シトロエン XM 「一目でそれと判るベルトーネの手による前衛...」のユーザーレビュー

一目でそれと判るベルトーネの手による前衛...

2003.5.8

総評

一目でそれと判るベルトーネの手による前衛的なエクステリアデザインと、高度な走破性能、基本設計は古いが、フランス車らしからぬ豪華なインテリアを有するビッグシトロエン。
同じハイドラ２であるが、明らかにXantiaV6などよりも乗り味が上質である。上下のクリアランスが若干Xantiaよりも大きく、当たりも柔らかい。それでいてフラット感を強く感じる。ロングホイールベースによる直進安定性も他モデルよりも圧倒的に優れており、高速域で本領を発揮する。ロールは小さくはないが、サイズを考えるとむしろハンドリング性能は良好。切り始めはダルで若干遊びが大きいが、切り始めてからの反応は早い。目を三角にしてコーナーを攻めるクルマではないので、この味付けで良いように思う。やはりゆったりエレガントに運転するクルマだ。ハンドリングが尖んがる必要なし。全幅１．８ｍ、全長５ｍ近い巨漢だが、そのサイズにしかないゆったり感は何にも換え難い。インテリアデザインが普通になったり、基本設計からくる古臭さもあるが、その豪華な雰囲気と高度な快適性は所有欲を満足させ、細かい欠点すら覆い隠してしまう。

満足している点

ステーションワゴンでありながら、流麗かつ他の車にはない独創的なデザイン。前期モデルとは比較の対象にならないほど工業製品として成熟し、信頼性が高まった部分。ZF製のATは評価が分かれると思うが、PSAの学習機構付ATよりはギアデザインが自然で良い。街中、高速ともにギクシャク感は少ないように感じる。それがXm特有のコシがありつつフラットかつ滑らかな乗り味に寄与している。ブレークモデルの広大な荷室は他にはないほどフラットで広大。

不満な点

インテリアデザイン。エクステリアの前衛的な部分を反映していない。悪く言うとフツーすぎ。旗艦モデルにもかかわらず、他モデルとの共用部品が多すぎる。シフトノブしかりステアリングしかり。パワーシートはメモリー機能が欲しい。

デザイン

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走行性能

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乗り心地

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積載性

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燃費

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価格

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故障経験