ダイハツ タント 「背の高さを感じさせない走りと、背が高いゆえの見事な実用性」の専門家レビュー ※掲載内容は執筆日時点の情報です。

伊達 軍曹
伊達 軍曹(著者の記事一覧
自動車ジャーナリスト
評価

4

デザイン
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走行性能
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乗り心地
4
積載性
4
燃費
4
価格
4

背の高さを感じさせない走りと、背が高いゆえの見事な実用性

2022.11.21

年式
2019年7月〜モデル
総評
いわゆる子育て世代が使うにあたっては、「ミラクルオープンドアの利便性」や「チャイルドシートを装着した際の使い勝手の良さ」はきわめて好ましい。それでいて現行世代は走行安定感も大幅に向上したため、さまざまな層のユーザーが「安心して乗れる便利な軽乗用車」として普通に使うことができるだろう。
満足している点
やはりなんといっても助手席側のBピラーがない(というかドアにピラーを内蔵した)「ミラクルオープンドア」はタントならではの個性であり、非常に使い勝手の良いものでもある。またDNGAに基づく強固なプラットフォームによる「背の高さからは想像できないほど安定感のある走り」も、この軽乗用車の大きな魅力。
不満な点
特にはないが、強いて言うならノンターボエンジン搭載グレードは、車重に対してやや非力に感じる。使い方や人それぞれの感覚によって、ここについての感じ方は個人差がデカいだろうが。
デザイン

4

2022年10月のマイナーチェンジで「タント カスタム」はデザインを変更したが、標準の「タント」はデザイン変更はなし。依然として「気取らない頼もしさと楽しさを表現した“すっぴん美人”スタイル」が特徴的。今回のマイナーチェンジではボディカラーに「サンドベージュメタリック」と、ツートーンカラーの「ホワイト×アイスグリーン」「ホワイト×サンドベージュメタリック」が新設定された。
走行性能

4

全幅1475mmに対して全高1775mmという、きわめて背の高い車ではあるが、ダイハツの新世代プラットフォーム「DNGA」に基づいているだけあって、カーブなどでも不安感はほとんど感じない。そしてターボエンジン搭載グレードを選べば、けっこう速く走ることすら可能だ。
乗り心地

4

初代の頃のダイハツ タントは乗り心地がさほど良い軽乗用車ではなかったが、DNGAの考え方に基づいて作られるようになった現行世代は乗り心地も良好。もちろん軽自動車ゆえの限界はあるが、その乗り心地は総じて「おおむね良好」だ。また運転席ロングスライドシート(540mm)も、乗り心地とはちょっと違う話かもしれないが、非常に便利な機構。
積載性

4

積載性は非常に良好。左右分割式のリアシートは前方向に240mmスライドさせることができ、荷物の大きさに応じてラゲッジスペースのアレンジが可能。また荷室にあるデッキボードの脚を立てれば「2段積みモード」となり、上段と下段に分けたうえで便利な使い方ができる。
燃費

4

2WD車の場合、ノンターボ車のWLTCモード燃費は22.7km/Lで、ターボ車の同燃費が21.2km/L。軽スーパーハイトワゴンの燃費としては普通に良好であると言える。
価格

4

もちろん細かな数字は異なるが、価格は類似車であるホンダ N-BOXとおおむね同水準。最近の軽スーパーハイトワゴンとしては一般的なプライスだ。
伊達 軍曹
伊達 軍曹
自動車ジャーナリスト
外資系消費財メーカー勤務を経て出版業界に転身。輸入中古車専門誌の編集長を務めたのち、フリーランスの執筆者として2006年に独立。現在は「手頃なプライスの輸入中古車ネタ」を得意としながらも、ジャンルや車種を問わず、さまざまなメディアに多数の記事を寄稿している。愛車はスバル レヴォーグ STIスポーツ。
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