シトロエン C3 「異国情緒に毎日浸れる、ペットのような愛嬌のあるデザイン志向のクルマ」のユーザーレビュー

異国情緒に毎日浸れる、ペットのような愛嬌のあるデザイン志向のクルマ

2023.3.6

総評

洋画のキャラクターに例えるならばミニオンのような感じがする愛くるしくもオシャレな日常生活車。巷に増殖している、古代魚のような厳つい顔つきで他車を圧倒し良きに悪しきに存在感を印象づける多くの力業志向のクルマとは、共存しても競合はしない。

満足している点

3ナンバー車ながらも、コガネ虫のような出で立ちと愛嬌のあるロボットフェイスに癒やされる。歴代所有のフランス車の中では車両本体の故障はこれまで無い。性能訴求よりも日常生活の相棒として連れ歩きめでたくなるオシャレなクルマであり、５年を経ても今なお古くささは感じられないのはデザインの力。

不満な点

動力性能など機械的性能は平凡。最近のプジョー208やC3に比べるとエンジン音や走行振動の伝搬が大きいのは世代の差か。今は解決しているが、オプションカーナビの初期トラブル即ちGPSアンテナユニットの感度不足（不良）には苛まれたのが、惜しまれるところ。もちろん、部品故障する前の予防整備と余裕を持っての事前交換には余念が無いが、コストはそれなりにかかる。

デザイン

5

曲線主体の、エッジを利かさないデザインに癒やされる。

走行性能

4

三気筒独特の低回転音と振動は、現行モデルよりは世代差を感じるが、高速道路では何ら不満はない。ミシュランプライマシーを履かせればそれなりに乗り心地もマイルドに感じられてくる。コーナーでのロールはあるが足下を掬われるほどではない。

乗り心地

3

上掲のごとく。

積載性

3

基本的に後席にも乗車するのでトランク容積の通りながら、5人二泊程度の旅行の荷物は収容できた。

燃費

4

ハイオクガソリンゆえ、それなりに。

価格

4

購入当時の価格は同クラスの国産車と比べても大差なかった。ただ、オプション装備いろいろとグレードアップおよび取得諸費用などで70諭吉は余分にオンすることになったが。このクラスでは、外車だから高いという感覚はない。

故障経験

バッテリー、ワイパーゴム、油脂類、タイヤなどはそれなりに消耗し定期交換した。エアコンの圧力センサー位置からガス漏れ、パッキン交換とガス充填。印象深いのは、パナソニックカーナビのGPSアンテナユニットの感度不足。交換数回で改善したが、アンテナユニットの品質的ロットぶれ不良に遭遇したようだ。
長い坂道を下っている途中でブレーキを踏むと慣性でリアハッチドアが少し前後するのか、半ドア警告されることがあった。ドア下端のゴム足にて揺動制御の調整。
ディスプレイファームウェア更新前までは、前方車間距離が余りない状態になるとセンターディスプレイがブラックアウトし一瞬白い英文警告が表示され消えたことがあった。文章にcloseの表示が見られたが、それは閉じるの意味では無くて近接の意味だったろうと思われる。