ダイハツ タント 「ミラクルな乗降性と、見た目以上のしっかり感」の専門家レビュー ※掲載内容は執筆日時点の情報です。

ミラクルな乗降性と、見た目以上のしっかり感

2021.1.14

年式

2019年7月〜モデル

総評

乗降性の良さだけでなく「走行時の安定性」までを含め、子育て世代が主に近場への移動のために使う場合には、非常に好ましい車のひとつです。

満足している点

新しいプラットフォームの採用による、スーパートールワゴンとは思えないほどの走行安定性と、左側のピラー（支柱）をドアに内蔵したことによる乗降性能の良さ。

不満な点

運転支援システムの「スマートアシスト」は（非装着車を除いて）全車標準装備ですが、ACCがカスタムの上級グレードでしか選べない点は不満が残ります。

デザイン

4

「気取らない頼もしさと楽しさを表現した“すっぴん美人”スタイル」を狙ったというデザインは、確かにシンプルビューティといえるもの。「洗練／上質」を狙った「タントカスタム」もラインナップされています。

走行性能

4

DNGA世代の新プラットフォームにより、かなり背が高い車でありながら、先代までとは段違いの走行安定性。タントカスタムではターボエンジンを選ぶことができますが、ノンターボエンジンでも力不足と感じるシーンは少ないはずです。

乗り心地

3

基本的には良好です。しかし競合にあたるホンダ N-BOXと比較すると、前後席とも少々ですがカドが感じられる乗り心地です

積載性

4

荷室床面の低さと開口部の広さは競合のホンダ N-BOXが若干有利ですが、タントも決して悪くはありません。そして何よりも、左側面のセンターピラーをドアに内蔵させたことで生まれた「ミラクルウォークスルーパッケージ」の使い勝手は抜群です。

燃費

4

ノンターボエンジン車もターボエンジン車も、カタログ燃費および実燃費は競合モデルとおおむね同水準。悪くはありません。

価格

3

ホンダ N-BOXと同じく高機能・充実装備ゆえ、軽自動車としては決して安価ではありませんが、使い勝手における唯一無二の個性（ミラクルウォークスルーパッケージ）から考えると「妥当」といえるでしょう。