.18

総評

クルマをあきらめたくない人のミニバン
懇意にしているディーラーからの案内で試乗したのが1回、整備中の代車として借りたのが1回、計2回試乗しました。
前者はMC前、後者がMC後です。そのうち代車の時は結構な距離を走りました。
ハッキリ言って「買い」です。
この外観と、MTオンリーという構成からいって「マニア向けだろ」と言われれば
実際そのとおりなんですが、薦める意味が違う。
性能の優秀さで薦めたいです。
ドライビングも、ユーティリティも、こんなによく出来たミニバンはありません。
何より乗っている人がみんな楽しく過ごせますよ。
本国イタリアではタクシーとして使われているそうですが、納得。
MCで外観がごく普通の顔つきになりましたが、やはり前の方がいいですね。
もっともこれで購入者の間口は広がったと思いますが…。

満足している点

・ミニバンというジャンルやこの特異な外観以前に、車としての基本性能が非常にまともにできている。よく回るエンジンとややローギアードに感じるMTのおかげで発進・加速に何らストレスを感じない。それも、大人6人フル乗車してそうなのだから恐れ入った。
・ブレーキも同様。大人6人フル乗車でもちゃんと効く。スポーツカーのブレーキかと思ったほど。
・欧州車らしいしっかりしたシートはひとり1脚づつで、しかも全席3点式シートベルト装備。「乗れりゃいいんだ」という日本の大多数ミニバンとは考え方から根本的に違う。この手のイタリア、フランス車の常識だが、シートが1脚づつ取り外して使えるのは便利。
・この図体ゆえ運転に気を遣うかと思いきや、視界の良好さと見切りの良さのおかげでそんなに怖くない。
・ベルトラインから上が他車と比べて異様に大きい（正面から見ると頭でっかち）が、このおかげで開放感抜群。もちろん居住性は文句なし。
・内装のデザインはさすがイタリア。ポップで親しみやすく、ちょっと変わってて、でも使いやすい。
・MC前の外観デザインは好き嫌いがハッキリするだろうが、この車のキャラクターをパッと伝えるという意味では秀逸だと思う。

不満な点

・様々な長所を生み出す全幅の広さは、裏返せば「道や駐車場に選ばれる」ということにもなる。古い街並みなんかを走る時は相当気を遣いそう。
・やはりというか何というか、細かいところはイタリア車。プラスチック部品のチリが合ってないなんてところはまだ御愛嬌。インナードアハンドルの取り付け強度が不足気味で、新車の時点で既にややグラついていた。
・オーナーさんに聞くと、やっぱり電装系は不安定とのこと。
・グラスエリアが相当大きいため、周囲からは丸見えに近い（裏返せば視界が抜群によい）。胸辺りまで外から見えるので、注目に耐えられない人はちょっと厳しいかも。

デザイン

-

走行性能

-

乗り心地

-

積載性

-

燃費

-

価格

-

故障経験