超希少スペチアーレは相変わらず2億円オーバー
9月27日発売の雑誌「カーセンサーEDGE 11月号」では、「今、乗るべきフェラーリ。」と題したフェラーリ大特集を展開している。
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ここでは、同特集内に掲載された「スペチアーレ・フェラーリのマーケット事情」をweb用に再構成した特別バージョンをお届けしながら、いわゆるスペチアーレ・フェラーリ(限定生産車)の中古車相場について考えてみたい。 コロナ禍が世界経済に大混乱引き起こしたとしても、あるところにはあるのがお金というもの。
COVID-19は中古フェラーリの相場に大きな影響は与えておらず、幸いにしてコロナ禍の影響を受けなかった販売店や愛好家によって活発に、高値で取り引きされ続けている。
であるからして当然、「スペチアーレ」と呼ばれている希少なフェラーリ各モデルの相場も、ほとんど下がっていないのが現状のようだ。
具体的には、今年5月下旬に終了した海外の有名オンラインオークションでは、1985年に登場したスペチアーレの原点である「288GTO」が、日本円にして約2億5000万円で落札された。
前年の同オークションに出品された超低走行物件の落札価格(約3億7000万円)と比べればさすがに安いが、別のオークションでの2016年の落札価格が約2億1000万円だったことから考えると、リアル・スペチアーレの相場は上昇トレンドにあると見ていいはず。
ちなみに前述した今年5月の海外オンラインオークションでは、これまたリアル・スペチアーレのひとつである「エンツォ」が、コロナ禍の真っ只中であったにもかかわらず約2億8500万円で落札されている。
その相場は核戦争でも起きない限り下がらない?
エンツォや288GTO、あるいはF40やF50などの超絶スペチアーレはさすがに雲上世界の話だとしても、もう少し一般的なスペチアーレ、すなわちV8ミッドシップモデルの超高性能バージョンである「488ピスタ」や「458スペチアーレ」等々の中古車相場も、今のところはほぼ下がっていないようだ。
複数のフェラーリ専門店にヒアリングしたところによれば、世の中の先行き不透明感が強烈だった今年3月頃はさすがに商流がピタリと止まり、やや焦ったという。
だが4月7日に緊急事態宣言が発出された頃には、実は早くも各種の動きはほぼ戻っており、以降はむしろ活発に売買されていたとのこと。
これは、いわゆる自粛をせざるを得なかった(自動車好きの)富裕層各位が「せめて車ぐらいは楽しみたい……」というマインドでもって、V8スペチアーレの購入と、それを深夜などに走らせる行為に傾倒したゆえの動きではないかと専門店筋は見ている。
そして現在。相変わらずCOVID-19は予断を許さない動きを見せているものの、一部界隈のセンチメントは「もはや終わりつつある話。過度な自粛やロックダウンはむしろ良くない」という方向に変化している気配も感じられなくはない。
それがそのとおりなのかどうかを判断できる科学的な知見を、筆者は有していない。だがそういった“気配”が実際にある限り、スペチアーレ系フェラーリの相場は――第三次世界大戦でも起きない限り――下がることはないのだろう。
とりえあず注目したいのはこの4モデル!
ということで以下、代表的なスペチアーレ・フェラーリの概要と、それぞれの中古車相場を記す。
これらを実際に買える人は少数かと思われるが、「来るべきいつか」のための参考として、あるいは目の保養として(?)、ご覧いただけたならば幸いだ。
●フェラーリ エンツォ フェラーリ注目相場:2億5000万~3億円こちらは“注目”したところで、筆者を含む99.9%の人間には関係のない車種かもしれないが、フェラーリのスペチアーレ(限定生産車)といえばコレということで、いちおう挙げておく。
エンツォ フェラーリは、フェラーリ社の創業55年を記念して2002年に作られたスペチアーレで、ミッドに搭載されるエンジンは最高出力660psのV12自然吸気。
399台生産されたその新車価格は約7850万円だったが、中古車相場はすぐさま約3億円にまで高騰。
そして現在も、おおむねそのぐらいの相場で(世界のごく一部で)売買されている。「もしもビリオネアになったら買いたい究極中の究極」といえる1台だ。
フェラーリ エンツォ フェラーリを見てみる▼検索条件フェラーリ エンツォ フェラーリ×全国●フェラーリ 430スクーデリア注目相場:1900万~3000万円上記のエンツォやF40、F50などの“超絶スペチアーレ”と比べてしまえば、当然ながらかなりの格落ち感はある。だが一般的に見て「手が届く(かもしれない)スペチアーレ」といえばコレだろう。
通常のF430を約100kg軽量化し、4.3L V8エンジンはベース比27psアップの510ps/8500rpmを発生。
2008年の新車時価格は3026万1000円だったが、12年後の今も、相場の上限は新車時価格とほとんど同じ。
最近のボリュームゾーンは2200万~2500万円付近ということで、唯一の「まあまあ現実的なスペチアーレ」だといえるだろうか。
フェラーリ 430スクーデリアを見てみる▼検索条件フェラーリ 430スクーデリア×全国●フェラーリ 458スペチアーレ注目相場:3900万~4700万円当然ながら中古車相場はまだかなり高額だが、中古車として今最もホットというか旬なスペチアーレといえば、458イタリアの走行性能をさらに高めたコレだろう。
ノーマルの458イタリアでも最高出力570psを発生する4.5L V8エンジンは605ps/9000rpmまで強化され、車両重量は90kg軽い1290kgに。
2014年の新車時価格は3390万円だったが、6年が経過した現在はむしろ相場が上がり、車両価格はおおむね4300万円付近が中心。
かなり高額ではあるが、中古車としては(お金さえあれば)ちょうどいい旬の時期にあるといえる「ほぼレーシングカー」だ。
フェラーリ 458スペチアーレを見てみる▼検索条件フェラーリ 458スペチアーレ×全国●フェラーリ 488ピスタ注目相場:5200万~6100万円458スペチアーレの後継にあたるのが、2018年登場のこちら。
488GTBをベースとするスペシャルモデルで、コンセプトは「プロでないドライバーがステアリングを握っても、様々な状況でレーシングカー並みの走りを堪能できる」というもの。ちなみにピスタ(pista)というのは、イタリア語で「サーキット」という意味。
3.9L V8ターボエンジンの最高出力は720psに達し、車重は488GTBより90kg軽量に。そして0-100km/h加速は、あのF50よりも速い2.85秒。
中古車の最安値はおおむね5200万円ほどと見受けられるが、ボリュームゾーンは6000万円前後。
庶民からすると猛烈に高額ではあるが、ほぼ値落ちしないことを考えれば安い……のかもしれない。 フェラーリ 488ピスタを見てみる▼検索条件フェラーリ 488ピスタ×全国文/伊達軍曹、写真/フェラーリ
<よく読まれています>MARKET EDGEシリーズ過去記事「フツーの庶民でも手が届きそうな「役付きポルシェ 911」を探せ!」はこちらから情報誌 カーセンサーEDGEの購入はこちらから(※外部サイトに遷移します)カーセンサーEDGE.netはこちらから
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みんなのコメント
ギャンブラーがガレージに埋めて走らないから交通事故は発生しない。
世界中がウイルス感染拡大中で所有者が死亡し、大量の売り物件も買い手が付かない時代が来るかも?
毎月20万人以上がウイルス感染死している、更に、感染拡大は止まらない状況。
大統領など周辺警備や衛生管理が完璧な人々がウイルス感染する事態になれば、重税平民などは感染の危機状態だよ。