フィアット 500 (ハッチバック) のみんなの質問

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日本の軽自動車は品質が良いのに、何で世界で売れないんですか。

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ベストアンサーに選ばれた回答

儲からないから、です。

※まずUS。
USには、日本車輸出に関する自主規制があります。
これは価格帯に関わらず、単純な台数規制で、メーカー毎に決められています。(これがあるので、トヨタや日産、ホンダなど投資が出来るメーカーは、米国生産に拘っているワケです。米国に工場を作って現地の労働者を雇用すれば、米国への輸出車のワクから外れ『米国車』として扱われます。トヨタ・カムリに至っては、米国人にアメ車だと認識されているほどです。)
すると日本のメーカーは。
儲かるクルマ≒利益率の高いクルマを輸出することを考えます。
ギリギリの儲けで作ってる軽を売ることは、まともな経営判断ならしないでしょう。(では軽自動車の価格を上げて売れば・・・アメリカにはいくらでも『安いフルサイズカー』があるのに、『高価な軽』なんか誰も買いませんよね・・・)

※次にEU。
元々欧州には、各国毎に日本車の輸入台数の規制があり、これがEU連合になってからも生きています。
そうなると当然、こちらもUS同様、『儲かるクルマ』を優先して売ることになります。

※一般輸出。特にアジア。
こちらは関税がスゴイんですよ。自国の産業保護を目的として、日本車に限らず輸入車全般にとんでもない関税をかけています。(タイなど、税金が車両価格の300%ですよ。)
それでトヨタ、ホンダ、いすゞ、三菱、スズキなどはアジアに生産拠点を持っていて、日本からはロクに輸出していません。(いすゞに至っては、SUVの製造だけでなく開発拠点すらタイに移管し、日本国内での販売から全面撤退しました。日本から大量のエンジニアがタイに行ってます。)

・・・尚。
軽自動車を、二言目には『ガラパゴス規格』『海外では存在しないクラス』などと言うヒトがいますが、間違いです。
過去に、フィアット500、BMC・ミニ(ローバー・ミニ)などがあり、それらは日本の軽自動車か、それよりやや小さい寸法です。
つまり。
4人乗りの最小のクルマを作ろうとすると、必然的に軽自動車ぐらいのサイズになる、ということです。
純粋にクルマのサイズとして見た場合、軽自動車は『非常に合理的』であり『国際商品のサイズ』です。

しかし。
海外のメーカーが軽規格を作らないのは、理由がハッキリしていて。

※クルマのコストで最も高額となる部分は、『製造に必要な人件費』です。
車体を溶接して作り、エンジンを組み立てて載せ、内装を組み付ける手間=人件費は、軽自動車も高級セダンも殆ど変わりません。タイヤを4本取り付ける手間だって、クルマのサイズとは関係ありませんよね?
しかし軽自動車をメルセデスと同じ価格で売るワケには行かず、どうしても製造コストに対して販売価格を低く設定しなければならず、当然儲けが薄くなります。
日本なら、軽自動車規格があって税制上や(地方の場合は)車庫証明などの手続き上の優遇措置があり、ユーザーが進んで軽自動車を買う理由がありますが、他国にはそんなものは無く、メーカーは昔のフィアット500やミニの様な『利益が薄い』クルマを売ってる場合ではありません。
海外の、特に自動車先進国では、軽のサイズのクルマはメーカーの都合で『自然淘汰』されたということです。

※もう一つ、安全性の話。
欧州衝突安全性基準EURO-NCAPの導入が遅れた欧州では、それが施行された頃には既に軽サイズのクルマは作ってなく、超小型車の技術が完全に途絶えていました。
一方日本は、法規上の軽規格があったために市場がずっと維持されて来ており、軽自動車メーカーは常に技術的アップデートを繰り返して来たので、日本で衝突安全基準J-NCAPがスタートしたところで、軽自動車メーカーはすぐに対応しました。(J-NCAPもEURO-NCAPも、元々はUSのNCAPであるFMVSS基準を下敷きにしており、衝突安全基準は殆ど変わりません。現在のEUには、EURO-NCAPを満足する軽サイズのクルマはありませんが、日本の軽自動車ならEURO-NCAPもパスします。)

※衝突安全基準が無い国・・・途上国では軽自動車相当のクルマの需要がありますが、しかし上述した関税が障壁となり、輸出出来ないでいます。
過去には、関税が緩い国に少し大きいエンジンを載せた軽自動車が輸出されたこともありましたが、途上国では日本車自体が非常に高価なので、沢山売れるには至っていません。

※途上国では当然、日本の軽自動車のコンセプトをパクったクルマも現れました。
例えばインド、タタ社では日本の軽自動車を更にコストダウンした様な『ナノ』というクルマを作り、現地生産のスズキの半分以下の価格で発売しました。
このクルマは何とEUの各種基準も満足しているとされ、EUへの輸出も企てられましたが・・・なにしろ市場不具合が多過ぎ、インド人さえ『ヤバくて買わない』クルマとなってしまい、いまいちパッとしないまま消えました。(このまま先進国に輸出されたら、訴訟で企業が倒産しかねないレベルの市場不具合で、PL法が確立していないインド国内だから生存出来た様なクルマでした・・・。)

っというワケで、軽自動車は。
優れたコンセプトと技術で作られているクルマですが、政治的・法規的な理由で国際商品とはならないまま、現在に至ります。
スズキ・ダイハツの2大軽自動車メーカーが、日本国内以上の生産能力を持つ巨大工場を途上国に作れば、日本の軽自動車が海外に一気に出回ると思いますが・・・メーカー自身にトヨタの様な体力が無いので、現状ではムリでしょう。

その他の回答 (11件)

  • 只でさえ余裕無いのに、安全規格を各国の規格に合わせるのは困難ですし、660ccだと大陸を走るには耐久性不足だから!

  • 日本だけの規格ですからね。サイズだけは軽と同じくらい小さい車は海外にもありますがエンジンはもっと大きい物ばかりです。日本の軽のエンジンは海外だと小さくて非力すぎます。

  • パワー不足&サイズ不足です。

    昔は軽自動車のボディに800ccとか1000ccのエンジンを積んだものが海外でも販売されていたけど、少々車体の大きい韓国や東欧あたりのリッターカーに駆逐されて売れなくなり、だったらわざわざ費用を掛けてまで輸出する意味もないよねということで販売が終了して、ダイハツなんかは欧州市場から撤退しています。

  • カプチーノは輸出してましたよ。今でもオーナーズクラブがあります。
    アルトやキャリートラックもインドやパキスタンの現地生産が間に合わない時、輸出してました。
    勿論 全て日本仕様と全く同じスペックです。

  • 安全基準に満たないのと、660ccと言ったカテゴリが無い為
    ダイハツがコペンを輸出した際は1.3Lのエンジンに乗せ換えています

  • あんなのを大々的に売られたら、世界各国の自動車メーカーが困るし政治的に潰される可能性あるのと、わざわざ左ハンドル仕様を作って、軽自動車用に修理部品確保して、しかも日本から輸送費かけて持っていくコストとか、色々微妙だからだと思います

  • 売れないんじゃなくて、売っていないだけ。

    日本の国土の狭さとか、道路の狭さなどに合わせて(少し疑問はあるけど)、車体の大きさやエンジンに制限を加えています。

    海外では事情が違いますから、わざわざ制限を付けた車を売る必要がありません。

  • 日本の軽自動車は品質が良いのに、何で世界で売れないんですか。
    各国の規定に適合していない
    日本独自の車輛規定

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  • 欧米では公道走れないんじゃなかったかな。

  • ハワイに行ってもメインランドから来る家族連れってこんな見た目なんです。お父さんが187cmとか息子で185ぐらいとか。だからみんな異常にデカいバンなんだな…と。

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