ダイハツ タント 「軽自動車という呪縛 タントは、長さ3.4m未満、幅1.48m未満という軽規格の呪縛に閉じ込められた中で、本当に真面目なダイハツが真摯に打ち出した一台。」のユーザーレビュー

軽自動車という呪縛 タントは、長さ3.4m未満、幅1.48m未満という軽規格の呪縛に閉じ込められた中で、本当に真面目なダイハツが真摯に打ち出した一台。

2008.6.3

総評

軽自動車という呪縛
タントは、長さ3.4m未満、幅1.48m未満という軽規格の呪縛に閉じ込められた中で、本当に真面目なダイハツが真摯に打ち出した一台。　それがタントです。
このため軽離れした、あきれるほどの広大な室内を備えた一台ではあります。スペース活用も良くできていると感じます。　たとえばポルテなどよりずっと良いです。　がんばって作ったのがよくわかります。　しかし、クルマであるタントを褒められるのはそこまでです。　
軽自動車という規制されたサイズに切ないほど縛られた一台です。　そのためには、クルマとしての基本的な走行性能も安全性も全て犠牲にしてしまったようです。
これから購入される方は、本当にタントでいいのか良く検討されたほうが良いと思います。
特にファミリーで使われる方は、こんな安全性に問題の多いクルマを大切な家族を乗せて使うということが良いことか、ほかに選択肢はないのか良く検討されることをオススメします。
１５０万も出せば、ビッツやデミオ、マーチなど安全性にシビアなヨーロッパで売られる安全性が格段に高いクルマが沢山選べますから。
見た目の広さだけに目を奪われずに、部屋を買うのではなくクルマを買うという視点に立って見直してください。

満足している点

室内の広さと、多彩なシートアレンジ。　これは見事なものです。

不満な点

クルマであるのに走る、曲がる、止まるの基本が軽ということを割り引いても酷すぎることが一番問題です。このため、静的安全性の低い軽自動車が身軽なのを利して緊急回避するということが、トラックでも運転しているかのように困難です。
安全面では、左センターピラーレス化で右折対直進事故にでもあえばひとたまりもありません。　メーカーはドアがピラーになると主張するでしょうが、あの程度の取り付け方では、事故時には簡単にちぎれてクルマは車内に飛び込み悲惨なことになるでしょうね。　自分は気をつけていても、事故は突然やってきて、しばしば取り返しのつかない事態になります。
オーディオもこの価格の車種にしては、あまりに酷すぎる音質です。　加速が悪くてアクセルべた踏みでエンジンがウルサイので、とりあえず装備していればいいという考えかもしれませんが。
たとえばデミオあたりに標準搭載されるオーディオもそれほど良いとは言えませんが、タントに比べれは遥かにマシです。　
あとは実走行で１１～１２km/lという酷すぎる燃費。普通車のコンパクトカーより悪い燃費では、年に５０００キロも走れば自動車税の安い分くらいは簡単に帳消しになりますね。　軽なら最低でも１５km／Ｌは市街地で走らなければ意味ないと思います。　走りも安全性も乗り心地も全て我慢して使うんですから。　
最後は高すぎる価格設定です。これで総額１２０万くらいならまだしも、主力グレードのＸリミテッドで総額１５０万もします。　総額１５０万もタントに支出するならほかに良い普通車のコンパクトカーが沢山あります。こんな高額をタントの購入に支払う価値を私には到底見出せません。

デザイン

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走行性能

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乗り心地

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積載性

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燃費

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価格

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故障経験