ダイハツ ムーヴ 「スマートアシストの功罪 :　装備したのはとてもイイ！低価格もイイ！でも性能はイまイち！ 　機能はアイサイトを同じ衝突回避だが、方法は別物。スマートアシ」のユーザーレビュー

スマートアシストの功罪 :　装備したのはとてもイイ！低価格もイイ！でも性能はイまイち！ 　機能はアイサイトを同じ衝突回避だが、方法は別物。スマートアシ

2012.12.29

総評

スマートアシストの功罪
:　装備したのはとてもイイ！低価格もイイ！でも性能はイまイち！
　機能はアイサイトを同じ衝突回避だが、方法は別物。スマートアシストの方はUP!と同じ照射したレーザービームを反射させて障害物を検知する。ゆえに歩行者などやわらかくて小さいものが苦手だ。検知範囲も狭く脇から飛び出す物体にも対応できない。つまり正面から迫る車両や壁にしか対応できないのが基本だ。さらに照射距離も短く、高速で迫ってくる物体に対しては対応が間に合わなく、相対的有効スピードを30㎞/h以下とせざるを得なかった。
　一方アイサイトは離れた2つのカメラ（しかも安価な白黒カメラ）を使って、対象物を判別しその距離を計測、ブレーキを強制的にかけたりする。感知範囲も広く、対象物も形・動きをインプットさせておけばその対象物の範囲は驚くほど広い。つまり、レーザー反射では感知しにくい歩行者にも横から出てくる物体にも対応されるということだ。
（ただしある雑誌によると、レーザーでも歩行者により近いダンボールに布を張ったものにも反応したという。）
　こう見ていくとアイサイトの優位は揺るがないが、価格については5万円とアイサイトの半額であり、衝突事故の6割が30㎞/h以下の速度域で起こっているということだから、コストパフォーマンスはかなりいいと見るべき。
　しかも、スマートアシストには誤発進抑制制動機能もついているので、高齢者等が起こす悲惨な事故も軽減されるだろう。ここは同じレーザーでもVWに対するアドバンテージになるだろう。
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満足している点

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　5万円という低価格で衝突低減ブレーキ＋αが搭載されたこと。しかもその搭載されたのが軽自動車であり、その価格113万円。かつてこういう先進装備は最高グレードに数十万円もするようなオプションとして設定することが多かったのに、ベーシックグレードに実質5万円で標準装備させ、113万円で売り出したところがイイ。
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　安全性能は軽の中ではダントツ。
　コストパフォーマンスもかなり優秀。
　それだけでもものすごい商品価値なのに、走り(ベースグレードからフロントスタビライザー標準装備、２WDに至ってはリアスタビも全車標準！）や静粛性（遮音性能を高めるとともに、発生音も小さくし、音質にもこだわったという）に磨きをかけ、クラス最高燃費性能と相まって、無敵の軽自動車になってしまった。それまですごかったワゴンRのリチウム電池も遥か彼方に霞んでしまった。
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不満な点

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　軽自動車にアイサイトを搭載する芽をつぶしてしまったこと。
　ダイハツが、スバルに軽自動車をOEMした見返りにアイサイト技術をもらえたらいいなあと期待していたのだが、独自で安価なスマートアシストを作ってしまったので、今後アイサイトが搭載される可能性はほぼなくなったと見ていいだろう。とくにダイハツは記号性を大事にする。レーダーの性能向上より、「軽に衝突低減ブレーキを載せた」という記号さえ得れればよいとする企業だ。しかもコストを重視する軽においては5万円という価格差ではどうしようもない。
　ただ一縷の望みもある。
　このムーヴがステラとしてスバルにＯＥＭされていることだ。やがてステラもマイチェンされるだろう。その時、スバルの上層部が、「軽自動車とはいえ、うちにはアイサイトがあるのに、それを載せずに性能の低いスマートアシストを載せていいものか？スバルがそれでいいのか！！？」と机を叩いてくれれば―――などと妄想してしまう私・・・・
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デザイン

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走行性能

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乗り心地

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積載性

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燃費

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価格

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故障経験