ダイハツ ミライース 「維持費がかからない車（AT限定免許でも乗れます）」のユーザーレビュー

維持費がかからない車（AT限定免許でも乗れます）

2023.12.17

総評

構造がシンプルであるにも関わらず、燃費が非常に良い点が最大の長所でしょう。
燃費が良い車としてプリウス等のHV車がありますが、HVの電装系統が壊れると高額修理になるリスクがあります。一方こちらは上記のリスク無しで乗る事ができます。

結果資金面に大きな余裕が生まれる事も長所だと感じます。国産メーカーの高性能タイヤ購入等、身の安全にお金をかけられますし消耗品の定期交換も出来て良い循環が作りやすいでしょう。

同じ長所を持つ5速MTのeKワゴン（H82W）と比べると燃費と高速走行時の安定性、デッドニングした場合の静粛性で勝ります。
毎日長時間車を運転される方で少しでも楽に、快適に移動したい方にはミライースがおすすめです。

☆5速MTのeKワゴン(H82W)のレビュー
https://minkara.carview.co.jp/car/mitsubishi/ek_wagon/review/detail.aspx?cid=350819

満足している点

燃費が非常に良く、安くパーツ(消耗品)が買えます。任意保険も安価。長期的に見てこの車以上に維持費が安く済む車は殆どありません。

過去にオイル消費の弱点を抱えていたKFエンジンも改良され故障率も低くなりました。実際に消耗品の定期交換のみで20万kmを走破したオーナーの声も複数あるほどです。

Lグレード、Bグレードのスマートアシスト（自動ブレーキ）無しの個体を選べば高額修理のリスクも大幅に下げる事ができます。

不満な点

他のCVT車にも当てはまる事ではありますが、下り坂でエンジンブレーキが効きづらい点があります。
2・Bレンジに入れ法定速度内で走行するのであれば問題ありませんが、どうしてもMT車には劣ります。

デザイン

5

外装は角ばったデザインではあるものの乗る人を選ばないデザインです。RAYSのTE37やCE28N等を履かせればスポーティに出来ますし、写真のような白いホイールを合わせれば可愛らしくする事も出来ます。



内装はシンプルで機能性重視のデザインになっています。カーナビ周りのパネルやグローボックスが簡単に外せますので、部品の追加やエアコンフィルターの交換が容易です。
スピードメーターやカーナビは非常に見やすい造りで、走行中でも操作がしやすく壊れにくいマニュアルエアコンが装備されています。

走行性能

5

エンジンは公道を走る分には申し分無い性能です。電子制御スロットルとCVTの為、0発進の際アクセルを踏んでから加速するまでに僅かに遅れがありますが気にならない程度。
高速道路の合流も楽々。

サスペンション周りはノーマルでも非常に安定性が高く、そのままでも高速道路で楽に100km/hで巡行できます。

乗り心地

4

高速走行時でもエンジン回転数が低く、エンジン音に対する遮音性が高いです。エンジン音は殆ど気にならないでしょう。

逆にアンダーコートは殆ど塗られておらずロードノイズはかなり車内に響きます。デッドニングで遮音材・吸音材をしっかり追加する事でこの弱点は消す事が出来ます。

簡単な構造でシートを降ろしてフロアカーペットをめくるだけで簡単にデッドニングができます。ルーフの鉄板からフロアパネルまで全て施工すれば高速道路を安定して快適に巡行できる車にする事が可能です。

シートはホールド性が低く高さの調整が出来ません。長時間運転する方はバケットシートへの換装も視野に入れると良いでしょう。

積載性

4

前席はどんな身長の方でも座れますが、後席は身長~165cmの小柄な人でないと天井と頭が当たってしまいます。

居住性よりも走行性能を意識した高さになっています。小柄な人が4人乗る場合を除き快適に乗れるのは大人2人までになるでしょう。



シートを起こした状態だとトランクにスーパーのマイバスケットは入りませんでした。後席足元のスペースにすっぽり入りますので、後席を土禁にして荷物を置くスペースとして利用すると良いでしょう。

燃費

5

燃費はストップ&ゴーの多い市街地で24〜26km/L。郊外や高速道路を走ると27km/Lは余裕で超えて30km/Lに迫る事も。

同じく維持費のかからない車である5速MTのeKワゴン（H82W）は市街地17~19km/L程度。郊外や高速道路で20〜25km/Lですので、圧勝している点になっています。

価格

5

LA350S型の場合は安いもので35万円程度、新古車で140万円と幅があります。
その中でもスマートアシストの無いLグレードやBグレードは、数があまり出回っていないので根気よく探す必要があるでしょう。

故障経験