フェラーリは、買った時の金額から値落ちが少ないとよく聞きます。

Question

さらに特別モデルのようなものはその傾向が強くなるとのことですが、どなたか具体的な数字を使って教えて頂けませんか？

モデルは４５８系と４３０系、中でも４５８スペチアーレと４３０スクーデリアについては特に知りたいです。
よろしくお願い致します。

Answer 1

430や、特に458からはオプションの追加によって車両価格が大きく変わってきます。もちろん、中古価格にも違いがあります。オプションだけで300万～900万高くなることもあります。初めてのフェラーリであったり、次の新車までのつなぎのつもりであるのに、自分が欲しい時にタマがなかったら、仕方ない場合があります。新車時価格は中古の時にはあてになりません。ごくノーマルで買いやすいクルマほど、すぐに売れてしまいます。というか、中古が出たら言って欲しい。という予約が入っているのです。
ですから店頭に並ぶようなクルマは、買いづらいものとなります。オプションが付いていて、標準の新車時価格を今でなお、はるかに越えているようなクルマです。

価格が気になって仕方ないと思いますから、仮想で中古価格を上げてみます。
430系 新車時2400万～2755万 中古1100万～2780万
430スクーデリア 新車時3026万 中古3000万
458系 新車時2830万 中古2400万～2800万
458スペチアーレ 新車時3290万 中古3500万
458スペチアーレ オプション付き 新車時4000万 中古4500万
実際は無い物（中古車在庫なし）には価格は付けられませんから、あくまでイメージです。

良き時代から、オーナーであった人は無理なく乗り換えられるのに対して、にわかに成金になった、宝くじが当たった。などの人は、高額出費の洗礼を受けるわけです。どうせ、当たったカネだからと割り切れる人はいいですが、とても効率の悪い買い物です。新車とたいして変わらない価格で中古なんだし、メーカーの名簿にも載らないわけです。ディーラーの名簿には載る場合もありますが、本当のスタートは新車を買ってからでしょう。そこも、あまり気にしない人も多いです。好きな時に好きなクルマに乗れたら良い。と、次に新車を買うつもりもないし、中古オーナーという目で見られるのも、ディーラーに行った時だけだし、みたいな。

質問者からのお礼コメント

頂いた回答でかなり勉強になりました。
また何か質問したいことがあった時にはよろしくお願い致します。
お二方とも有難うございました。

Answer 2

落ちるよ。

例えば、新車3000万円の10％が落ちただけで－300万円、プリウス級の国産車丸1台分が1年で無くなるわけですが？
プリウスは1年で価値ゼロ、とは絶対にならない。

10年ほどで3000万円→1000万円程度まで落ちるわけですから、毎年200万円が落ちていく計算です。

新車が落ちないと言われるゆえんは、新型登場から2～3年以内での話。新車購入は注文から納車まで2年かかります、するとすぐにどうしても欲しい人が中古へ殺到するために、中古価格が新車価格を上回ることもあるわけです。

そうなると、2年くらいは下取り価格が新車価格からそれほど落ちない、となるわけ。市場に中古が増えてくると、当然価格は落ちていきます。

このメリットを享受できるのは、新型登場からすぐに購入できる人のみ。既存のフェラーリオーナーで、ディーラーにとってのお得意様、正式発表前に購入&乗り替えの打診が来ますので、発表と同時に新型が納車されるわけです。

3年目くらいから10年超えまで、あとはガンガン落ちていきます。ローン返済を上回るスピードで落ちていくため、返済が苦しくなると追い金をしなければ乗り換えるに乗り換えられなくなります。

価値が落ちる以上に、メンテナンス費用もかかります。1回点検で入れるだけで10万円コース、部品交換が発生すれば数十万円コースです、5～6年目あたりからこれも急激にかかるようになるため、金を気にしていたら乗れない車です。

中古価格が落ちなくなるのが、1000万円を切るようになってからで、800万円くらいに下がってくると一般人でも買える金額に見えるのか、下げ止まり逆に上昇に転じます。

この状態に今あるのが、360モデナです。中国人が買い漁っていくため、値上がりしています。
2年程前にこの800万円くらいで360モデナを購入した人は、下取りが購入時よりも高かったという人はいるでしょうね。（フェラーリは中国への輸入制限をしたため）

ただし、このあたりも世界景気が大きく影響するため、未来を考えても思ったようにはならないのが現状でしょう。

あと、フェラーリは最近ニューヨーク証券取引所へ株式上場を行っています。これが意味するのは....

これまではフィアットの庇護の元にあったため、レース活動をして好きな車だけを作って売っていれば問題は無かったのです。が、株主がいるとなれば話は別で、株主のために会社として利益を出さなければなりません。

そこで、これまでは中古価格（ブランド価値）を高く維持するためにもわざと年産4000～5000台に抑えていたものが、年産9000台まで引き上げると発表しています。

つまりは、株主のために利益を出すため台数を追い始めたのです。当然、既存のフェラーリオーナーはこれに反対していますが、上場企業は顧客よりも株主が優先です。

値落ちを考えるのであれば、生産台数が年産2000～3000台と少ないランボルギーニの方が圧倒的にいいですよ。全く毛色が異なる両社ですが。