ダイハツ タント 「バランスの取れた軽スーパーハイトワゴン」の専門家レビュー ※掲載内容は執筆日時点の情報です。

西川 昇吾
西川 昇吾(著者の記事一覧
自動車ジャーナリスト
評価

4

デザイン
4
走行性能
4
乗り心地
4
積載性
4
燃費
3
価格
4

バランスの取れた軽スーパーハイトワゴン

2022.1.21

年式
2019年7月〜モデル
総評
ダイハツの新世代モデルの第一弾として造っただけあって、その完成度は高いと言える。ライバルの台頭も凄いのがこのクラスではあるものの、その魅力はまだまだ衰えていない。今後は年次改良やマイナーチェンジによって、さらに魅力的で快適なモデルに仕上がっていくことに期待したい。
満足している点
充実した運転支援システムを用意したパワースライドドアモデルでありながら、比較的リーズナブルな価格設定に抑え込んでいるというのが魅力的なポイントと言える。軽自動車ではまだ選択できる車種が多くないACCも多くのグレードで装備できるのが嬉しい。
不満な点
軽スーパーハイトワゴンとしては全体的にそつなく作り上げているため、あまり大きな不満点はないと言える。しいて言えば運転支援システムの装備内容のグレード差を無くしたり、標準装備にしてほしいと思う。
デザイン

4

現行のタントはダイハツの新世代プラットフォームDNGAを採用した最初のモデルで、まさにダイハツの新時代の軽自動車、という新たなスタートであったが、それにふさわしい先進性を感じるデザインとなっている。特に灯火類のデザインは、歴代のタントのイメージを保ちつつもLEDを活用して新世代を印象付けるように仕上がっている。
走行性能

4

軽スーパーハイトワゴンであるため、ロール感があるのは否めない。しかし、新世代プラットフォームの採用により、それまでの同クラスのモデルよりは快適性やシームレスさに優れている。長距離移動での疲労度の少なさなどをこのタイプの軽自動車で求めるのであれば、まずオススメしたいモデルと言える。
乗り心地

4

軽スーパーハイトワゴンであるため、ロール感や風による振られ感は致し方ない分野もある。しかし、DNGAプラットフォームの採用によりボディ剛性が増したので、街乗りなどの低速域ではこの手のボディ形状を採用するモデルとしては優れた乗り心地を実現していると言えるだろう。
積載性

4

通常時のトランクスペースはあまり広くないが、後部座席が前後スライド可能となっているので、使用するシチュエーションによってトランクスペースを拡大できるのは大きなメリットと言える。また、Bピラーがドアに内蔵されているため、子供の乗せ降ろしがしやすいのももちろんだが長物の出し入れがしやすいというメリットもある。
燃費

3

軽自動車という規格の中で見てみると、パワースライドドアを採用しているこの手の車種は燃費性能的には劣ってしまうのは仕方ないと言える。また、NAとターボの2つのエンジンが用意されているが、それぞれの燃費性能にそれほど大きな差がないので、予算が許すならばターボエンジン搭載グレードを狙いたい。
価格

4

パワースライドドアを有しているモデルは軽自動車の中でも相対的に値段が高くなりがちである。しかしながら上級のターボエンジン搭載グレードでも優に200万円を切る価格設定は頑張っていると言えるのではないか。
西川 昇吾
西川 昇吾
自動車ジャーナリスト
1997年生まれ、大学時代から自動車ライターとしての活動をスタート。現在はWEB・紙の各種媒体で様々なジャンルの記事を執筆するほか、車両解説動画にも出演し、喋りの分野にも挑戦中。愛車のマツダ・ロードスターで定期的にサーキット走行をし、ドラテクの鍛錬も忘れない、目指すは「書けて、喋れて、走れるモータージャーナリスト」
ダイハツ タント 新型・現行モデル

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