イタリア発☆おしゃかわ系” でも凄い奴!
昨年7月に50年ぶりに母国イタリアで復活したフィアット500は、右ハンドル仕様で登場。
昨今の欧州車人気が高
2008.3.12
- 総評
- イタリア発☆おしゃかわ系” でも凄い奴!
昨年7月に50年ぶりに母国イタリアで復活したフィアット500は、右ハンドル仕様で登場。
昨今の欧州車人気が高い、日本市場を大いに意識した事と考えられます。
またこのクルマ、ユーロ圏で多くのユーザーに好意的に迎えられ、2代目フィアット500の発売
から50周年の記念すべき年である2007年7月にイタリアで再誕を果たしました。
発売はイタリアからヨーロッパを中心に順次続けられ、ヨーロッパ・カーオブザイヤー2008
をはじめ、2008年1月までに19の賞を獲得するといった高い評価を持って受け入れられて
いるようです。
この新型フィアット500は3月15日より日本で販売開始されます。
外観からも判るように小さくてオシャレ、複数の内装パターンの選択肢や、そして
複数の色調の選択ができる、独特の面持ちのとっても可愛いらしいクルマなのですが、
実は凄いんです。
■スペックでは・・
●全長 / 全幅 / 全高(mm) 3545×1625×1515
<いわばトヨタ・ヴィッツより一回り小ぶりなbody>
●エンジン 直4SOHC 総排気量 1240cc 最高出力(kw[ps] / rpm) 51(69)/5500
最大トルク(Nm[kgm] / rpm) 102(10.4)/3000
<トヨタ・ヴィッツクラス、しかも1000ccベースグレードのエンジンと余り性能は変わらない>
●駆動方式 FF トランスミッション 5AT デユアロジック
<国産同クラスよりAT多段化は進んでいるが まあフツー>
●タイヤサイズ 185/55R15 <インチサイズも偏平率も極めて実用的なもの>
●車両価格(税込み・単位=万円) 225.0 <イタリアの小型車の相場的には、まあフツー>
と、特に尖がった部分も無く、ごくごくフツーの可愛い車に思いがちですが、実は凄いんです。
その愛らしい外観から、乗っている人までもを、可愛く引き立ててくれるこのクルマ。
エンスー系のオジサンは当然好く要素満点のクルマなのですが、可愛い女の子が運転している
姿は本当に絵になることでしょう。
チョット脱線しましたが何が凄いのか、以下に述べてみましょう。
- 満足している点
- ①ヨーロッパで最も小さいクルマのカテゴリーとなるAセグメント<VWのルポやシトロエンC2等のクラス>に属しながら、コンパクトなボディ外寸ながらも、大人4人が無理なく移動できるキャビンスペース両立。
②1240ccのエンジンは実用性に優れる低速トルクを重視した出力特性で、街乗り重視の味付け。2009年からヨーロッパで実施される予定の排出ガス規制「Euro5」に対応する高い環境性能をも兼ね備えている事。
③デュアロジックと呼ばれるフィアット独自のトランスミッションは、ドライバーが自分の意志でギアを選べる2ペダル式のマニュアルモードのほか、自動変速のオートマチックモード、燃料消費量を抑える変速制御を行うエコノミーモードの3種類を設定していること。勿論AT限定の方でもokな車です。
④安全性能においては、フロントエアバッグ、ウインドエアバッグなど合計7個のエアバッグを装備しており、ユーロNCAPで最高ランクとなる5つ星を獲得している事。<3.55メートルほどの全長の車がEuro NCAPの安全性能テストで5つ星獲得は、このフィアット500が初めてで、またAセグメントで7つものエアバッグを標準で装備したのもフィアット500が初めて>
⑤さらにESP(電子制御式スタビリティコントロール)、MSR(エンジブレーキトルクコントロール)
など、クルマのスタビリティを確保するデバイスも数多く採用。またパニックブレーキを検知すると自動的にハザードランプが点滅するESS(緊急制動表示機能)も標準装備するなど、ユニークな外観からは想像できない先進性も盛り込まれている事。
⑥最後に、22のヨーロッパ諸国から計58名の著名モータージャーナリストで構成される国際カー・オブ・ザ・イヤー選考委員会にて、フィアット500が385点を得て2008年の『カー・オブ・ザ・イヤー』に選出されています。 なんと58名の選考委員のうちの57名がその最終候補リストにフィアット500を選び、さらにそのうちの33名が配点のトップに選んだことは特筆すべきことでしょう。
まさしく、Aセグメント<輸入車、最コンパクトクラスHB>の革命児を名乗るに相応しいクルマです。
また、200台限定ながら、フロントフォグランプ、オートエアコン、リアパーキングセンサー
を備えた「ラウンジSS」。 この限定グレードは充実の装備を与えられながら、価格差はわずか8万円高で、同じく3月15日発売されますが買い得感は、極めて高い事でしょう。
- 不満な点
- このクルマ、動力性能がチョットおとなし過ぎ・・とお嘆きの方もいるでしょう。
『 1.4リットル120bhpの 特注フィアット 500、F1ドライバー・マッサに贈呈 』
というトピックが昨年ありました。
こういったホットバージョンの今後市販を密かに期待しましょう。
どうせならフィアット・アバルト・ベルリーナコルサ1000TCRみたいな凄まじいのがいいですが・・。
まあ、今回は駆動方式がRRと違い、FFなので限度はあるでしょうが・・。
でも、ラテン系のクルマに総じていえる事ですが、アクセルをしっかり踏んでガンガン
エンジンをまわしてやれば、思った以上にソコソコに速い、というのが特にイタ車の特徴です。
先代のチンクチェントがまさにそんなキャラでしたので・・。
あと、イタリア車特有の、維持費も念頭に置くべきでしょう。
国産車や、高年式のドイツ車と同じ感覚で維持しようと思えば、きっと無理があるでしょう。
でも、総じて考えれば美味しいクルマです、きっと。
- デザイン
-
-
- 走行性能
-
-
- 乗り心地
-
-
- 積載性
-
-
- 燃費
-
-
- 価格
-
-
- 故障経験